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32.楓の経営戦略
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翌朝、俺は味噌汁の香りで起きた。まだ朝の7時前だというのに楓さんは既に起きて、朝食の準備を終わらせていた。
「おはよう」
「おはよう、誠司」
「早いね」
「うん、朝起きてお味噌汁の香りがするのが男子の理想のシチュエーションなんでしょ?」
「テンプレだけど、憧れる気持ちはよくわかったわ。さっき起きたときに味噌汁の香りがして、テンションが上がったのは事実だから」
「じゃあ、ご褒美をください」
俺は楓に近付いて、頭を俺のほうに向けてきたので、楓の頭を優しく撫でてあげた。
「あ~、今凄い幸せかも。明日も頑張るね!」
「ありがとう。でも、疲れてるときは無理しないでね」
「うん、ありがとう。じゃあ、もうご飯できてるから食べよう?」
朝食のメニューは麦入りご飯、豆腐の味噌汁、キクラゲの佃煮、大根の漬物だった。ご飯と味噌汁から湯気が上がっていて食欲をそそる。さすがに楓は良く分かっている。こういうのが良いんだ。朝からおかずはたくさんいらないし、質素だけど手間をかけて調理しており全てが旨い。それに、贅沢に馴れてしまうと健康によくないし庶民的な感覚薄くなって、国民のことを理解できない元の世界の政治家と一緒になってしまう。
「このお味噌汁凄く美味しいよ、ご飯も麦が入っていると食感が良いね、大根の漬物も酸味と甘みがあって、ご飯がはかどる。あと、キクラゲの佃煮は俺の好物だよ。楓は本当に料理が上手だね。この時代は電気炊飯器もないから、ご飯炊くのも大変だったでしょ?ありがとう!」
「そんなに褒めて貰えるなんて思ってなかった。やっぱり誠司は優しいねぇ。キミに惚れた楓の目に狂いはなかったよ」
昨日は二人で最高の一夜を過ごしてドキドキしっぱなしだったけど、今朝のデレデレな楓にまたドキドキしてしまった。怒ると本当に怖いことはよく分かったから、円満な夫婦生活を続けるためには、なるべく怒らせないように注意が必要だな。
「そうそう、今日から早速、昨日の法人化の件で動き出そうと思うんだけど良い?」
「うん。そっち関係は今日から全部楓に任せていいかな?必要なものは用意するから」
「ありがとう!じゃあ誠司が世界一のお金持ちになれるように頑張るね!」
「世界一まではいらないけど、期待してるよ。それと今日から外に出るときは楓にも護衛が付くからよろしく」
楓なら本当に世界一になってしまうような気もするが、いくら未来人でもまだ18歳の女の子だから、流石にそこまではできないだろう。
「うん、わかった。護衛ってどんな人?」
「えっと、前にクーデター未遂事件のときに楓の警護をしてた二人覚えてる?」
「うん、佐藤二曹と紺野二曹でしょ?覚えてるよ。あの二人が楓の護衛になるの?一人は怪我してたけど大丈夫?」
「よく階級まで覚えてたね。怪我した方も、もう大丈夫みたいだよ。楓も知ってる人の方が良いと思ってあの二人にしたんだ」
「襟章見たからね。これでもこっちで陸将の娘だから階級章くらいは全部覚えてるよ。確かに知ってる人の方が緊張しなくて良いかな。ありがとう。でも、あの二人、結構美人さんだったよね、二人とは何もないんだよね?」
今日は起きてからずっと機嫌の良かった楓の視線が、一瞬にして氷のように冷たくなった。なにもやましいことはないのに冷や汗が流れてくる。ここで回答を間違えると話がややこしくなる可能性があるから、言葉は慎重に選ばなければいけない。例えば『部下に手を出す訳ないだろ』と言ったら『じゃあ、部下じゃなかったら手を出すんだ?』となるわけだ。俺の本能がそう言っている。
「まさか!俺が好きなのは楓だけだよ。当然何もないよ」
「だよね。誠司には楓がいるからそんなことあるはずないもんね」
楓の顔に笑顔が戻った。なんとか危機は回避したようだ。
「もちろんだよ。じゃあ、そろそろ仕事に行こうかな。朝ご飯美味しかったよ」
このあと玄関で行ってきますのキスをしてほしいというテンプレなやり取りがなされたが、なんとか無事に出勤することができた。良くも悪くもこれからの楓との結婚生活は退屈しなそうだ。
出勤してからすぐに悠斗と翔にボイスチャットで、楓もタイムスリップしてきた未来人であることを報告した。楓もチームに入れてはどうかと遙ちゃんから提案があったが、フレンド登録しているから個別チャットで直接話せるとはいえ、アイザックまでチームから外すのは完全な決裂と捉えられる可能性がある。なので、アイザックを外して楓を加入させるのはとりあえず保留となった。
また、マスコミに結婚の報告を行ったところ、【園田総理、木村陸将のご令嬢と結婚!】と各新聞の一面を飾った。楓は新聞の一面に写真が掲載されたことで、新聞やラジオで【美人妻】と話題になっていたが、本人はあまり気にした様子はなかった。基本的に今は園田家の事業のことと俺の行動にしか興味がないようで、結婚二日目の帰宅後から毎日家に帰る度に玄関で抱き着かれて、ほかの女の匂いがしないか確認のために制服の匂いを嗅がれることになった。楓に抱き着かれるのは嬉しいのだが、目が一切笑っていないのが怖かった。
楓に任せた事業についてもかなり張り切っているようで、まずは経営している料亭とカフェを法人化すべく会計士と相談しながら、【SK FOODS】の設立準備に着手したとのことだった。ちなみにSKというのはSEIJIとKAEDEのイニシャルの頭文字なのは言うまでも無いだろう。楓は俺を社長にしたいと言ってきたが、俺には陸軍大臣としての重責がある。それに、俺は表に立つことがないから楓が社長の方がなにかと動きやすいと説明し、楓が代表取締役となる方向で決まった。また、しばらくは俸給の余剰分や株の配当、家賃収入もカフェの経営の方に回したいと申出てきたので、全部楓の思いどおりにやっていいと伝えたところ、とても喜んでくれた。そして、家のことも事業のことも全部楓に任せられるようになったところで、このままだとダメな男になってしまいそうだと気が付いた。なので、今まで以上に本業の陸軍大臣の方を頑張ろうと心の中で決意した。
楓は代表取締役に就任した翌日には、飲食店と語学教室を一店舗ずつ回って決算書や帳簿を確認し、一番利益率が低いカフェのテコ入れから着手を始めるとのことだった。視察初日でだいたいの問題点と改善点をリストアップしてきて、夕食後に表にまとめたものを俺に見せてくれた。日本人が個人で経営する純喫茶やヨーロッパから移住してきたフランス人が経営しているカフェは既に何店舗か東京にもあるが、まだ世界には全国展開しているカフェチェーンが1つもない状況なので、今後はくつろげる空間をコンセプトにした内装に全店舗変更していくのと、徹底したマニュアル化とセントラルキッチン等の効率的な仕入れと仕込みを武器に、国内外にチェーン展開を目指していくつもりらしい。これも言うまでもなく星のマークの大手カフェチェーンの模倣なのだが、楓曰く、成功するためには使えるものは全て使っていくとのことだ。
まぁ、事業のことについては今後すべて任せていくと決めた以上、楓が危険なことさえしなければ口を出すつもりはない。そもそも、俺が選んだ業種は料亭以外はどれも比較的低コストで開業できて、業務をマニュアル化し易く、後々のチェーン展開やフランチャイズ化を見越して始めたものなので、楓もその方向で進めていくのだろう。俺よりも格段に頭の良い子なので、今後の展開が楽しみだ。
ちなみに、その日の夕飯はカフェの新商品の試作品だった。これからは新商品の試食が続きそうだが、こういうのは結構楽しいので大歓迎だ。
「おはよう」
「おはよう、誠司」
「早いね」
「うん、朝起きてお味噌汁の香りがするのが男子の理想のシチュエーションなんでしょ?」
「テンプレだけど、憧れる気持ちはよくわかったわ。さっき起きたときに味噌汁の香りがして、テンションが上がったのは事実だから」
「じゃあ、ご褒美をください」
俺は楓に近付いて、頭を俺のほうに向けてきたので、楓の頭を優しく撫でてあげた。
「あ~、今凄い幸せかも。明日も頑張るね!」
「ありがとう。でも、疲れてるときは無理しないでね」
「うん、ありがとう。じゃあ、もうご飯できてるから食べよう?」
朝食のメニューは麦入りご飯、豆腐の味噌汁、キクラゲの佃煮、大根の漬物だった。ご飯と味噌汁から湯気が上がっていて食欲をそそる。さすがに楓は良く分かっている。こういうのが良いんだ。朝からおかずはたくさんいらないし、質素だけど手間をかけて調理しており全てが旨い。それに、贅沢に馴れてしまうと健康によくないし庶民的な感覚薄くなって、国民のことを理解できない元の世界の政治家と一緒になってしまう。
「このお味噌汁凄く美味しいよ、ご飯も麦が入っていると食感が良いね、大根の漬物も酸味と甘みがあって、ご飯がはかどる。あと、キクラゲの佃煮は俺の好物だよ。楓は本当に料理が上手だね。この時代は電気炊飯器もないから、ご飯炊くのも大変だったでしょ?ありがとう!」
「そんなに褒めて貰えるなんて思ってなかった。やっぱり誠司は優しいねぇ。キミに惚れた楓の目に狂いはなかったよ」
昨日は二人で最高の一夜を過ごしてドキドキしっぱなしだったけど、今朝のデレデレな楓にまたドキドキしてしまった。怒ると本当に怖いことはよく分かったから、円満な夫婦生活を続けるためには、なるべく怒らせないように注意が必要だな。
「そうそう、今日から早速、昨日の法人化の件で動き出そうと思うんだけど良い?」
「うん。そっち関係は今日から全部楓に任せていいかな?必要なものは用意するから」
「ありがとう!じゃあ誠司が世界一のお金持ちになれるように頑張るね!」
「世界一まではいらないけど、期待してるよ。それと今日から外に出るときは楓にも護衛が付くからよろしく」
楓なら本当に世界一になってしまうような気もするが、いくら未来人でもまだ18歳の女の子だから、流石にそこまではできないだろう。
「うん、わかった。護衛ってどんな人?」
「えっと、前にクーデター未遂事件のときに楓の警護をしてた二人覚えてる?」
「うん、佐藤二曹と紺野二曹でしょ?覚えてるよ。あの二人が楓の護衛になるの?一人は怪我してたけど大丈夫?」
「よく階級まで覚えてたね。怪我した方も、もう大丈夫みたいだよ。楓も知ってる人の方が良いと思ってあの二人にしたんだ」
「襟章見たからね。これでもこっちで陸将の娘だから階級章くらいは全部覚えてるよ。確かに知ってる人の方が緊張しなくて良いかな。ありがとう。でも、あの二人、結構美人さんだったよね、二人とは何もないんだよね?」
今日は起きてからずっと機嫌の良かった楓の視線が、一瞬にして氷のように冷たくなった。なにもやましいことはないのに冷や汗が流れてくる。ここで回答を間違えると話がややこしくなる可能性があるから、言葉は慎重に選ばなければいけない。例えば『部下に手を出す訳ないだろ』と言ったら『じゃあ、部下じゃなかったら手を出すんだ?』となるわけだ。俺の本能がそう言っている。
「まさか!俺が好きなのは楓だけだよ。当然何もないよ」
「だよね。誠司には楓がいるからそんなことあるはずないもんね」
楓の顔に笑顔が戻った。なんとか危機は回避したようだ。
「もちろんだよ。じゃあ、そろそろ仕事に行こうかな。朝ご飯美味しかったよ」
このあと玄関で行ってきますのキスをしてほしいというテンプレなやり取りがなされたが、なんとか無事に出勤することができた。良くも悪くもこれからの楓との結婚生活は退屈しなそうだ。
出勤してからすぐに悠斗と翔にボイスチャットで、楓もタイムスリップしてきた未来人であることを報告した。楓もチームに入れてはどうかと遙ちゃんから提案があったが、フレンド登録しているから個別チャットで直接話せるとはいえ、アイザックまでチームから外すのは完全な決裂と捉えられる可能性がある。なので、アイザックを外して楓を加入させるのはとりあえず保留となった。
また、マスコミに結婚の報告を行ったところ、【園田総理、木村陸将のご令嬢と結婚!】と各新聞の一面を飾った。楓は新聞の一面に写真が掲載されたことで、新聞やラジオで【美人妻】と話題になっていたが、本人はあまり気にした様子はなかった。基本的に今は園田家の事業のことと俺の行動にしか興味がないようで、結婚二日目の帰宅後から毎日家に帰る度に玄関で抱き着かれて、ほかの女の匂いがしないか確認のために制服の匂いを嗅がれることになった。楓に抱き着かれるのは嬉しいのだが、目が一切笑っていないのが怖かった。
楓に任せた事業についてもかなり張り切っているようで、まずは経営している料亭とカフェを法人化すべく会計士と相談しながら、【SK FOODS】の設立準備に着手したとのことだった。ちなみにSKというのはSEIJIとKAEDEのイニシャルの頭文字なのは言うまでも無いだろう。楓は俺を社長にしたいと言ってきたが、俺には陸軍大臣としての重責がある。それに、俺は表に立つことがないから楓が社長の方がなにかと動きやすいと説明し、楓が代表取締役となる方向で決まった。また、しばらくは俸給の余剰分や株の配当、家賃収入もカフェの経営の方に回したいと申出てきたので、全部楓の思いどおりにやっていいと伝えたところ、とても喜んでくれた。そして、家のことも事業のことも全部楓に任せられるようになったところで、このままだとダメな男になってしまいそうだと気が付いた。なので、今まで以上に本業の陸軍大臣の方を頑張ろうと心の中で決意した。
楓は代表取締役に就任した翌日には、飲食店と語学教室を一店舗ずつ回って決算書や帳簿を確認し、一番利益率が低いカフェのテコ入れから着手を始めるとのことだった。視察初日でだいたいの問題点と改善点をリストアップしてきて、夕食後に表にまとめたものを俺に見せてくれた。日本人が個人で経営する純喫茶やヨーロッパから移住してきたフランス人が経営しているカフェは既に何店舗か東京にもあるが、まだ世界には全国展開しているカフェチェーンが1つもない状況なので、今後はくつろげる空間をコンセプトにした内装に全店舗変更していくのと、徹底したマニュアル化とセントラルキッチン等の効率的な仕入れと仕込みを武器に、国内外にチェーン展開を目指していくつもりらしい。これも言うまでもなく星のマークの大手カフェチェーンの模倣なのだが、楓曰く、成功するためには使えるものは全て使っていくとのことだ。
まぁ、事業のことについては今後すべて任せていくと決めた以上、楓が危険なことさえしなければ口を出すつもりはない。そもそも、俺が選んだ業種は料亭以外はどれも比較的低コストで開業できて、業務をマニュアル化し易く、後々のチェーン展開やフランチャイズ化を見越して始めたものなので、楓もその方向で進めていくのだろう。俺よりも格段に頭の良い子なので、今後の展開が楽しみだ。
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