182 / 195
第二幕
それを忘れないようにしなくちゃ
しおりを挟む
こんなこと、モデルの仕事を始めるまでは、考えもしなかった。ただ、自分勝手に誰かを傷付けようとする奴も世の中にはいるけど、自分から関わらなければ大丈夫だと思ってた。
でも、そういう奴は、自分が傷付けていい理由を持ってる相手を常に探してるんだ。それが目的だからな。特に芸能人とか有名人とか映画やドラマやアニメを作ってる人らとか、
『言いたいことが言えない』
相手に一方的に言いたいことを言って傷付けたいって奴が世の中には確かにいるんだ。しかもそういう奴らは、自分が正しいことをしてると思ってる。だから反省もしないしやめようともしない。批判されたら被害者ぶる。
自分から関わろうとしなくても、向こうからわざわざ探して寄ってくるんだ。
『こいつが出てたらチャンネル変える』
とか言ってる奴は、客でもなければ視聴者でもないよな? その番組を見てないんだから。それなのに客ぶって視聴者ぶって好き勝手なことを言う。
おかしいだろ? 『客だから視聴者だから何を言ってもいい』って理屈にすらなってないじゃないか。
しかも、『言いたいことも言えない世の中とかおかしい』とか言って、俺がこうして言いたいことを言ったらメチャクチャ叩くんだろ? 自分が同じことされたら被害者ぶるくせに。
『金貰ってるんだから何を言われても仕方ない』
って言うんだったら、仕事してる奴は、全員、何言われたって仕方ないだろ。仕事してなくて誰かに養われてる奴も、
『養われてるおかげで生きられてるんだから何を言われても仕方ない』
だろ? だったら何言われたって被害者ぶるなよ。自分が言われたくないんだったら、自分も言うなよ。誰かから好き勝手に言われる覚悟もないのに、『言いたいことも言えない世の中なんておかしい』とか言ってんなよ。
だから俺も、誰かのことをきつく言ったりしないように心掛けなきゃと思う。仕事でもそうだ。怒鳴って罵って、それで自分が仕事してる気になってるなんてのはダサいだろ。殴るのとかそれこそ最悪だ。ちゃんと要点を言葉にできない奴がすることだろ。
現場に入ってもスタッフさんにもちゃんと感謝しなきゃって思うんだ。モデルの仕事もそうだし、映画の仕事はそれこそ、みんなで映画を作ってるんだ。俺一人がいたって映画は作れない。そこで働いてるみんながいてくれるから映画はできる。
それを忘れないようにしなくちゃ。
でもその上で、俺の仕事をきっちりとやり遂げたら、出来上がった映画そのものに囚われるのはやめようとも思うんだ。出来上がったそれはもう過去のものだから。過去は変えられないんだから。
でも、そういう奴は、自分が傷付けていい理由を持ってる相手を常に探してるんだ。それが目的だからな。特に芸能人とか有名人とか映画やドラマやアニメを作ってる人らとか、
『言いたいことが言えない』
相手に一方的に言いたいことを言って傷付けたいって奴が世の中には確かにいるんだ。しかもそういう奴らは、自分が正しいことをしてると思ってる。だから反省もしないしやめようともしない。批判されたら被害者ぶる。
自分から関わろうとしなくても、向こうからわざわざ探して寄ってくるんだ。
『こいつが出てたらチャンネル変える』
とか言ってる奴は、客でもなければ視聴者でもないよな? その番組を見てないんだから。それなのに客ぶって視聴者ぶって好き勝手なことを言う。
おかしいだろ? 『客だから視聴者だから何を言ってもいい』って理屈にすらなってないじゃないか。
しかも、『言いたいことも言えない世の中とかおかしい』とか言って、俺がこうして言いたいことを言ったらメチャクチャ叩くんだろ? 自分が同じことされたら被害者ぶるくせに。
『金貰ってるんだから何を言われても仕方ない』
って言うんだったら、仕事してる奴は、全員、何言われたって仕方ないだろ。仕事してなくて誰かに養われてる奴も、
『養われてるおかげで生きられてるんだから何を言われても仕方ない』
だろ? だったら何言われたって被害者ぶるなよ。自分が言われたくないんだったら、自分も言うなよ。誰かから好き勝手に言われる覚悟もないのに、『言いたいことも言えない世の中なんておかしい』とか言ってんなよ。
だから俺も、誰かのことをきつく言ったりしないように心掛けなきゃと思う。仕事でもそうだ。怒鳴って罵って、それで自分が仕事してる気になってるなんてのはダサいだろ。殴るのとかそれこそ最悪だ。ちゃんと要点を言葉にできない奴がすることだろ。
現場に入ってもスタッフさんにもちゃんと感謝しなきゃって思うんだ。モデルの仕事もそうだし、映画の仕事はそれこそ、みんなで映画を作ってるんだ。俺一人がいたって映画は作れない。そこで働いてるみんながいてくれるから映画はできる。
それを忘れないようにしなくちゃ。
でもその上で、俺の仕事をきっちりとやり遂げたら、出来上がった映画そのものに囚われるのはやめようとも思うんだ。出来上がったそれはもう過去のものだから。過去は変えられないんだから。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる