151 / 195
第二幕
ここが正念場だよ!!
しおりを挟む
PVを作る時の契約では、三十秒のPVの分の契約だったそうだ。五分撮ったけど実際に使うかどうかは分からなかったから、いろいろコストを抑えるためにも三十秒って形の契約になってて。
でもなんだかんだで五分丸ごと流すってことになって、改めてその分のギャラが発生することに。
そういうところ割となあなあの契約してるところも多いとは聞くけど、さすがは大手ゲーム会社ってことなのかな。
まあ、聞くところによると以前はなんだかんだいい加減なところもあったのが、それで大変なことになったってのがあって、今はちゃんとするようになったらしいとも。
俺には正直よく分からない。
ただ、
「ぎゃーっ!! ディークぅ! カッコイイ~っ!!」
五分フルバージョンが公式HPにアップされると芙美もさっそくそれをチェックして。大興奮。ネットでも、
『これよ! これを待ってた!!』
『アニメは要らない子』
『アニメなんか最初からなかった。いいね?』
みたいなコメントが溢れたらしい。しかも、それだけに実写映画の方の期待が高まってしまって。
公開予定は半年先らしいけど、かなりスケジュール的には厳しいものになるっていうのは今の時点で聞かされてた。
ただし、厳しいのは映画製作会社側の話で、それに出演する俺達については、特に学生組についてはスケジュール管理はちゃんとしてくれるという話だった。
PV撮影の時みたいのがまたあってそれが表沙汰になったらそれこそヤバいらしいから。ただし、土日と祝祭日についてはガッツリ抑えられて、向こう四ヶ月、実質休みなしってことに。
いや、休み自体はあるんだけど、その休みの日も管理されることになるから、好き勝手出来ないって意味で『休みなし』なんだ。
しかも、<千葉アクションスタジオ>でのトレーニングを改めて事務所で組まれて。
「涼ちゃん、厳しいけど、頑張ろう! ここが正念場だよ!!」
社長に前のめりに言われて、
「は……はい……」
俺もそう応えるしかなかった。
さらには、家でも、
「映画の撮影を乗り切るために。体調管理は私に任せて!!」
芙美が大張り切り。俺をデブらせようとした時のデータが役に立つらしい。しっかり食事をとってしっかり体を休ませることで、今度は筋肉と健康の維持を図るとかなんとか。
「薬学ってのはね。薬品だけ見てればいいわけじゃないんだよ。人間の体の機能もちゃんと理解して初めてちゃんとした効果を発揮できるんだ……!」
とか言ってた。
そういう形で芙美の勉強に活かせるなら、まあ、アリかもしれない。
でもなんだかんだで五分丸ごと流すってことになって、改めてその分のギャラが発生することに。
そういうところ割となあなあの契約してるところも多いとは聞くけど、さすがは大手ゲーム会社ってことなのかな。
まあ、聞くところによると以前はなんだかんだいい加減なところもあったのが、それで大変なことになったってのがあって、今はちゃんとするようになったらしいとも。
俺には正直よく分からない。
ただ、
「ぎゃーっ!! ディークぅ! カッコイイ~っ!!」
五分フルバージョンが公式HPにアップされると芙美もさっそくそれをチェックして。大興奮。ネットでも、
『これよ! これを待ってた!!』
『アニメは要らない子』
『アニメなんか最初からなかった。いいね?』
みたいなコメントが溢れたらしい。しかも、それだけに実写映画の方の期待が高まってしまって。
公開予定は半年先らしいけど、かなりスケジュール的には厳しいものになるっていうのは今の時点で聞かされてた。
ただし、厳しいのは映画製作会社側の話で、それに出演する俺達については、特に学生組についてはスケジュール管理はちゃんとしてくれるという話だった。
PV撮影の時みたいのがまたあってそれが表沙汰になったらそれこそヤバいらしいから。ただし、土日と祝祭日についてはガッツリ抑えられて、向こう四ヶ月、実質休みなしってことに。
いや、休み自体はあるんだけど、その休みの日も管理されることになるから、好き勝手出来ないって意味で『休みなし』なんだ。
しかも、<千葉アクションスタジオ>でのトレーニングを改めて事務所で組まれて。
「涼ちゃん、厳しいけど、頑張ろう! ここが正念場だよ!!」
社長に前のめりに言われて、
「は……はい……」
俺もそう応えるしかなかった。
さらには、家でも、
「映画の撮影を乗り切るために。体調管理は私に任せて!!」
芙美が大張り切り。俺をデブらせようとした時のデータが役に立つらしい。しっかり食事をとってしっかり体を休ませることで、今度は筋肉と健康の維持を図るとかなんとか。
「薬学ってのはね。薬品だけ見てればいいわけじゃないんだよ。人間の体の機能もちゃんと理解して初めてちゃんとした効果を発揮できるんだ……!」
とか言ってた。
そういう形で芙美の勉強に活かせるなら、まあ、アリかもしれない。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。
ふまさ
恋愛
いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。
「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」
「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」
ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。
──対して。
傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる