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アホの子の天然緊急回避
しおりを挟む(※ジアがとてつもなくど阿呆です。アリステアとトパーズ侯爵夫人が残酷で過激な発言をしています。苦手な方、嫌悪感がある方ははご注意下さい)
うーん…あれは不思議な出来事だったなぁ。
まず最初は街にお出かけした時。
魔女のおばあちゃんのお店で『変身チャーム』を買ってから、色んな場所を回ったんだけど…。
あ、もちろん、護衛のお姉さんとトパーズ侯爵家のメイドさんと一緒にね。
屋台で食べ歩きをしていると、あるお店のおじさんに手招きされて『何かな~』って近づいてみたの。
そしたら『君にぴったりなレアな商品があるからカウンターの裏に来て欲しい』って言われて、屋台の後ろに回ったんだ。
だけど…その瞬間、ポケットに入れていた買い食い用のお金を落としちゃって、すぐに屈んで拾ったの。
でね、立ち上がろうとしたら『何か』に頭をおもいっきりぶつけちゃってね。
頭の回りでヒヨコさんがくるくるし始めて、おめめにはお星さまが見えたの…。
『ぴゃ、ぴゃあ…』
『ジ、ジアさまぁあっ…!!』
頭を押さえながら暫くよろよろして、ふと前を見ると…何故か、地面に両膝をついてお尻をズボンから半分出した状態のおじさんが、護衛のお姉さんに踏みつけられながらおちんちんを両手で押さえていたの…。
な、何が起こったの…?
おじさんは『んお"っ…あ"っ…い、いし、あたま…』と物凄く痛そうな声を出しているし、護衛のお姉さんは『貴様はジア様に何を見せて、何をするつもりだった…?その穢らわしいものをジア様のお髪に触れさるなんて…覚悟しろっ!このならず者がぁあああ!』と何だかわからないけど、めちゃくちゃ怒っていた。
メイドさんも、怪我の確認をしてから、ジアの頭や、頭を押さえた手を、石鹸の匂いや、消毒液の匂いがするタオルで『ジア様がっ…!ジア様が穢れてしまうっ…!』って、必死に拭き拭きしてくれていたんだけど……何でぇ…?
結局、私は状況が全く理解できないまま、何故か近くの最高級ホテルまで連れて行かれた。
おじさんをボコボコにしてから、誰かに受け渡していた護衛のお姉さんに。
そして更に、そこでメイドさんに隅々まで綺麗に洗われた。
着ていた服と下着はクリーニングに出したとかで、変わりの服を近くのブティックから取り寄せてくれたみたい…。
帰ってから、すぐにアリステア様に話したら、めちゃくちゃ怖いお顔をして侯爵様…じゃなくて、お義父様のところに行っちゃったんだ…。
護衛のお姉さんと、メイドさんも連れて行って…。
三十分くらいして帰ってきたら、ジアの頭におちんちんスリスリしていいか聞いてきて…………へへへぇ♡涎出しちゃった♡
とっても嬉しくて即おねだりしたけど、理由も気になって聞いてみたら『ジアは知らなくていいよ。強いて言うなら、上書きと消毒かな。怪我はないみたいだけど、頭突きをかましたんだって?本当に大丈夫?念のため医者を呼ぼうね』って言われた。
上書き…?
消毒…?
ず、頭突き…?
ジアだけ置いてきぼりみたいだけど…アリステア様のおちんちんで頭よしよししてもらえたし…♡
まっ、いっか♡
あっ、次はね…トパーズ侯爵家のワンちゃんたちと遊んでいたら全身真っ黒の泥だらけになっちゃって、メイドさんに洗ってもらった方が良い…ってなった時なの!
バスタブに入ったジアを、大きいメイドさんが洗ってくれたんだよ!
泥まみれだから、パワータイプのメイドさんを選んでくれたんだぁ。
さすがトパーズ侯爵家のメイドさん!
メイドさんは、おっぱいとか、お尻とか、おまんこの辺りの汚れが気になるみたいで、そこばっかり見ていたなぁ。
ジアには汚れているようには見えなかったけど、プロはやっぱり違うんだね!
ジアを傷付けないように優しく洗ってくれているから、なかなか汚れが落ちないみたいで、何度もおっぱいを洗ってくれたんだぁ。
だけど…ジアの背後から先っぽの汚れを落とそうとしてくれている時、ビクッとしちゃって、バスタブにずり落ちそうになったの。
その時、咄嗟に後ろにあるバスタブの蛇口を掴もうとしたら、生暖かくて固い『何か』を強く掴んだみたいなんだけど…ぬるぬるしてて、滑っちゃった。
石鹸かな?
そのまま何も掴む事が出来なかったジアは、バスタブの中にバシャーンってずり落ちちゃったの~。
もうっ、恥ずかしい~。
大きいメイドさんもジアがずり落ちちゃって驚いたみたいで、お湯に顔が沈む瞬間、野太い凄い声がしたなぁ。
暫く恥ずかしくて、お湯の中から顔が出せなかった。
息が限界に達して…お湯から顔を出すと、何故かトパーズ侯爵家のメイド長さんといつものメイドさんに強く抱き締められて、大きいメイドさんが護衛のお姉さんに引きずられて行くところが見えた。
えっ!?
いつからいたのっ!?
というかっ、大きいメイドさん大丈夫!?
もしかして、びっくりし過ぎて気絶しちゃったの!?
でも…みんな青い顔でジアの心配ばかりしてくれているし…また状況がわからなくなった…。
何かアリステア様と侯爵夫人様…じゃなくて、お義母様も駆けつけて来てくれたの…何で…?
しかも…中に入って来てないけど、お義父様もバスルームの外まで来てくれているみたい。
アリステア様に抱き締められながら『さっきの奴に何されたか話せる…?』と小さい子に言うみたいに聞かれた。
いや、あの…アリステア様…お洋服濡れちゃうよ?
とりあえず、今起こったジアの恥ずかしい話をすると、みんなのお顔が…特にアリステア様のお顔が…般若みたいに怖くなったの…。
『ジアの柔肌を見た目を潰して抉り出し、ジアの体…胸を触った手を焼いた後に切り落とし…死んだ方がマシだと思うような…』
『アリステア様…?』
『うん?なんだい?ジア?』
ジアが話しかけたら、すぐ笑ってくれたけど…今まで一番怖かった…。
お義母様は『…玉と竿をぶったぎってメスにして、変態貴族に売り飛ばそうかしら。それにしても我が家の警備をどうやって……まさかっ…』って小さい声でよく分からない事を言っていた。
あんな絶対零度のお顔初めて見た…。
それからジアに『竿に大打撃を与えて危機を回避するなんて、さすが私の可愛い娘♡』といっぱい褒めてくれたよ!
よくわからなかったけど!
結局その日はアリステア様がジアを洗ってくれた。
特におててと、おっぱいを重点的に…そんなに汚れてたかな…?
あっ…けど…♡
アリステア様が久しぶりに先っぽをいっぱい吸いたいって言ってくれて嬉しかったなぁ…♡
ぐふっ…ぐふふっ…♡
不思議な出来事の後にはいつも、アリステア様が普段しない事を“自主的に”してくる日だったのでした♡
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