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第二幕
ホント大事だな、信頼関係
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だけど、未成年を日付が変わるまで働かせてたのはやっぱりマズくて、うちの両親や、両親の代わりに俺の面倒を見てくれてる芙美の両親に対しては、社長は何度の現場の写真と一緒にメッセージを送ってたみたいだ。
でもまあ、うちの両親もオジサンやオバサンも社長のことは信じてくれてたから、騒ぎにはならなかった。これ、俺の両親が騒いだら普通にヤバかったよな。
一応、<親の承諾>は取れたけど、取れなくてその上で両親がゴネたら、場合によったら<誘拐>って話にだってできてしまうんじゃないか?
いや、マジで社長がちゃんと両親との信頼関係ってものを意識してくれてたのがここにきて効いてる気がする。もしこれが、不信感しかなかった上にうちの両親がちょっとアレな人間だったりしたら、大変な弱みをみせたことになる気がする
ホント大事だな、信頼関係。
で、事務所に寄って俺の自転車もワゴンに積み込んでそれから家に帰れたのは、夜中の二時半過ぎ。俺、こんな時間まで起きてたのなんて、大晦日くらいのものだよ。
しかも、社長は、今日も仕事だから寝た芙美の両親(俺の両親はどっちも仕事先に泊まり込み)の代わりに芙美とやり取りしてて、ワゴンが家の前に付くと、外まで芙美が迎えに出てくれた。
「ほんっとごめんなさい!」
社長はワゴンから下りて手を合わせて芙美に平謝り。そんな社長に、芙美も、
「もう、うちの大事な涼ちゃんに二度とこんなことさせないでくださいね」
ちょっと怒った様子だけどそう釘を刺しただけで許してくれた。
「マジでごめんなさい。次からは気を付けます……!」
高校生相手にここまで謝れる社長もすごいと思った。大人としてのプライドとかそんなことよりも、この場は誠心誠意謝罪することが大事だと思ったんだろうな。
そんな社長だから俺も信頼できるんだって改めて思った。
そうして何度も頭を下げる社長を乗せたワゴンを見送って、芙美は、
「大変だったね。お疲れさま。おなか減ってない?」
すごく優しい表情で俺にそう話し掛けてくれた。
「一応、向こうでも食べてきたけど、ちょっと腹減ったかな」
言いながら芙美の家に入る俺に、
「うん、そう思ってうどん作る用意してたんだ。すぐにできるよ」
芙美は笑顔で言ってくれる。
以前の、俺をデブらせようとしてた時の芙美なら、今からでも山盛りの揚げ物とか用意したかもしれないけど、もうそんなことはしないんだな。
だから素直にホッとしたんだ。
『ああ、やっとこれで一日が終わるんだな……』
って。
でもまあ、うちの両親もオジサンやオバサンも社長のことは信じてくれてたから、騒ぎにはならなかった。これ、俺の両親が騒いだら普通にヤバかったよな。
一応、<親の承諾>は取れたけど、取れなくてその上で両親がゴネたら、場合によったら<誘拐>って話にだってできてしまうんじゃないか?
いや、マジで社長がちゃんと両親との信頼関係ってものを意識してくれてたのがここにきて効いてる気がする。もしこれが、不信感しかなかった上にうちの両親がちょっとアレな人間だったりしたら、大変な弱みをみせたことになる気がする
ホント大事だな、信頼関係。
で、事務所に寄って俺の自転車もワゴンに積み込んでそれから家に帰れたのは、夜中の二時半過ぎ。俺、こんな時間まで起きてたのなんて、大晦日くらいのものだよ。
しかも、社長は、今日も仕事だから寝た芙美の両親(俺の両親はどっちも仕事先に泊まり込み)の代わりに芙美とやり取りしてて、ワゴンが家の前に付くと、外まで芙美が迎えに出てくれた。
「ほんっとごめんなさい!」
社長はワゴンから下りて手を合わせて芙美に平謝り。そんな社長に、芙美も、
「もう、うちの大事な涼ちゃんに二度とこんなことさせないでくださいね」
ちょっと怒った様子だけどそう釘を刺しただけで許してくれた。
「マジでごめんなさい。次からは気を付けます……!」
高校生相手にここまで謝れる社長もすごいと思った。大人としてのプライドとかそんなことよりも、この場は誠心誠意謝罪することが大事だと思ったんだろうな。
そんな社長だから俺も信頼できるんだって改めて思った。
そうして何度も頭を下げる社長を乗せたワゴンを見送って、芙美は、
「大変だったね。お疲れさま。おなか減ってない?」
すごく優しい表情で俺にそう話し掛けてくれた。
「一応、向こうでも食べてきたけど、ちょっと腹減ったかな」
言いながら芙美の家に入る俺に、
「うん、そう思ってうどん作る用意してたんだ。すぐにできるよ」
芙美は笑顔で言ってくれる。
以前の、俺をデブらせようとしてた時の芙美なら、今からでも山盛りの揚げ物とか用意したかもしれないけど、もうそんなことはしないんだな。
だから素直にホッとしたんだ。
『ああ、やっとこれで一日が終わるんだな……』
って。
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