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第一幕
腐った王宮というテンプレはなかった
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「スキルとは、大きく2種類に分けられます」
あの後、最低限この世界の知識を身につけることが最優先となったようで、お勉強の時間になった。
もちろんしれっと私は混ざっている。
いないものとして。
チート万歳。
「生来スキルと努力スキルに分けて説明します」
生来スキルは、生まれ持った才能のようなものらしく、生来スキルを極めた者には、努力スキルでは敵わないらしい。
対して、努力スキルとは読んで字のごとく努力して身につけるスキルだ。
取得や伸び率には個人差あれど、誰でも身につけることが出来るという強みがある。
反面、そればかりに時間を費やすと、せっかくの生来スキルが育たず無駄となってしまう。
との事である。
そして、スキルの伸ばし方というのが使い続ければいいらしい。
生来スキルが私のように、使い続けることのハードルが低いものは、どんどん伸びるということであろう。
チート万歳。
努力スキルもやり方は変わらないらしいが、まず取得しないことには始まらない。
幸い、勇者は取得が早い傾向にあるらしいので、ちまちま必要性の高そうなものを取得していこうと思う。
チート万歳。
飽きたわこれ。
授業形式のお勉強は時間の無駄だったので、誤認を駆使し、資料が大量にある書庫へと通うことにした。
スキルも使い続けることになるので一石二鳥である。
この国の歴史、勇者召喚、確認されているスキル、英雄と呼ばれる者達、魔王とは、などなど沢山の資料を読み続けた。
もちろん、戦闘訓練などにも積極的に参加する。
兵士の方のだが。
ボコボコにされているのに、バレないのがだんだん怖くなってきたけれど、お陰様で1ヶ月する頃には何種類かスキルを手に入れた。
ちなみに、あれから半年は経っている。
家が恋しくなることも無く、みんな頑張れているのが怖い。
召喚の際に、パニックを防ぐ目的でなにやら仕込んでいるのは突き止めたが、それ以上は分からなかった。
とはいえ、この王宮内で過ごしていて分かることは、この国は理想的国家であるということ。
権力に溺れるような者はおらず、民のために国のためにを地で行く者達の集まりである。
凄まじい団結力と言えるだろう。
勇者のことは意思のある道具程度にしか思っていないみたいだけど。
それはさておき、ここらで自分のスキルを整理してみようと思う。
がむしゃらにやり過ぎて何を取っていたのか忘れつつあるのだ。
幸い、少し集中するだけで、スキルの情報が頭に浮かぶので困ることは無いが。
気色の悪いシステムである。
生来スキル
誤認(説明は省く)
派生スキル
ー身体能力誤認ー
本人の感じている能力を低下させる。
少しでも違和感を感じると解けてしまう。
自身にかける場合、反応速度のみ上昇させることが可能だが、発動後、身体内部へと甚大なダメージを負う。
他人には、低下のみ。
※バフになるんじゃないかとほんの少し程度で自分に使ったら3日寝込む程の激痛が襲ったので、反応速度上昇は多用できず、練度は上げれない。
ー感覚誤認ー
五感全てを思うように誤認させることが出来る。
直前の正しい認識から大きく齟齬が出る場合は、使用不可。
※剣を素振りしている相手に使用して、剣を取り上げても気づかないが、熱いお湯を浴びた人間に、実は冷水だったかのように誤魔化すのは無理
努力スキル
ー知識収集ー
書物に限らず、学ぶ意志のある行為であれば、あらゆる知識を効率的に取得する。
取得した知識を使って新たに知識を得る際にも効果がある。
※勉強した分、身に付く素敵スキル。
ー隠密ー
気配を隠し、気づかれなくなる。
音を立てるなどの目立つ行為をすると効果がなくなる。
※誤認無しでもバレなくなる便利スキル。
ー諜報ー
情報を得るための行動を最適化する。
※誤認使いながら情報集めしてたせいで身についたスキル。
ー危機察知(自)ー
自らに対する危機だけ、察することができるようになる。
※出来るようにならないと、勇者とバレて死にかねない状況だったから、めちゃくちゃ高性能になるまで勝手に鍛えられた。
ー宮廷作法(偽)ー
宮廷における作法を学んだ証、実践も可能だが、ちゃんと学んだ相手には、細かい指摘点を見破られてしまう。
※ちょっと欲しくて、危険な橋を渡りまくったけれど取得したスキル。お嬢様キャラとかやってみたかった。動機が不純だったからか、偽って付いている。
ー自己熟知ー
自らの状態を正しく認識する。
※健康状態など、自分に対する現在の状態を全て認識できる。試しに自分に誤認を掛けたら、誤認状態などという意味不明な状態異常を認識した。いつ取得したのかも分からない謎スキル。
後のスキルは、剣術だの火魔法だの意識しなくてもいいスキルなので省略する。
覚えているかどうかなど必要ないし。
あの後、最低限この世界の知識を身につけることが最優先となったようで、お勉強の時間になった。
もちろんしれっと私は混ざっている。
いないものとして。
チート万歳。
「生来スキルと努力スキルに分けて説明します」
生来スキルは、生まれ持った才能のようなものらしく、生来スキルを極めた者には、努力スキルでは敵わないらしい。
対して、努力スキルとは読んで字のごとく努力して身につけるスキルだ。
取得や伸び率には個人差あれど、誰でも身につけることが出来るという強みがある。
反面、そればかりに時間を費やすと、せっかくの生来スキルが育たず無駄となってしまう。
との事である。
そして、スキルの伸ばし方というのが使い続ければいいらしい。
生来スキルが私のように、使い続けることのハードルが低いものは、どんどん伸びるということであろう。
チート万歳。
努力スキルもやり方は変わらないらしいが、まず取得しないことには始まらない。
幸い、勇者は取得が早い傾向にあるらしいので、ちまちま必要性の高そうなものを取得していこうと思う。
チート万歳。
飽きたわこれ。
授業形式のお勉強は時間の無駄だったので、誤認を駆使し、資料が大量にある書庫へと通うことにした。
スキルも使い続けることになるので一石二鳥である。
この国の歴史、勇者召喚、確認されているスキル、英雄と呼ばれる者達、魔王とは、などなど沢山の資料を読み続けた。
もちろん、戦闘訓練などにも積極的に参加する。
兵士の方のだが。
ボコボコにされているのに、バレないのがだんだん怖くなってきたけれど、お陰様で1ヶ月する頃には何種類かスキルを手に入れた。
ちなみに、あれから半年は経っている。
家が恋しくなることも無く、みんな頑張れているのが怖い。
召喚の際に、パニックを防ぐ目的でなにやら仕込んでいるのは突き止めたが、それ以上は分からなかった。
とはいえ、この王宮内で過ごしていて分かることは、この国は理想的国家であるということ。
権力に溺れるような者はおらず、民のために国のためにを地で行く者達の集まりである。
凄まじい団結力と言えるだろう。
勇者のことは意思のある道具程度にしか思っていないみたいだけど。
それはさておき、ここらで自分のスキルを整理してみようと思う。
がむしゃらにやり過ぎて何を取っていたのか忘れつつあるのだ。
幸い、少し集中するだけで、スキルの情報が頭に浮かぶので困ることは無いが。
気色の悪いシステムである。
生来スキル
誤認(説明は省く)
派生スキル
ー身体能力誤認ー
本人の感じている能力を低下させる。
少しでも違和感を感じると解けてしまう。
自身にかける場合、反応速度のみ上昇させることが可能だが、発動後、身体内部へと甚大なダメージを負う。
他人には、低下のみ。
※バフになるんじゃないかとほんの少し程度で自分に使ったら3日寝込む程の激痛が襲ったので、反応速度上昇は多用できず、練度は上げれない。
ー感覚誤認ー
五感全てを思うように誤認させることが出来る。
直前の正しい認識から大きく齟齬が出る場合は、使用不可。
※剣を素振りしている相手に使用して、剣を取り上げても気づかないが、熱いお湯を浴びた人間に、実は冷水だったかのように誤魔化すのは無理
努力スキル
ー知識収集ー
書物に限らず、学ぶ意志のある行為であれば、あらゆる知識を効率的に取得する。
取得した知識を使って新たに知識を得る際にも効果がある。
※勉強した分、身に付く素敵スキル。
ー隠密ー
気配を隠し、気づかれなくなる。
音を立てるなどの目立つ行為をすると効果がなくなる。
※誤認無しでもバレなくなる便利スキル。
ー諜報ー
情報を得るための行動を最適化する。
※誤認使いながら情報集めしてたせいで身についたスキル。
ー危機察知(自)ー
自らに対する危機だけ、察することができるようになる。
※出来るようにならないと、勇者とバレて死にかねない状況だったから、めちゃくちゃ高性能になるまで勝手に鍛えられた。
ー宮廷作法(偽)ー
宮廷における作法を学んだ証、実践も可能だが、ちゃんと学んだ相手には、細かい指摘点を見破られてしまう。
※ちょっと欲しくて、危険な橋を渡りまくったけれど取得したスキル。お嬢様キャラとかやってみたかった。動機が不純だったからか、偽って付いている。
ー自己熟知ー
自らの状態を正しく認識する。
※健康状態など、自分に対する現在の状態を全て認識できる。試しに自分に誤認を掛けたら、誤認状態などという意味不明な状態異常を認識した。いつ取得したのかも分からない謎スキル。
後のスキルは、剣術だの火魔法だの意識しなくてもいいスキルなので省略する。
覚えているかどうかなど必要ないし。
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