12 / 32
きっと甘いものが好き
しおりを挟む(※ディランとクラウディアのお話です。途中、視点が変わります)
クラウディア嬢と仲を良好にするため、私はガーネット侯爵邸へ定期的に会いに行っている。
その日も、いつも通り差し障りのない話をし、帰る時間を迎えた。
ーーー数日前
私はクラウディア嬢と二言三言、少ない会話を交わしながら、帰りの馬車が待機している玄関に向かっていた。
あーあー、今日も距離は縮まらなかったなー。
やっぱり…年下と話すのは楽しくないのかな…。
もっと大人な相手がいいのか…?
丁度良く、通路に飾られていた鏡に自分の姿が写る。
背は高い方だし、ここ三年で体格も男らしくなった。
容姿も…好みはあるだろうけど、悪くない顔だと思う。
父譲りのアッシュブロンド、母譲りの深みのある碧眼と、華やかでマイルドな顔つき。
だけど……青年と少年の間の様な中途半端な顔つきだ。
アリステアみたいな中性的なシャープさがあれば、大人っぽく見えただろうか…。
私は、彼女からすればまだまだ子供臭いのかな…。
わぁ、何それ割と凹む。
泣いちゃうねー。
内心苦い顔をしつつ、表では…アリステアに『胡散臭いツラ』と言われた笑みを浮かべる。
胡散臭いって酷いよねー。
周りは『いつも穏やかな笑みが素敵…』とか『優しくて爽やかな微笑み…』とか、私のポーカーフェイスを評価してくるのにー。
まー、本心は知らないけどー。
『クラウディア嬢、今日はありがとう。またね』
『はい……っ………あ、あの…』
『?』
馬車に乗り込もうとした瞬間、クラウディア嬢に呼び止められた。
うん…?
彼女にしては歯切れが悪いと言うか…何か…もじもじしてる…?
『どうしたの?』
『っ!あっ、あっ……ええと…』
足場から片足を戻してまた向き合うと…わ、彼女は眉を『ハの字』にして顔が真っ赤になっているっ…!?
更にもじもじして……え、可愛い…。
ーーーこんな彼女、見た事がない。
私は彼女の一挙一動に目を奪われ、頬が熱くなる。
胸が高鳴って、思考にモヤがかかり、ふわふわしていく。
『そのっ……』
え、私の左手を両手で握って自分に引き寄……なっ、えっ、ちょっ、ちょっと…ちょっと待って…!
ギュッ……むにゅうううぅ。
『ーーーっ!?』
『……ま、また……お待ちしておりますっ…』
『っ…う、うんっ…またすぐに行くよっ…』
『!すぐ…?……う、うれしいっ… ♡』
『ーーー!』
私も嬉しいし、左手も幸せだった…。
だが……そこからの会話の記憶が思い出せない。
鮮明に覚えているのは……顔を真っ赤にしてあたふたしながらも、私を真っ直ぐに見詰めてきたクラウディア嬢の、あの…可愛い表情と、最後の甘く柔らかで、幸せそうな笑顔。
それと…彼女の神域…美しく魅惑的な…柔らかすぎる、胸の、感触だ…。
強く触れれば、ゼリー菓子の様に崩れてしまうのではないか…というくらい繊細で強烈な印象を私に残した。
彼女はあの瞬間、私の左手を宝物の様に両手で包み、愛おしそうに胸に引き寄せた…おそらく、無意識の無自覚で、自分のやった事に気づいていないけど。
たわわに実った二つ果実…いや、これはマシュマロだ。
その二つのマシュマロの間で、左手がむにゅうううう…むにゅ、むにゅ…っと幸せサンドされたんだ…。
「どうしよう…彼女をお嫁さんにしたい…」
まだ生々しく残る記憶と感触に、私はデスクに向かいながら片手で顔を押さえた。
「大丈夫。すでにお前のお嫁さんだ。気持ちはわからなくもないが、今は仕事をしろ」
「わー、冷たーい」
トパーズ侯爵邸のアリステアの執務室で、彼にクラウディア嬢の変化の話をしたら淡々と流された。
ひどーい。
「あの微かに見せた、甘えた様な表情…もっと見せてくれないかなぁ…」
「!ふーん……ちゃんと頑張っているんだな、彼女。あの女への良い牽制になりそうだ」
「頼りになるしっかりした彼女も素敵だけど……って、何か言ったかい?」
何か、アリステアがぼそぼそ言っていた様な…?
駄目だなぁ…親友の前だからだけど、クラウディア嬢の話をし出すと止まらなくなる。
「別に。ほら、お前がこの書類をチェックしないと仕事が終わらん。今日はジアが泊まりに来るんだ、早くしてくれ」
「はーい…………………って、泊まり…?何処にっ…?」
「僕の部屋ーーーあっ……ま、そういう事だ」
アリステアは一瞬『あ、まずい』って感じを出したけど、すぐに『まっ、いいか』と軽く流してきた…!
君、私の前だと結構迂闊だよね?
……じゃ、なくて。
いやいや、君の部屋って…?
どういう事っ…?
「そういう事って、まさか…」
「はぁ…当然、掘り下げるか………セックスならしている」
「っ…!!」
アリステアは涼しい顔でサラッと答えた。
セ、セックス…親友が、滅茶苦茶大人の階段上っていた…。
しかも『他にも何かあったでしょ?』と無理矢理聞き出すと…十二歳の頃からお風呂に一緒に入り、洗いあっていたり、同じベッドでお昼寝したり…と、かなりイチャイチャした日々を過ごしていたらしい。
話を聞いて感じたのは…もしかして、アクアマリン伯爵令嬢はとても積極的なんじゃ…?
絶対まだ何かありそー。
でも…これ以上聞くと、逆に私がダメージを受けそうだ。
「わぁ、凄く進んでるねっ…」
「相思相愛だからな」
「えぇ…ラブラブだね。いいなぁ、羨ましいっ」
「それなら、彼女と距離を縮めるんだな」
「うぇー、ごもっとも」
「そして早く仕事をしろ」
その後、情報料として素早い仕事を求められた。
***
今日はっ…!
今日こそはっ…!
ディラン様に甘えてみせるのっ…!
ジア様に教えて頂いた『おっぱいの挨拶』にチャレンジするの…!
しっかり、ディラン様に『大好き♡』を伝えるため、頑張らないといけないわっ…!
あ、後、確か…ジア様は……『おっぱいの挨拶』の第二段階、『おっぱいキス』っていうものがあると言っていたわ。
そ、それも、で、でき、出来ればチャレンジしたいの…。
あ、あのね…?
どうやら、そ、それは…は、はだ、裸に、なって…そのっ、お、おっ、ぱいの…先っぽを、くっ付けてっ…やる、ものらしいの…。
ディラン様の、お胸の先っぽと…私の、お、おお、おっぱいの先っぽを、仲良くくにゅくにゅさせて『ちゅー』しないと、いけないって…!
は、恥ずかしいけどっ、大丈夫っ…♡
わ、わわわ私の…私の、お、おお、おっ、ぱい…は、ディラン様のものだからっ…♡
そう、だから…!
ジア様にアドバイスしてもらって、今日はノーブラってものにもチャレンジしているわっ…!
ブラジャー姿にドキドキしてもらうのも良いけど、『おっぱいの挨拶』をするならこれが効果的らしいの。
二人っきりになった時、隠すための上着を脱いで、ディラン様にも上着を脱いでもらってから挨拶すると、お、お、おっぱい…の感触がより伝わっていいらしいの……ひゃっ…♡
も、もしかしてっ…『下もっ!?』ってドキドキしたけど…ショーツ…じゃなくてっ、お、お、おぱんつ、は、今日は履いていた方が良いらしいのっ…。
まずは、お、おお、おぱんつ姿に、ドキドキしてもらった方が良いかもって…。
その方が、ノーパン…お、おおおお、おま、おまんこにした時、いっぱいドキドキしてもらえるって…!
ちなみに今日は、ディラン様の瞳と同じ色の、お、おぱんつ、に、してみたわっ。
ーーーそ、そして、今、ディラン様と自室で二人っきりになって、上着を脱いでもらったわ…!
行くのよ!
クラウディア…!
こういうのは、勢いって言うじゃない…!
私は、正面からガバッとディラン様に抱きつくと、彼の…ひゃっ…♡
たくましぃ…む、胸板にぃ…♡
お、おっぱいをすりすりして挨拶した♡
「わっ!?え…?え…?ク、クラウディア嬢…?」
「あ、あの…クララと、呼んでください…」
クララって…可愛い方で呼んで欲しい…♡
ディラン様に呼ばれるなら、キレイな名前より、可愛い愛称がいい…。
「あ、え、うん、ク、クララ嬢…?」
「…いじわるっ」
いっぱい勇気出したのにっ、何でちゃんと呼んでくれないのぉ…?
ディラン様に他意がない事はわかっているけど、ちょっとだけ涙目になる…。
「!?…っ!…ごめんね、クララ…!」
だけど、聡い彼は、すぐに理由に気づいてくれた。
「っ♡うんっ…♡」
「ん"っ…!」
私は嬉しくて、いっぱい…おっぱいをすりすりした。
はあ…♡
あったかい…♡
ディランさまのお胸、かたくてカッコいい…♡
それにすりすりする度に、先っぽがピリピリと変な感じになるの…♡
体が痺れた様な、力が抜ける様な…♡
でも、痛くないの…♡
とっても、えっちな気分になって、きもちーのっ♡
「やんっ!?んっ、あっ…♡♡」
い、今…ディラン様の先っぽと、服越しに『ちゅー』しちゃった…♡
どうしよぉ…おっぱいすりすり…きもちーのぉ…♡
「っ、っ…~~~~っ!ク、クララ?今日は甘えん坊だね…?どうしたの…?」
きゃあっ♡
ディラン様が何かを苦しそうに耐えてから、私に綿菓子みたいな甘い柔らかい声で聞いてきたっ…!?
こ、こんな風に言われたのっ、初めてっ…♡
あっ…今、お、おまんこが、キュンって…♡
ら、らめぇ…♡
ふわふわとろとろしてきちゃった…♡
ディラン様が好き過ぎて、一瞬でメロメロになっちゃったわ…♡
ああっ…もう、ディラン様の事しか考えられないっ…♡
「は、い…♡クララは、本当は、甘えん坊なんです…♡」
「っ!!…そ、う、なの?」
「年上だからしっかりしないとっ…ディランさまに嫌われちゃうと思ったからぁ…」
「……え……………私の、ために…?」
「はいっ…♡いつも、ディランさまを想っておりましたっ…♡」
「~~~っ!ず、ずるいよ…クララ…」
「え、ディランさま…甘えん坊の年上女はイヤ…?」
「んん"、うわぁ、もうっ!大好きだよっ…!甘えん坊のクララ、可愛い過ぎて食べちゃいたいっ…!」
きゃっ♡
ディラン様が辛抱たまらずって感じで、お顔を真っ赤にして言ってくれた…♡
初めて見た余裕のない、取り乱した様子に、胸とおまんこがキュンキュンした。
「!…ほ、ほんと…?嬉しいです…♡クララもディランさまだいしゅきです…♡」
「っ、そんな可愛い事ばかり言ってると、本当に食べちゃうよ…?」
「ああっ…♡ディランさまぁ…♡」
優しく大事に接してくれているけど、ディラン様の欲の宿った瞳が、私をめちゃくちゃにしたいと訴えかけてきているっ…♡
ーーー私に、欲情してくれて、いる…♡
「っ!?クララッ…!?ちょっ、ま、待って…!」
私はディラン様から離れると、彼のシャツの前を開け、自分の前も開け、おっぱいを出した。
ぽよんっと、飛び出るおっぱい。
「っ…っ、はっ、あっ……クララの、胸がっ…」
私のおっぱいを見たディラン様は、衝撃を受けた様に息を荒くした。
目が、離せない…という様子だわ…嬉しい…♡
え、えーと…でも、そろそろ…。
「っ!クラッ…っ、っ…ふ…」
私はディラン様の先っぽと、自分の先っぽをいっぱい頑張って『ちゅー』させた。
「ひゃっ、あっ、あっ…♡」
な、なにこりぇ…♡
ディラン様の先っぽと、くにゅくにゅちゅーするのきもちーの…♡
なんかコリコリしてきたぁ…♡
おまんこも、ぬるぬるするよぉ…♡
あ…そうだ、せっかくジアさまと考えたおぱんつ…見てもらわないと…♡
私の頭はディラン様と快楽の虜にされ、メロメロとろとろにされて、もうまともに働いていなかった。
「ディランしゃま…」
「んっ…はあ…っ…なんだいっ…?はーーーっ!?」
スカートを上げ、おぱんつを見てもらうと、ディラン様の片手をおぱんつの中に強引に突っ込んだ。
「…食べて…いっぱい食べて…♡私の、おっぱいはっ…クララは、ぜんぶディランしゃまのものなのぉ…♡」
正気に戻った私は、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった…。
31
お気に入りに追加
200
あなたにおすすめの小説
シテくれない私の彼氏
KUMANOMORI(くまのもり)
恋愛
高校生の村瀬りかは、大学生の彼氏・岸井信(きしい まこと)と何もないことが気になっている。
触れたいし、恋人っぽいことをしてほしいけれど、シテくれないからだ。
りかは年下の高校生・若槻一馬(わかつき かずま)からのアプローチを受けていることを岸井に告げるけれど、反応が薄い。
若槻のアプローチで奪われてしまう前に、岸井と経験したいりかは、作戦を考える。
岸井にはいくつかの秘密があり、彼と経験とするにはいろいろ面倒な手順があるようで……。
岸井を手放すつもりのないりかは、やや強引な手を取るのだけれど……。
岸井がシテくれる日はくるのか?
一皮剝いだらモンスターの二人の、恋愛凸凹バトル。
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる