100 / 837
私はあんな風にしないから
しおりを挟む
ミコナは、今でこそゲームとかもしますけど、もっと小さかった頃は、テレビゲームとかそんなに興味もなさそうでした。それよりもママと遊んでいる方が楽しかった。ボードゲームは好きですけど。
だからテレビゲームとかにのめり込む必要がなかった。ママは、そういう形でミコナが満足するまで構ってくれました。
ママが亡くなってハカセだけじゃ十分に相手できなくなったことでテレビゲームとかにも頼ることにはなりましたけど、ルイネやエンファとはタブレットのゲームで遊びましたけど、それでも、『テレビゲームなくちゃ生きていけない!』みたいなことは思っていません。
だから携帯端末にもあまり興味がない。どこに行くにも持っていかないと不安で仕方ないとかもありません。ハカセとの連絡用にミコナフォンさえあればいい。
本当にそう思っています。
だってテレビゲームは、ミコナが話しかけても応えてくれないから。話しかけたら応えてくれるようなテレビゲームやおもちゃも最近はありますけど、そういうのも結局は決まり切った返答が返ってくるだけ。それは寂しい。テレビゲームや携帯端末は、ママやハカセの代わりにはならない。
さらに今では、<かぷせるあにまる>達がいる。
だからミコナは言いました。
「フカ、私はあんな風にしないから。真似しないから。だから、ね。それでかんべんして」
「お前、何を言って…」
ミコナの言ってることは確かに無茶苦茶かもしれません。だけどフカも、それ以上は言い返せませんでした。
だって。フカもママだから。他人に注意をしても聞き入れてはくれないかもしれないけど、ミコナはママとハカセの姿を見て育ったから。ママもハカセも、あんなことしなかったから。
だからテレビゲームとかにのめり込む必要がなかった。ママは、そういう形でミコナが満足するまで構ってくれました。
ママが亡くなってハカセだけじゃ十分に相手できなくなったことでテレビゲームとかにも頼ることにはなりましたけど、ルイネやエンファとはタブレットのゲームで遊びましたけど、それでも、『テレビゲームなくちゃ生きていけない!』みたいなことは思っていません。
だから携帯端末にもあまり興味がない。どこに行くにも持っていかないと不安で仕方ないとかもありません。ハカセとの連絡用にミコナフォンさえあればいい。
本当にそう思っています。
だってテレビゲームは、ミコナが話しかけても応えてくれないから。話しかけたら応えてくれるようなテレビゲームやおもちゃも最近はありますけど、そういうのも結局は決まり切った返答が返ってくるだけ。それは寂しい。テレビゲームや携帯端末は、ママやハカセの代わりにはならない。
さらに今では、<かぷせるあにまる>達がいる。
だからミコナは言いました。
「フカ、私はあんな風にしないから。真似しないから。だから、ね。それでかんべんして」
「お前、何を言って…」
ミコナの言ってることは確かに無茶苦茶かもしれません。だけどフカも、それ以上は言い返せませんでした。
だって。フカもママだから。他人に注意をしても聞き入れてはくれないかもしれないけど、ミコナはママとハカセの姿を見て育ったから。ママもハカセも、あんなことしなかったから。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる