【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず

ミコナ

その運の良さが次に繋がったのは

たった七種類のメニューをそれなりにこなせるようになっただけで母親として褒められるわけじゃないでしょう。実際、それを褒めたら、

『そのくらいのことで褒められるとかおかしい！』

『母親なんだから料理くらいできて当たり前！』

とか言ってくる人達もいるでしょう。自分が当たり前のこととしてやってることは褒められないのに労ってもらえないのにヴァドヤが褒められることが許せないと感じる人もいるでしょうね。

でもそれは、

『自分は褒めてもらえてない。労ってもらえてない』

のにヴァドヤが褒めてもらえる労ってもらえることに対するただの＜嫉妬＞ですよね？

自分が頑張ってることを褒めてくれない労ってもくれないような家庭を作ってるのは誰なんでしょうか？

そう言うと今度は、

『私は頑張ってる！　でも家族がそれを認めてくれない！』

と言い訳をするでしょう。だけどヴァドヤだって、彼女なりには頑張ってきたんです。家事も料理も何も教わってないけどそれでも何とかしようと。

でも、どうにもならなかった。

だけどたまたま、そんなヴァドヤを受け止めてくれる相手に出逢えた。それはなぜでしょう？

これは結局、サンギータがミコナに意地悪するような子じゃなかったからですし、ガーを攫ってしまったヴァドヤだって、自分が魔が差してしまったことを正当化して開き直ったりとかしなかったからですね。

だからティーさんやガーに認めてもらえた。

もちろん、それは『ティーさんやガーだったから』というのもあります。それについては本当に偶然で運が良かっただけです。でも少なくとも、その運の良さが次に繋がったのは、サンギータやヴァドヤが、他所の誰かを傷付けようと考えてなかったからです。これは間違いありません。