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第一部
第四章 嵐呼ぶブラコンと推しの危機㉒『口論』
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二十二
「朝の鍛錬をしようと外に出てみれば、何をしている?」
ロバートは呆れた様子で口を開いた。
ヴィルは沢崎直にしがみつかれたまま、律儀に頭を下げた。
「申し訳ございません、ロバート様。お暇しようとしていたところにございます。」
「そうか。」
それだけでロバートはヴィルとの会話を切り上げ、ヴィルにしがみついたままの沢崎直に視線を移した。
「アルバートも早く離れるんだ。いいな?」
「嫌です!」
聞き分けのない子供に言い聞かせるような響きも、現状も気に入らず、沢崎直は頑として首を縦に振らない。
ロバートはため息を吐くと、こちらへと更に近づいてくる。
沢崎直は何となく嫌な予感がして、制止の声を上げた。
「そ、それ以上近づかないでください!」
だが、ロバートはそんな沢崎直の言葉を聴くはずもなく、沢崎直の身柄を力で引き剥がしにかかった。
「ほら、アル。いい加減にしないか!そんなことをして何になる。」
「嫌だ、やだ、嫌です。ロバート兄さんのいじわる、バカ。やめてください。」
必死に抵抗するが、何を言ってもロバートには梨の礫だ。
結局、首根っこを掴まれ引き剥がされてしまう。
その状態のまま、ヴィルと見つめ合う沢崎直。
「行かないで、ヴィル。」
「お世話になりました、アルバート様。どうか、お達者で。」
覚悟はとうに決まっているらしく、ヴィルは別れの挨拶をしてくる。
沢崎直は悔しくて泣き出してしまいそうだった。
何故、止められないのか?何故、行ってしまうのか?何故、一緒にいられないのか?
心の中に疑問も不満もあとからあとから湧いてくる。
下唇を噛んで涙を我慢しながら、沢崎直はそっと呟いた。
「ヴィルがいなくなったら、私もいなくなります。」
「何を愚かなことを。いい加減にしろ!アルバート。」
沢崎直の言葉にロバートは少し苛立った。
無理もない。一年前に失踪した実績がアルバートにはあるのだ。
沢崎直はなおも続ける。
「今度は帰りません。絶対、ヴィルと一緒じゃないと帰りません。」
「アルバート!」
ロバートは怒気の含んだ声音を響かせた。
だが、沢崎直はやめなかった。もうこの際、殴られても監禁されてもいいから好き勝手にわがまま言うことにした。せっかく出会えた推しを失うことになる沢崎直にとっては、今はもうそんな捨て鉢な気分だった。
「ヴィルがいない場所にいても意味がありません。私の従者は生涯ヴィルだけです。」
どさくさに紛れて、推しへの一途な気持ちを吐露する。
その告白を聞いたヴィルは俯いた。そのせいで、その言葉がヴィルにどう響いたのか沢崎直には分からなかった。
(……まさか、嫌だった?愛が、重すぎた?)
今更、沢崎直は不安になった。
けれど、そんな沢崎直の心中も知らず、沢崎直を背後で捕獲し続けるロバートは怒り心頭に達していた。
「ヴィルは既に従者としての任を解いた。アルバート、お前にはもっと相応しい従者を探してやる。」
ワイルドベアーの話を聞いた時のように、地を這うような重低音を口から引き絞るように響かせるロバート。
あの時と違い、もう沢崎直は恐れなかった。
どうせロバートは話など聞いてくれないのだから、好き勝手主張してやろう。そう心に決めていた。
「そんな人いません。従者はヴィル以外、考えられません。ヴィルを勝手に辞めさせるなら、私がヴィルを直接雇用します。」
(どうやったらいいか雇用システムが分からないけど、その辺はリヒターさんとヴィルに聞こう。)
窮地に立たされたことで、別の可能性が沢崎直に見えた気がした。家族が従者を解雇するなら、沢崎直本人が従者を直接雇用してしまえばいいのだ。専属従者・ヴィルの雇用主がアルバート(沢崎直)本人なら、他の人間に手出しは出来ない。
そう心が決まれば、やることは明確になっていく。二人の間の障害は取り除いてしまえばいい。沢崎直はピンチの中で、抜群の決断力と行動力を発揮していた。これで、ロバートに首根っこを掴まれていなければ、なお良かった。
首根っこを掴んだままのロバートは、説得のためにアルバートの身体を自分に向き合わせるためにくるりと振り向かせた。
「いいか?アルバート。よく聞け。」
睨むような圧力のあるロバートの視線を真っ向から受け止めて、沢崎直は首を振った。
「聞きません。」
その返事にロバートは目を引ん剥いたが、そのままの勢いで返事を無かったことにして続けた。
「本来なら、一年前にお前が失踪した時に、クビになるはずだったんだ。当然だろ?主人の行方も分からぬなど従者失格だ。だが、ヴィルがお前を絶対に探しだすと約束したから今まで猶予をやったんだ。だが、一年も経ってようやくお前は見つかったが、記憶喪失だと?ふざけるな!これ以上、使えない従者を連れて何になる?分かったか?アルバート!」
「分かりません!」
「もっと優秀な従者はごまんといる!もっとお前を託すにふさわしい者がな!」
「そんな人いません!私はヴィルがいいんです!」
もはやロバートと沢崎直の意地の張り合いだった。
沢崎直はロバートに負けないように頑固に続ける。
「一年も必死に探してくれる人なんて、他にいません!記憶が何です?そんなもの無くても、私は幸せです!だけど、兄さんがヴィルを私から引き離したら、私は幸せじゃなくなります!ロバート兄さんは、私を不幸にしたいんですか!」
「ヴィルなどいなくても、お前は幸せだ!俺が幸せにする!」
「無理です!」
どっちも引かず、怒鳴り合いはヒートアップして兄弟げんかになっている。
いつの間にか朝日が昇り始めた屋敷の庭は、柔らかな光に満ちていた。
そんな爽やかな空気の漂う庭で、剣呑な空気で怒鳴り合う兄弟。
そんな兄弟に、今度はヴィルがいてもたってもいられず口を挟んだ。
「あ、あの!お二人とも、それくらいに……。」
「口を出すな!」
「口を挟まないでください!」
兄と弟は揃って声を荒げた。
恐縮する従者は、俯いてはいたが葛藤していた。
この場で必要なのは主人の言うことを聞くことか、それとも主人をお諫めすることかと……。
「朝の鍛錬をしようと外に出てみれば、何をしている?」
ロバートは呆れた様子で口を開いた。
ヴィルは沢崎直にしがみつかれたまま、律儀に頭を下げた。
「申し訳ございません、ロバート様。お暇しようとしていたところにございます。」
「そうか。」
それだけでロバートはヴィルとの会話を切り上げ、ヴィルにしがみついたままの沢崎直に視線を移した。
「アルバートも早く離れるんだ。いいな?」
「嫌です!」
聞き分けのない子供に言い聞かせるような響きも、現状も気に入らず、沢崎直は頑として首を縦に振らない。
ロバートはため息を吐くと、こちらへと更に近づいてくる。
沢崎直は何となく嫌な予感がして、制止の声を上げた。
「そ、それ以上近づかないでください!」
だが、ロバートはそんな沢崎直の言葉を聴くはずもなく、沢崎直の身柄を力で引き剥がしにかかった。
「ほら、アル。いい加減にしないか!そんなことをして何になる。」
「嫌だ、やだ、嫌です。ロバート兄さんのいじわる、バカ。やめてください。」
必死に抵抗するが、何を言ってもロバートには梨の礫だ。
結局、首根っこを掴まれ引き剥がされてしまう。
その状態のまま、ヴィルと見つめ合う沢崎直。
「行かないで、ヴィル。」
「お世話になりました、アルバート様。どうか、お達者で。」
覚悟はとうに決まっているらしく、ヴィルは別れの挨拶をしてくる。
沢崎直は悔しくて泣き出してしまいそうだった。
何故、止められないのか?何故、行ってしまうのか?何故、一緒にいられないのか?
心の中に疑問も不満もあとからあとから湧いてくる。
下唇を噛んで涙を我慢しながら、沢崎直はそっと呟いた。
「ヴィルがいなくなったら、私もいなくなります。」
「何を愚かなことを。いい加減にしろ!アルバート。」
沢崎直の言葉にロバートは少し苛立った。
無理もない。一年前に失踪した実績がアルバートにはあるのだ。
沢崎直はなおも続ける。
「今度は帰りません。絶対、ヴィルと一緒じゃないと帰りません。」
「アルバート!」
ロバートは怒気の含んだ声音を響かせた。
だが、沢崎直はやめなかった。もうこの際、殴られても監禁されてもいいから好き勝手にわがまま言うことにした。せっかく出会えた推しを失うことになる沢崎直にとっては、今はもうそんな捨て鉢な気分だった。
「ヴィルがいない場所にいても意味がありません。私の従者は生涯ヴィルだけです。」
どさくさに紛れて、推しへの一途な気持ちを吐露する。
その告白を聞いたヴィルは俯いた。そのせいで、その言葉がヴィルにどう響いたのか沢崎直には分からなかった。
(……まさか、嫌だった?愛が、重すぎた?)
今更、沢崎直は不安になった。
けれど、そんな沢崎直の心中も知らず、沢崎直を背後で捕獲し続けるロバートは怒り心頭に達していた。
「ヴィルは既に従者としての任を解いた。アルバート、お前にはもっと相応しい従者を探してやる。」
ワイルドベアーの話を聞いた時のように、地を這うような重低音を口から引き絞るように響かせるロバート。
あの時と違い、もう沢崎直は恐れなかった。
どうせロバートは話など聞いてくれないのだから、好き勝手主張してやろう。そう心に決めていた。
「そんな人いません。従者はヴィル以外、考えられません。ヴィルを勝手に辞めさせるなら、私がヴィルを直接雇用します。」
(どうやったらいいか雇用システムが分からないけど、その辺はリヒターさんとヴィルに聞こう。)
窮地に立たされたことで、別の可能性が沢崎直に見えた気がした。家族が従者を解雇するなら、沢崎直本人が従者を直接雇用してしまえばいいのだ。専属従者・ヴィルの雇用主がアルバート(沢崎直)本人なら、他の人間に手出しは出来ない。
そう心が決まれば、やることは明確になっていく。二人の間の障害は取り除いてしまえばいい。沢崎直はピンチの中で、抜群の決断力と行動力を発揮していた。これで、ロバートに首根っこを掴まれていなければ、なお良かった。
首根っこを掴んだままのロバートは、説得のためにアルバートの身体を自分に向き合わせるためにくるりと振り向かせた。
「いいか?アルバート。よく聞け。」
睨むような圧力のあるロバートの視線を真っ向から受け止めて、沢崎直は首を振った。
「聞きません。」
その返事にロバートは目を引ん剥いたが、そのままの勢いで返事を無かったことにして続けた。
「本来なら、一年前にお前が失踪した時に、クビになるはずだったんだ。当然だろ?主人の行方も分からぬなど従者失格だ。だが、ヴィルがお前を絶対に探しだすと約束したから今まで猶予をやったんだ。だが、一年も経ってようやくお前は見つかったが、記憶喪失だと?ふざけるな!これ以上、使えない従者を連れて何になる?分かったか?アルバート!」
「分かりません!」
「もっと優秀な従者はごまんといる!もっとお前を託すにふさわしい者がな!」
「そんな人いません!私はヴィルがいいんです!」
もはやロバートと沢崎直の意地の張り合いだった。
沢崎直はロバートに負けないように頑固に続ける。
「一年も必死に探してくれる人なんて、他にいません!記憶が何です?そんなもの無くても、私は幸せです!だけど、兄さんがヴィルを私から引き離したら、私は幸せじゃなくなります!ロバート兄さんは、私を不幸にしたいんですか!」
「ヴィルなどいなくても、お前は幸せだ!俺が幸せにする!」
「無理です!」
どっちも引かず、怒鳴り合いはヒートアップして兄弟げんかになっている。
いつの間にか朝日が昇り始めた屋敷の庭は、柔らかな光に満ちていた。
そんな爽やかな空気の漂う庭で、剣呑な空気で怒鳴り合う兄弟。
そんな兄弟に、今度はヴィルがいてもたってもいられず口を挟んだ。
「あ、あの!お二人とも、それくらいに……。」
「口を出すな!」
「口を挟まないでください!」
兄と弟は揃って声を荒げた。
恐縮する従者は、俯いてはいたが葛藤していた。
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