69 / 85
69.ホテル翠華亭
しおりを挟む
1943年12月24日 静岡県伊豆市 ホテル翠華亭
伊豆のホテルは俺が想像してた、現代的な鉄筋コンクリート造複数階建のホテルではなく、2階建の木造瓦屋根の純和風な旅館だった。
入り口にかけれられた真新しい紺色の暖簾には白文字で『翠華亭』と書かれていた。
2部隊ある警備部隊のうち1部隊は先に到着して、安全を確保したうえでホテルの周囲に展開して既に警備を開始している。
フロントのある本館に入ると女将さんと仲居さん達が出迎えてくれた。
「園田社長、遠いところよくお越しいただきました」
女将がまず楓に挨拶をした。
「女将、この人が楓の夫だよ。ここは初めてだから旅館の説明してあげて」
「まぁまぁ、貴方が陸軍大臣の園田閣下でしたか。私はここの女将を任せていただいております本間と申します。オーナーにはいつも大変お世話になっております。今後ともよろしくお願いします」
女将が膝の前に手を八の字に置いて挨拶をしてくれた。
「本間さん、こちらこそ妻がいつもお世話になっております。突然こんなに大勢で押しかけてすみません。警備のものもいるのでご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします。これはヨーロッパのお土産なので、従業員の皆さんで分けてください」
俺は紙袋に入れて用意しておいた女性用のスカーフと男性のハンカチを30枚ずつ渡した。従業員は40人と聞いていたから多分足りるだろう。
「まぁ、ヨーロッパのお土産ですか。こんなに素敵なお土産をありがとうございます。この辺は田舎なんで、皆こんなに素敵なスカーフを持ってないので、大喜びすると思います。それではお部屋まで案内しながら当ホテルのご説明をさせていただきます。お荷物は番頭が運びますのでそのまま置いておいてください。お連れの方も各部屋の担当のものが案内しますので少々お待ちください」
警備部隊の隊員たちには、交代までは仕事を忘れて楽しむように指示を出して、客室担当のスタッフに各自が割当てられた客室に案内されていった。
椿たちとは後でロビーで合流する約束をして、俺と楓、楓の専属護衛の佐藤ニ曹と紺野二曹の4人で女将の後ろについて部屋に向かった。
本館から離れまでは石畳の道に屋根が付いており、雨の日でも濡れずに歩けるようになっている。また、敷地全体が日本庭園になっており、どこを見ても手入れされた美しい庭を楽しむことができる。
「このホテルは本館と離れに分かれておりまして、本館は受付と厨房、宴会場、大浴場、遊技場があリます。全30室の客室は全部屋が離れになっておりまして、それぞれに客室露天風呂があります。本館の大浴場も5種類のお風呂が楽しめますので、是非そちらもご利用ください。当ホテルは元々は本館しかなかったのですが、オーナーが購入されてから、余っていた土地に離れを新たに建てたので、今でしたら新築の木材の香りもお楽しみになれますよ。離れの中でも今回ご宿泊されるオーシャンビュースイートは太平洋の景色をお楽しみいただけるリビングが1部屋、和室が1部屋、洋室が2部屋、会議室が1部屋、浴室が2つございまして、ごゆったりとお過ごしいただけると思いますよ」
まさに高級宿のスイートルームという間取だが、1泊いくらするのだろうか。
まぁ、高くても自分達が経営するホテルに金が入るので、他で使うよりは良いのだが、ヨーロッパでは部下がまだ戦闘地域にいるというのに、自分だけこんなに贅沢して良いのかと思う気持ちもある。
専属の護衛部隊だけは、ヨーロッパから一緒に戻ってきて、今回の旅行にも同行しているから、ゆっくり温泉を満喫して英気を養ってもらおうとは思っている。だけど、やはり戦地に置いてきた部下達のことを考えると申し訳ない気持ちになる。
スイートルームの外観は統一感を持たせるためか、他の離れと変わらないが、内装が凄かった。
まず入口から入ると、元の世界で俺が住んでいたワンルームの部屋の広さくらいある玄関があり、正面には立派な生け花が飾られていた。
「このお花は園田閣下がお見えになるということで、是非閣下に見ていただきたいと言って、華道の家元をしております私の姉の夫が今朝届けてくれたものなんですよ」
「心がこもった大変素晴らしい生け花ですね。この花を送ってくれた方にお礼のお手紙を送りたいので、後でお名前と連絡先を教えてください」
「ありがとうございます。後ほどお持ちいたします」
偉くなったから、もらって当たり前とは思わずに、手間でもこういう場合は毎回お礼状を出すようにしている。
総理大臣をしていたとき、農村に視察に行って、地元の農家で取れた野菜を箱いっぱいにもらったときは、お礼に俺が書いた書を贈ったのだが、その家の爺さんが俺が書いた下手くそな書を家宝にすると言って、家の床の間に飾ってくれるほど喜ばれてから、人に影響を与える立場にいると、少しの手間でも相手がとても喜んでくれる事に気づいた。それからは、いくら忙しくてもその手間を惜しむことはなくなった。
もちろん俺自身ではなく、俺の肩書に影響力があるということは分かっているが、未来で「これは先代の爺さんが、うちの野菜を贈った時に内閣総理大臣からもらった書だ。うちの野菜は総理大臣が喜ぶほど美味しいんだぞ?」と子供たちに話している姿を想像すると、ほっこりした気持ちになるので俺にもメリットはある。
玄関からリビングに入ると直ぐに窓の外に広がる太平洋が目に入ってきた。この部屋は元の世界のテレビ番組でしか見たことがないような、高級ホテルのスイートルームからの眺めと同じだった。
テーブルや椅子、ソファー、壁に掛けられた絵画に至るまで調和が取れており、スイートルームと呼ぶのに相応しい調度品が配置され、この部屋をコーディネートした人のセンスの良さが伝わってくる。
浴室は総檜の露天風呂と室内風呂があって、露天風呂の方は風呂に浸かりながら海が見えるようになっていた。そして、シングルベッドが2つの洋室とキングサイズのベッドがある洋室、この時代にキングサイズベッドはあまり見ることがないので、たぶん特注品だろう。和室は特に変わったところはなかったが、床の間には高そうな掛軸が飾ってあった。ん?いや、よく見たら悠人が書いた書だった。楓が無理を言って頼んだのだろう。
「どう?」
一通り部屋を見終わったところで、楓が部屋の感想を聞いてきた。
「凄いよ。こんなに洗練された部屋はドイツやポーランドにもなかったよ。ヨーロッパの王族を招待しても恥ずかしくないね。洋室だけじゃなく和室があるのも良い」
「実はこの部屋は全部楓がコーディネートしたんだよ!凄い?」
「うん、凄い。現代的な洗練されたセンスだと思ったらやっぱり楓のセンスだったんだね」
「忙しいから本当は空間プロデューサーに任せたいんだけど、この時代にそういうの専門でやってる人がいないんだよね。だから、飲食店の方もほとんど楓とコズの2人でプロデュースしてるんだよ」
「楓は本当に多才だな、東京に戻ったらお店の方も見て回りたいな」
「いいよ!きっと驚くと思うよ!」
伊豆のホテルは俺が想像してた、現代的な鉄筋コンクリート造複数階建のホテルではなく、2階建の木造瓦屋根の純和風な旅館だった。
入り口にかけれられた真新しい紺色の暖簾には白文字で『翠華亭』と書かれていた。
2部隊ある警備部隊のうち1部隊は先に到着して、安全を確保したうえでホテルの周囲に展開して既に警備を開始している。
フロントのある本館に入ると女将さんと仲居さん達が出迎えてくれた。
「園田社長、遠いところよくお越しいただきました」
女将がまず楓に挨拶をした。
「女将、この人が楓の夫だよ。ここは初めてだから旅館の説明してあげて」
「まぁまぁ、貴方が陸軍大臣の園田閣下でしたか。私はここの女将を任せていただいております本間と申します。オーナーにはいつも大変お世話になっております。今後ともよろしくお願いします」
女将が膝の前に手を八の字に置いて挨拶をしてくれた。
「本間さん、こちらこそ妻がいつもお世話になっております。突然こんなに大勢で押しかけてすみません。警備のものもいるのでご迷惑お掛けしますが、よろしくお願いします。これはヨーロッパのお土産なので、従業員の皆さんで分けてください」
俺は紙袋に入れて用意しておいた女性用のスカーフと男性のハンカチを30枚ずつ渡した。従業員は40人と聞いていたから多分足りるだろう。
「まぁ、ヨーロッパのお土産ですか。こんなに素敵なお土産をありがとうございます。この辺は田舎なんで、皆こんなに素敵なスカーフを持ってないので、大喜びすると思います。それではお部屋まで案内しながら当ホテルのご説明をさせていただきます。お荷物は番頭が運びますのでそのまま置いておいてください。お連れの方も各部屋の担当のものが案内しますので少々お待ちください」
警備部隊の隊員たちには、交代までは仕事を忘れて楽しむように指示を出して、客室担当のスタッフに各自が割当てられた客室に案内されていった。
椿たちとは後でロビーで合流する約束をして、俺と楓、楓の専属護衛の佐藤ニ曹と紺野二曹の4人で女将の後ろについて部屋に向かった。
本館から離れまでは石畳の道に屋根が付いており、雨の日でも濡れずに歩けるようになっている。また、敷地全体が日本庭園になっており、どこを見ても手入れされた美しい庭を楽しむことができる。
「このホテルは本館と離れに分かれておりまして、本館は受付と厨房、宴会場、大浴場、遊技場があリます。全30室の客室は全部屋が離れになっておりまして、それぞれに客室露天風呂があります。本館の大浴場も5種類のお風呂が楽しめますので、是非そちらもご利用ください。当ホテルは元々は本館しかなかったのですが、オーナーが購入されてから、余っていた土地に離れを新たに建てたので、今でしたら新築の木材の香りもお楽しみになれますよ。離れの中でも今回ご宿泊されるオーシャンビュースイートは太平洋の景色をお楽しみいただけるリビングが1部屋、和室が1部屋、洋室が2部屋、会議室が1部屋、浴室が2つございまして、ごゆったりとお過ごしいただけると思いますよ」
まさに高級宿のスイートルームという間取だが、1泊いくらするのだろうか。
まぁ、高くても自分達が経営するホテルに金が入るので、他で使うよりは良いのだが、ヨーロッパでは部下がまだ戦闘地域にいるというのに、自分だけこんなに贅沢して良いのかと思う気持ちもある。
専属の護衛部隊だけは、ヨーロッパから一緒に戻ってきて、今回の旅行にも同行しているから、ゆっくり温泉を満喫して英気を養ってもらおうとは思っている。だけど、やはり戦地に置いてきた部下達のことを考えると申し訳ない気持ちになる。
スイートルームの外観は統一感を持たせるためか、他の離れと変わらないが、内装が凄かった。
まず入口から入ると、元の世界で俺が住んでいたワンルームの部屋の広さくらいある玄関があり、正面には立派な生け花が飾られていた。
「このお花は園田閣下がお見えになるということで、是非閣下に見ていただきたいと言って、華道の家元をしております私の姉の夫が今朝届けてくれたものなんですよ」
「心がこもった大変素晴らしい生け花ですね。この花を送ってくれた方にお礼のお手紙を送りたいので、後でお名前と連絡先を教えてください」
「ありがとうございます。後ほどお持ちいたします」
偉くなったから、もらって当たり前とは思わずに、手間でもこういう場合は毎回お礼状を出すようにしている。
総理大臣をしていたとき、農村に視察に行って、地元の農家で取れた野菜を箱いっぱいにもらったときは、お礼に俺が書いた書を贈ったのだが、その家の爺さんが俺が書いた下手くそな書を家宝にすると言って、家の床の間に飾ってくれるほど喜ばれてから、人に影響を与える立場にいると、少しの手間でも相手がとても喜んでくれる事に気づいた。それからは、いくら忙しくてもその手間を惜しむことはなくなった。
もちろん俺自身ではなく、俺の肩書に影響力があるということは分かっているが、未来で「これは先代の爺さんが、うちの野菜を贈った時に内閣総理大臣からもらった書だ。うちの野菜は総理大臣が喜ぶほど美味しいんだぞ?」と子供たちに話している姿を想像すると、ほっこりした気持ちになるので俺にもメリットはある。
玄関からリビングに入ると直ぐに窓の外に広がる太平洋が目に入ってきた。この部屋は元の世界のテレビ番組でしか見たことがないような、高級ホテルのスイートルームからの眺めと同じだった。
テーブルや椅子、ソファー、壁に掛けられた絵画に至るまで調和が取れており、スイートルームと呼ぶのに相応しい調度品が配置され、この部屋をコーディネートした人のセンスの良さが伝わってくる。
浴室は総檜の露天風呂と室内風呂があって、露天風呂の方は風呂に浸かりながら海が見えるようになっていた。そして、シングルベッドが2つの洋室とキングサイズのベッドがある洋室、この時代にキングサイズベッドはあまり見ることがないので、たぶん特注品だろう。和室は特に変わったところはなかったが、床の間には高そうな掛軸が飾ってあった。ん?いや、よく見たら悠人が書いた書だった。楓が無理を言って頼んだのだろう。
「どう?」
一通り部屋を見終わったところで、楓が部屋の感想を聞いてきた。
「凄いよ。こんなに洗練された部屋はドイツやポーランドにもなかったよ。ヨーロッパの王族を招待しても恥ずかしくないね。洋室だけじゃなく和室があるのも良い」
「実はこの部屋は全部楓がコーディネートしたんだよ!凄い?」
「うん、凄い。現代的な洗練されたセンスだと思ったらやっぱり楓のセンスだったんだね」
「忙しいから本当は空間プロデューサーに任せたいんだけど、この時代にそういうの専門でやってる人がいないんだよね。だから、飲食店の方もほとんど楓とコズの2人でプロデュースしてるんだよ」
「楓は本当に多才だな、東京に戻ったらお店の方も見て回りたいな」
「いいよ!きっと驚くと思うよ!」
10
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
転生少女は大戦の空を飛ぶ
モラーヌソルニエ
ファンタジー
薄っぺらいニワカ戦闘機オタク(歴史的知識なし)が大戦の狭間に転生すると何が起きるでしょう。これは現代日本から第二次世界大戦前の北欧に転生した少女の空戦史である。カクヨムでも掲載しています。
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。

転生一九三六〜戦いたくない八人の若者たち〜
紫 和春
SF
二〇二〇年の現代から、一九三六年の世界に転生した八人の若者たち。彼らはスマートフォンでつながっている。
第二次世界大戦直前の緊張感が高まった世界で、彼ら彼女らはどのように歴史を改変していくのか。

大日本帝国領ハワイから始まる太平洋戦争〜真珠湾攻撃?そんなの知りません!〜
雨宮 徹
歴史・時代
1898年アメリカはスペインと戦争に敗れる。本来、アメリカが支配下に置くはずだったハワイを、大日本帝国は手中に収めることに成功する。
そして、時は1941年。太平洋戦争が始まると、大日本帝国はハワイを起点に太平洋全域への攻撃を開始する。
これは、史実とは異なる太平洋戦争の物語。
主要登場人物……山本五十六、南雲忠一、井上成美
※歴史考証は皆無です。中には現実性のない作戦もあります。ぶっ飛んだ物語をお楽しみください。
※根本から史実と異なるため、艦隊の動き、編成などは史実と大きく異なります。
※歴史初心者にも分かりやすいように、言葉などを現代風にしています。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる