本にまつわるエトセトラ

天鳥そら

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年末年始の読書

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年末年始は忙しい!という方ですと、のんびり読書というわけにはいかないでしょう。ですが、長期の休みがあるのなら普段は読まない本を読むチャンスでもあります。さらっとは読めないような分厚い本。テーマが重たい本。ずっと読みたかったけれど、読めずに先送りしてきた本。時間がとれるなら、本を読める時間が嬉しくもあります。

年末年始のお休みに入る前に、図書室で本を借りてきました。図書室もお休みで閉まってしまうため、2週間よりも長く本を借りられることもあります。いくら休みがあるからといっても、大量の本を読めるわけではありません。それでもいつもよりは多めに手に取って、わくわくしながらカウンターに持って行きました。

時間がかかるかなと思った本は思ったより早く読み終わりました。逆にさらっと読めるだろうと思った本に苦戦しました。本の中で流れる時間がゆっくりとしていて、思ったよりも時間がかかります。決して難しいことを言われているわけではありません。ただ、ゆったりと流れる大河の中で、ゆるやかにただよっているような気分になります。この穏やかな流れの中に身をひたすのが楽しく、読み終えてしまうのがもったいないと思うこともあります。

一冊を一気に読み終えることもあれば、スルメを噛んで食べるように味わいながら読むこともあります。短期間で読み終える爽快感を味わえる本もありますが、ゆっくりと向き合う本もあります。本を味わうには時間が必要です。時には本から顔を上げ、お腹の底に落とし込むように目を閉じて考え込むことも。自問自答しながらページを繰ることで、別の視点が飛び出してくることもあります。

紅白を見るのも良いですが、年越しをにぎやかに過ごすのも良いですが、普段の時間から切り離された中で読むのもまた楽しいです。

畠中恵さんのしゃばけシリーズ『てんげんつう』

読み終わってしまいましたが、ゆったりとした時間をもらえました。

みなさんは年末年始、本を読みますか?
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