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ミコナ
よくぞ無事に戻った!
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フカと一緒に家に帰ると、
「お帰りなさいませ」
ちょうど、カリナが仕事を終えて帰るところでした。
「ただいま」
ミコナはそう挨拶した後で、
「お疲れ様でした」
カリナを労います。カリナが家の事をしてくれるのはあくまで仕事ですけど、ちゃんとお給料も払ってますけど、その上で、カリナの働きぶりに対して、ミコナは感謝しているからこそ、自然と労うことができるのです。
そして、カリナの方も、そうして労ってくれるような人達だからこそ、そういう職場だからこそ、誠心誠意、務めを果たそうと思えるのです。
ミコナがカリナを労うことができるのは、ハカセやママが、自分以外の人を労うことができるから。ハカセやママがそうやって自分以外の人を労う姿を見せてきたから、ミコナもその真似をしているだけでした。
フカや、オウも、愛想が悪かったり、尊大な態度だったりしますけど、実は、ちゃんと仕事をしている人に対しては、内心では敬意を払っているので、カリナに対して理不尽な態度も取りません。
単に、不器用だったり、照れ屋だったりするだけですね。そして、フカやオウの態度は必ずしも褒められたものではないことをちゃんと教えてくれる人もいるので、ミコナがそれを真似してしまうこともない。
大事なことだと思います。
「おかえり、ミコナ」
「おかえりやっしゃ、ミコナはん」
「おかえり……」
カリナと別れて、フカは屋根の上に行って、それから家に上がると、ウルとティーさんとガーが、笑顔で出迎えてくれました。
さらに、
「よくぞ無事に戻った! 褒めてつかわす!」
オウが、相変わらず大げさな態度で、出迎えてくれたのでした。
「お帰りなさいませ」
ちょうど、カリナが仕事を終えて帰るところでした。
「ただいま」
ミコナはそう挨拶した後で、
「お疲れ様でした」
カリナを労います。カリナが家の事をしてくれるのはあくまで仕事ですけど、ちゃんとお給料も払ってますけど、その上で、カリナの働きぶりに対して、ミコナは感謝しているからこそ、自然と労うことができるのです。
そして、カリナの方も、そうして労ってくれるような人達だからこそ、そういう職場だからこそ、誠心誠意、務めを果たそうと思えるのです。
ミコナがカリナを労うことができるのは、ハカセやママが、自分以外の人を労うことができるから。ハカセやママがそうやって自分以外の人を労う姿を見せてきたから、ミコナもその真似をしているだけでした。
フカや、オウも、愛想が悪かったり、尊大な態度だったりしますけど、実は、ちゃんと仕事をしている人に対しては、内心では敬意を払っているので、カリナに対して理不尽な態度も取りません。
単に、不器用だったり、照れ屋だったりするだけですね。そして、フカやオウの態度は必ずしも褒められたものではないことをちゃんと教えてくれる人もいるので、ミコナがそれを真似してしまうこともない。
大事なことだと思います。
「おかえり、ミコナ」
「おかえりやっしゃ、ミコナはん」
「おかえり……」
カリナと別れて、フカは屋根の上に行って、それから家に上がると、ウルとティーさんとガーが、笑顔で出迎えてくれました。
さらに、
「よくぞ無事に戻った! 褒めてつかわす!」
オウが、相変わらず大げさな態度で、出迎えてくれたのでした。
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