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考えるけど、考えすぎない。悩まない

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なんて、真面目なことも考えつつ、でも、深刻にはなり過ぎない。

だって、幸せに楽しくいてもらうためにはどうしたらって考えてるのに、考えすぎて辛くなっちゃったら、本末転倒じゃないですか。

『考えるけど、考えすぎない。悩まない』

それもミコナのママの信条でした。

でも、だからこそ、ミコナが<いい子過ぎる>のはやっぱり気になってしまいます。

無理して背伸びをしてるんじゃないかと。

すると、オウがやっぱり高いところから見下ろしつつ、

「<いい子>で何が悪い? 早く大人になって何が悪い? 他人より早く大人になれれば、それだけ早くスタートが切れるじゃないか。より高みを目指すには好ましいことだ」

やっぱりふんぞり返ってすごく偉そうな態度で言いました。

それに対してウルもティーさんも感情的に噛み付くことはもうしません。

「オウの言おうとしてることは分かる。確かに高みを目指すなら他人より先んじるのは効果的だと思う。だけどそれは、<高みを目指したい人>の話じゃないのか?」

「そうやで、オウはん。高いところに行きたい人はそうしたらええねん。けど、上ばっかり見ててそれで躓くってのもよくある話でっしゃろ? それに見てて分かるけど、ミコナはんは、『他人を従えて上に立つ』っていうタイプやないですやん。上に立つにしたって、みんなに支えられて、みんなに慕われて、それで御輿になってくれるタイプやと思うねん」

「ティーの言うとおりだ。でもそういうタイプは、周りの期待に応えようとして頑張りすぎて、結果、挫けてしまうのもよくあることだと思う。僕もティーも、『焦る必要はない』って言ってるだけなんだ。焦って無理な促成栽培になってそれで挫けてしまったら、それこそ何をしてるのか分からないじゃないか」

「そうそう。無理なんかせんでもミコナはんはもう十分に立派ですねん」

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