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ミコナ

学校ではコントロールできません

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以上、長々と脇道に逸れましたが、タムテルの件も、つまりはそういうことなのでしょう。彼は今のところは、ストレス発散の対象はアリのような小さな生き物に向けられていて、それを虐げることで解消しているみたいです。

だけどそれがもし、人に向かったら?

そうなると大変なことになるかもしれない。逆に、そうして誰かを害そうして、逆に自分がイジメられるきっかけになるかもしれない。その辺りはただただその時の状況と運によるでしょうか。

彼が誰かを虐げようとした行為の尻馬に乗る者がいればその誰かが、反対にその誰かの方が味方が多く同情を集めればタムテルがイジメられる結果になるかもしれません。

イジメの加害者と被害者は、そういう形で簡単に入れ替わってしまうものなのでしょう。

タムテルの両親については、学校としても、少し扱いの難しい人達として把握されています。これまでにも何度か、学校にクレームを入れてきたことがあったんです。

「学校に通わせてるのに友達ができない! 学校はこの子を除け者にしてるの!?」

といった感じのクレームを。

学校が、他の生徒達との人間関係を築けるようにすることを怠っているのではないか?

と考えて。

もちろん、学校としてはそんなつもりはありませんし、そもそも人間関係の築き方を子供に学ばせるのは親や保護者の役目であって、学校がすることじゃないんです。

そう考えられていたのは昔の話。なのにいまだにそれをするべきだと考える人達もいる。

困ったものです。

劇については、別に棒読みでも構わないでしょう。ただ、その劇を見た他の学級や学年の生徒達がどう感じるかは、学校ではコントロールできませんが。

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