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ミコナ

この子は私達の宝物なんです!

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宇宙人や科学者達が言ってた通りに子供達にまで病気が広まり、大人達は慌てます。

「この子を助けて!」

「お願いします!」

男の子のお父さんとお母さん役のエティトとルプスが、少し感情を込めて言います。

一方、女の子のお父さん役のソリティは、

「どうか、どうか」

棒読みで言い、対して、お母さん役のミコナは、

「この子は私達の宝物なんです!」

と、懇願しました。

そんな、エティトとルプスとミコナに、ほとんどの生徒が苦笑い。ここでそこまで感情を込める必要があるのかというそれですね。

ただ、セイラはあくまで真剣な表情で、アルマはどんな表情をしていいのか戸惑ってる様子で、ソリティは仏頂面でしたが。

けれどとにかく先に進み、世界中の科学者達が真剣に研究をすると、確かに宇宙人や科学者Aや科学者Bの言った通りの結果が次々と出たのです。

さすがにここに至って大統領も認めざるを得なくなり、

「我々はここに過ちを悔い、それを贖うための努力をすることを誓う!」

と、宣言したのでした。

けれども病気になった子供達をはじめとしたたくさんの人達は、今も苦しんでいます。そこで宇宙人は、言うのです。

「僕の役目はどうやらこれで終わりのようです。だから、僕の体を使ってください」

それは、宇宙人が、自身の体を薬の材料として提供するという意味のセリフでした。だけど、宇宙人役の生徒はまだまだセリフを読み上げているだけなので、情景がまったく見えてきません。

続けて、

「でも、そんなことをしたら君は」

科学者Aが問い、

「君は大丈夫なんですか」

科学者Bも同じく問います。対して宇宙人は言いました。

「いいんだ。これはそのための体だから」

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