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ミコナ
ドリブル
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例の泥棒騒ぎもようやく落ち着いて、放課後、校庭で遊ぶことも許されました。
だからミコナ達も校庭でバドミントンをして遊びます。しかもルイネはガーとの勝負以来、熱が入ってきちゃったみたいで、ミコナとエンファ二人を相手に一人で挑むということをするようになりました。
サッカー部が練習している脇で一対二でバドミントンをしているのを見て、エティトが、
「お~! すごいな! ルイネ!」
と感心しました。それにルイネも、
「えへへ♡」
照れくさそうに笑顔で返します。
けれど、エティトはもっとすごかった。上級生相手にドリブルで挑んでいってかわしてみせるんですから。
確かに、背が高くて、見た目だけなら六年生とほとんど違わないですけど、それでもすごいことでしょうね。
ここしばらくあれこれあって、ちょっと鬱憤が溜まってたというのもあるのかもしれません。それを振り切るかのようにエティトが右に左にステップを踏みます。
『キュッとしてパッとかわしてヒュンッと流してシュシュっと切り込む!』
他人には伝わらないけど、彼女の頭の中にはそんなイメージが出来上がってるみたいです。あとは、自分がそのとおりに動くだけ。
そして、相手がそんなエティトに気を取られてると、いつの間にか小さな影が。
ルプスでした。ルプスはエティトの動きが分かっていて、それで彼女が望んでる位置に走り込むんです。
「ルプス!」
と声を上げながらもルプスの方は見ないままにパスを出すと、
「ナイス! エティト!」
バッチリとルプスの前にボールが渡り、
「あ…っ!?」
上級生がそちらに気を取られた瞬間にエティトはさらにかわして前に出たのでした。
だからミコナ達も校庭でバドミントンをして遊びます。しかもルイネはガーとの勝負以来、熱が入ってきちゃったみたいで、ミコナとエンファ二人を相手に一人で挑むということをするようになりました。
サッカー部が練習している脇で一対二でバドミントンをしているのを見て、エティトが、
「お~! すごいな! ルイネ!」
と感心しました。それにルイネも、
「えへへ♡」
照れくさそうに笑顔で返します。
けれど、エティトはもっとすごかった。上級生相手にドリブルで挑んでいってかわしてみせるんですから。
確かに、背が高くて、見た目だけなら六年生とほとんど違わないですけど、それでもすごいことでしょうね。
ここしばらくあれこれあって、ちょっと鬱憤が溜まってたというのもあるのかもしれません。それを振り切るかのようにエティトが右に左にステップを踏みます。
『キュッとしてパッとかわしてヒュンッと流してシュシュっと切り込む!』
他人には伝わらないけど、彼女の頭の中にはそんなイメージが出来上がってるみたいです。あとは、自分がそのとおりに動くだけ。
そして、相手がそんなエティトに気を取られてると、いつの間にか小さな影が。
ルプスでした。ルプスはエティトの動きが分かっていて、それで彼女が望んでる位置に走り込むんです。
「ルプス!」
と声を上げながらもルプスの方は見ないままにパスを出すと、
「ナイス! エティト!」
バッチリとルプスの前にボールが渡り、
「あ…っ!?」
上級生がそちらに気を取られた瞬間にエティトはさらにかわして前に出たのでした。
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