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ミコナ
私も会いたいんだ
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ところで、レムライ一世の魂が神像から消えてしまったことは、当然かもしれませんが当時としては大変な騒ぎになったそうです。その原因になったとされるマナ変換炉の原型となった装置を持ち込んだ人とその仲間達を『死刑にしろ!』って言う人が出るくらいには。
それを、当時の教皇が、
「レムライ一世もそのようなことは望んでおられません。彼らを責めることは、レムライ一世の御心に反するものなのです」
と、何度も何度も世界に向けて語り掛けることで、何年かをかけてようやく沈静化したとか。
マナ変換炉について研究する人達の間では有名すぎる話なので、だからこそ、『マナ変換炉を依代に』なんていう発想が生まれなかったのでしょうね。ある種の心理的なタブーと言うか。
別に、罰せられるとかそういうのはないんですけど。無意識に考えるのを避けてしまうというのはあったみたいです。
なんてことについてまではミコナ達は知りませんけど、とりあえず、ハカセが研究中の<動く依代>についてはまあこれで一段落として、
「なあ、今度の休みに、ミコナの家に行ってもいいかな? 私も会いたいんだ」
エティトがそう言い出しました。<かぷせるあにまる>達に会いたいと言っているんです。
するとルプスも、
「会えるの? だったら私も会いたい!」
身を乗り出してきます。
それに対して、ミコナは、
「いいよ~」
と二つ返事でOKを。
だけどそこにまた、
「私もお邪魔してよろしいでしょうか?」
と声を掛けてきた人が。
「セイラさん……?」
思いがけないそれに、ミコナが呟きます。
そう、声を掛けてきたのはセイラだったのです。
そうして、次の週末に、エティトとルプスとセイラが、ミコナの家に来ることになったのでした。
それを、当時の教皇が、
「レムライ一世もそのようなことは望んでおられません。彼らを責めることは、レムライ一世の御心に反するものなのです」
と、何度も何度も世界に向けて語り掛けることで、何年かをかけてようやく沈静化したとか。
マナ変換炉について研究する人達の間では有名すぎる話なので、だからこそ、『マナ変換炉を依代に』なんていう発想が生まれなかったのでしょうね。ある種の心理的なタブーと言うか。
別に、罰せられるとかそういうのはないんですけど。無意識に考えるのを避けてしまうというのはあったみたいです。
なんてことについてまではミコナ達は知りませんけど、とりあえず、ハカセが研究中の<動く依代>についてはまあこれで一段落として、
「なあ、今度の休みに、ミコナの家に行ってもいいかな? 私も会いたいんだ」
エティトがそう言い出しました。<かぷせるあにまる>達に会いたいと言っているんです。
するとルプスも、
「会えるの? だったら私も会いたい!」
身を乗り出してきます。
それに対して、ミコナは、
「いいよ~」
と二つ返事でOKを。
だけどそこにまた、
「私もお邪魔してよろしいでしょうか?」
と声を掛けてきた人が。
「セイラさん……?」
思いがけないそれに、ミコナが呟きます。
そう、声を掛けてきたのはセイラだったのです。
そうして、次の週末に、エティトとルプスとセイラが、ミコナの家に来ることになったのでした。
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