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ミコナ

では、私は

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こうして、宇宙人、男の子、女の子、科学者A、科学者Bについてはくじ引きで決まり、でも、男の子の父親と、女の子の父親と、宇宙人の話を信じない大人達の役は、立候補者がいませんでした。

男の子の母親役は、セイラ。

女の子の母親役は、ミコナ。

が、それぞれ立候補しましたけど。

すると、

「じゃあ私は、男の子の父親役しようかな」

と声を上げた子がいました。エティトでした。父親役なので普通は男子がやるところでしょうけど、エティトなら、

『ああ……』

と誰からも異論が出ませんでした。するとルプスが、

「え? じゃあ、私、男の子のお母さん役がいい!」

声を上げました。エティトがお父さんなら自分はお母さんをと思ったみたいです。でも、またしてもセイラと希望が被ってしまう。

けれどセイラはためらうことなく、

「では、私は大統領役を」

再び変更してきました。彼女にとってはどの役でもいいようです。ただ単に、敢えて自分が憎まれ役を引き受けることで他の子が立候補しやすく誘導してるみたいですね。

しかも、<大統領役>ということで、

『ピッタリだ……』

という空気が教室に広まります。

こうして、他の役を決めることになったんですが、

「……」

女の子の父親役のくじを引いたのは、まさかのソリティでした。でもソリティも、異論を口にするでもなくそのまま席に着き、教室内にも、再び、

『ああ……』

という空気が。

そしてそれ以外は、宇宙人の話に耳を傾けない大人達ということに決まりました。ルイネとエンファも、いわゆるモブですね。二人としてはあまり舞台で目立ちたくなかったので、それでよかったようです。

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