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早寝の習慣

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ガーはミコナと一緒に本当に寝てしまったけれど、ウルとティーさんは、彼女が完全に寝付いたのを確かめてから、そっとベッドを抜け出しました。

それは、ハカセがいつもしてるのと同じ。

ハカセは、ミコナが寝る時間には仕事を中断して彼女が寝るまで一緒にいてくれるのです。

そしてミコナが寝付くと、また仕事に戻る。

これも、ママが亡くなってからの習慣でした。このおかげで、ミコナは早寝の習慣が身に付いた。

そして元々は、ママが始めたこと。ミコナが寝付いてから家の用事を済ませる。

そういう形で。

ミコナはママに甘えられて、しかも早寝ができて、さらにミコナが寝付いてから家の用事を済ませるから、邪魔されることなくスムーズに済ませられる。食事の後の片付けはミコナと一緒にもう済ませてますから、家計簿を付けたりスケジュールの管理をしたり、あと、ハカセの発明のマネジメントとかも。

完全に寝付いてくれるまでは三十分くらい掛かるけれど、ママ自身にとっても休憩になるので、実は楽。

『できる時に集中してやる』

のがママの流儀でした。

だから、ウルとティーさんも、だんだんそういうことを思い出してきたので、ママがしていたことをしようと。

ママがつけていた家計簿やスケジュール表を置いていた場所を見ると、しっかりとそのまま置いてありました。

しかも、新しいのが。

広げてみると、ちょっと拙い字でびっしりと書き込まれていたのです。

ミコナでした。ミコナがママがつけていた家計簿やスケジュール表を見て、それを真似ていたのがすぐに分かりました。

「こんなことまでしなくていいのに……」

「ホンマや。いい子すぎまっせ。ミコナはん……」

ウルとティーさんは、逆に切なくなっていました。

子供がここまでしなくちゃならないことに。

もちろん、これはミコナが勝手に始めたことだけど、ハカセがやらせたわけじゃないけど、気を回しすぎだと思うのです。

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