81 / 195
第二幕
おじさんおとうさん
しおりを挟む
私の名前は、藤宮舞美。十七歳。高三。高校卒業後は、お父さんの友達の喫茶店に就職が決まってる。大学は、別にいいかな。お金かけてまでやりたい勉強はないし、必要なことはその時に勉強すればいいしね。
学校内での模試の結果だと一部の難関大以外ならどこでも選び放題ってことだったからか先生は、
「もったいない! 藤宮ならその気になったら難関国立大だって目指せるぞ! お前の成績なら給付型の奨学金も受けられる! 経済的なことは心配しなくていい!」
とか言ってくれたけど、やる気もないのに給付型の奨学金受けて大学行くのもなんだかな~って思うからさ。そういうのは、やっぱ、頑張って勉強したいって思ってる人のためにあるもんじゃないのかなって気がする。
「いいんじゃない? 舞美の人生なんだもん。やりたいようにすればいいよ。パパとママだってやりたいようにやってるし」
お母さんもそう言ってくれてる。私も、お父さんやお母さんみたいな結婚して、たくさん子供を生みたいと思ってるんだ。
今はそういうの流行らないかもしれないけど、責任取るつもりもないクセに他人の人生の選択に口出ししてくるような人の言うことなんて、聞く必要ないでしょ?
私は私らしく生きるだけだよ。
そんな私のお父さんは、大学の教授。なんか物理学方面ですごい権威を持ってるらしいけど、興味ないから詳しくは知らない。ただ、お父さんが分かりやすく説明してくれるから、私も理系は割と得意かな。パズルみたいで面白いよね♡
お父さんは仕事で忙しくて世界中飛び回ってて滅多に家に帰ってこられないのに、帰ってきたらいっぱい相手してくれるし、私の分からないことを何でも応えてくれるから、好き。
それで、お父さんが家にいない間は、潤姉さんがお父さんの代わりをしてくれてる。潤姉さんは、お父さんの妹。だからホントは叔母なんだけど、髪が短くて背が高くて凛々しくてよく男の人に間違われるイケメンでありつつまだ二十代半ばだからお姉さんみたいな感じ。男性同士の恋愛ものでちょっとエッチなラノベを書いてる作家さん。これまでにもいくつも本を出してるっていう、売れっ子らしい。私は一冊読ませてもらっただけでおなかいっぱいになったからそれ以来読んでないけど。
ほとんど家に帰ってこれないお父さんと違って潤姉さんはいつも家にいるから、寂しくなかった。小さい頃は本当に潤姉さんのことを『おとうさん』って呼んでたらしい。で、お父さんのことは『おじさんおとうさん』って呼んでたって、お母さんが言ってたな。
学校内での模試の結果だと一部の難関大以外ならどこでも選び放題ってことだったからか先生は、
「もったいない! 藤宮ならその気になったら難関国立大だって目指せるぞ! お前の成績なら給付型の奨学金も受けられる! 経済的なことは心配しなくていい!」
とか言ってくれたけど、やる気もないのに給付型の奨学金受けて大学行くのもなんだかな~って思うからさ。そういうのは、やっぱ、頑張って勉強したいって思ってる人のためにあるもんじゃないのかなって気がする。
「いいんじゃない? 舞美の人生なんだもん。やりたいようにすればいいよ。パパとママだってやりたいようにやってるし」
お母さんもそう言ってくれてる。私も、お父さんやお母さんみたいな結婚して、たくさん子供を生みたいと思ってるんだ。
今はそういうの流行らないかもしれないけど、責任取るつもりもないクセに他人の人生の選択に口出ししてくるような人の言うことなんて、聞く必要ないでしょ?
私は私らしく生きるだけだよ。
そんな私のお父さんは、大学の教授。なんか物理学方面ですごい権威を持ってるらしいけど、興味ないから詳しくは知らない。ただ、お父さんが分かりやすく説明してくれるから、私も理系は割と得意かな。パズルみたいで面白いよね♡
お父さんは仕事で忙しくて世界中飛び回ってて滅多に家に帰ってこられないのに、帰ってきたらいっぱい相手してくれるし、私の分からないことを何でも応えてくれるから、好き。
それで、お父さんが家にいない間は、潤姉さんがお父さんの代わりをしてくれてる。潤姉さんは、お父さんの妹。だからホントは叔母なんだけど、髪が短くて背が高くて凛々しくてよく男の人に間違われるイケメンでありつつまだ二十代半ばだからお姉さんみたいな感じ。男性同士の恋愛ものでちょっとエッチなラノベを書いてる作家さん。これまでにもいくつも本を出してるっていう、売れっ子らしい。私は一冊読ませてもらっただけでおなかいっぱいになったからそれ以来読んでないけど。
ほとんど家に帰ってこれないお父さんと違って潤姉さんはいつも家にいるから、寂しくなかった。小さい頃は本当に潤姉さんのことを『おとうさん』って呼んでたらしい。で、お父さんのことは『おじさんおとうさん』って呼んでたって、お母さんが言ってたな。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる