【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず

ミコナ

外でのことはオレがやる

だから公立の学校は、どの学校でも誰が担任でも同じだけの教育の質を担保するために能力の平均化を行う。でも、中には残念なことに、自分達の能力を向上させるんじゃなくて、低い方に合わせて楽に平均化を図るところもあるとか。

そういう事例もあるけれど、そういうところではそれこそ、子供に人としての在り方について学んでもらうことまで学校に丸投げされたら、学校はそちらに力を割かれて本来の役目を果たすだけの力も時間も削がれてしまう。

本来は親が教えるべきことまで学校にやらせようとするから、結果として学校の質が下がってしまうという事実は現にあるんです。

親は、ちゃんと自分の子供については責任を負う義務がある。親がやるべきことまで学校にやらせようとするのは、親の責任と義務を放棄することなんです。

その点、ハカセもルリアも、わきまえていました。そして、分割しているとはいえルリアの魂をもつウル達も。

五つに分かれてしまったことで、それぞれ手分けして、ミコナのために頑張れる。ミコナが安心して寝ていられるようにガーを傍に付けているのも、結局はそれなんです。

「ミコナが学校で辛いことがあっても、僕達がそれを受け止める」

ウルが言うと、

「そうやな。それがワイらの役目や。ミコナはんが安心して家に帰ってこられるようにするのも大事なことやしな」

ティーさんが頷きながら応えます。

「だから、外でのことはオレがやる。ミコナを害そうとする奴はオレが片っ端から咬み殺す！」

フカのその発言には、

「殺しちゃダメでんがな！　やりすぎや！」

ティーさんがツッコんだのでした。