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けものとせいかつをはじめまして
6わ。
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「おいおい、こんくれえでへばってんのか?やわな奴だな。まあでも手こずらされずに済んだな。これでしまいだ。」
片手でカナタの首を掴み持ち上げ、長い爪を手に宿した人狼は、それをカナタの肉体へ突き刺し、とどめをさそうとした。
「う…あ…」
「やめて、よ…カナタを、許して…」
届かない声でルウが必死に命乞いをするが、ぐっと人狼は容赦なく爪を突き立てようとした。
その直後に響いたこえ。
それはカナタのものでも、ルウのものでもなかった。
カナタに爪を刺そうとした人狼の声…悲鳴だった。
「ぐ、う…てめ…ぇ」
人狼は反射的にカナタの首を手から離して身を屈めてその場に座り込んだ。
その姿勢のまま後ろを振り向いた人狼の視線の先には、その男と同じように半獣の姿で立っているガルフがいたのだ。
目にも止まらぬ速さで人狼へと走り寄り、腹を殴打したのだ。
ガルフの瞳の青は荒れ狂う海のように鋭い眼光を放ち、屈む人狼を見下ろしていた。
「久しぶりだなルアン。久々に山で見たかと思えば、俺の弟とカナタに何か用か?」
叫ぶわけでも、怒鳴るわけでもないのに、静かに呟かれたガルフの声は、その人狼のみならずカナタさえも固まらせて、痺れ、動けなくさせるような恐怖に似た感情を否応なしに覚えさせた。
「へ、へへ…よぉ、プライドを失くした堕人狼。元気そうじゃねえか。さっさとくたばればいいものを」
「質問に答えろ、ルアン。俺の弟とカナタに手を出して、何が目的なんだ」
変わらずに静かな声を冷たい視線と共に、ルアンと呼ぶ人狼へとガルフは投げつけた。
「こいつらが、お前を堕人狼にしているんだ。始末すりゃ、お前がもう一度人狼のトップに返り咲いて、一族をもう一度繁栄させることもできるのに…」
「人狼の、トップ?」
カナタは先ほどまでルアンに掴まれていた首をさすって、息を整えながら呟いた。
「俺が毒を盛られたのは事実なのはお前も知ってんだろ、その事にルウもカナタも無関係だ。思い上がって巻き込むんじゃねえよ。それに、俺はもう人狼のトップだの群れを率いるリーダーだの、興味なんて無えよ」
「お前の興味云々の一存で決まる話じゃねえ!一族の存亡がかかってるんだぜ?」
「ほぉん、だとしても直接俺に話を持ち掛けずにルウとカナタに手を出したような奴の話に聞く耳をもつわけにはいかねえな」
穏やかな表情で話し始めたガルフは再び、次第に鋭い瞳でルアンを睨みつけ始めた。
「はっ、ガルフお前…本当に変わっちまったな。絶対後悔することになるぜ?」
むくりと起き上がったルアンは、最後にそう言い残して、瞬間、狼に姿を変えてどこかへと駆け出して行ってしまった。
「・・・大丈夫か、カナタ」
先程の冷酷さが嘘のように優しさと心配を孕んだ表情と声音でガルフがカナタの元へと寄った。
「僕は大丈夫だよ。…あ、ルウは!?」
カナタはすぐ立ち上がってルウの横たわっている場所へと駆け寄った。
「ルウ、大丈夫か?ルウ!」
カナタとガルフはルウの様子を見ているも反応がなく、カナタが何度も声をかける。
「ルウ、しっかりして!ルウ!」
ルウの身体を揺さぶろうとするカナタの腕を、ガルフが掴んで止めようとした。
「止めておけ、かナタ」
「なんで!ガルフは心配じゃないのかよ!」
わめき声を上げるカナタに対してガルフは妙に落ち着き払っているが、動揺しているカナタはそれに気づいていない。
「心配は心配なんだが…ルウ今、寝てるぜ?」
「えっ?」
カナタはもう一度よくルウを見てみると、すやすやと心地よさそうに眠っているのがわかった。
「よ、よかった…もう、心配させないでよ」
安堵したカナタはその場で力が抜けてへたり込んでしまった。
「ふは!カナタはせっかちだし、ルウはマイペースすぎんだろ」
「せっかちって…この状況で焦らない方がおかしいだろ、でも、本当に大したことなくてよかった…」
胸を撫で下ろし、安心してカナタはルウの髪を撫でていた。
その横顔をガルフはじっと見ていた。
優しくて、せっかちで…今みたいに、安心して微笑んでいるカナタの横顔は、どんな景色よりも美しいものだと、ガルフは思っていた。
手に入れたいと、側に置いておきたいと、一族の繁栄だとか、人狼のトップだとか…そんなもの以上に大切なものをガルフは見つけてしまった。
なあ、カナタ。お前が俺たちの傍にいるのは、ただの親切心からか?
もし人狼と一緒に居ることが他の人間にばれれば、死ぬまで蔑まれるかもしれないんだぞ。
ただの親切心で一緒に居るのだとしたら、いつか…別れる日が来るのかよ…
見た目はまだ若いガルフとはいえ、もうすでに長い年月を生きてきた。
語りつくせないほどの人生を生きてきて、見つけてしまった宝石のような存在が、いつか消えると考えると、両親を失った時と同じ…いや、もしかしたらその時とはまた違う胸を締め付ける思いを感じずにはいられなかった。
「ありがとな、カナタ」
カナタにぶつけたい思いはたくさんあるはずなのに、ガルフの口から出てきたのは礼の言葉だった。
突然の礼の言葉に、カナタは思わずルウを撫でている手を止めて固まってしまった。
「おい、なんだよそのきょとん顔は」
「いや、だって…君に礼を言われるなんて思ってもいなかったから」
「お前は俺のことをなんだと思ってるんだよ」
「何って言われても、人狼ってことと、ルウの兄ってことくらいしか知らないよ」
「他は?」
ガルフは引っ込みがつかず、カナタににじり寄った。
「他って言われても、まだ君のことは知らないから…」
急に距離を詰めてくるガルフにカナタは戸惑った。
「ほぉん。だったらこれから知ってもらうしかねえよな?」
そんなことを口にしては、ガルフは半獣の姿のまま大きな手でそっとカナタの顎に手を添えた。
ゆっくりとカナタの顔に、自分の顔を寄せる。
「(待って、これって…キスされるの!?)」
隠しきれない戸惑いにカナタの心は占領されて、ガルフは口先をカナタの唇に寄せ、触れようとした瞬間だった。
「ん~、兄ちゃん?カナタ?」
またもやルウが声をかけたことで、その場から解放された。
「っと、起きたかルウ。体はなんともないか?」
「うん、ちょっと痛いけど平気だよ。カナタは?・・・カナタの方が酷いことされてたよね」
「僕も平気だよ。ルウが頑張ってくれたから、僕も頑張れたんだ。だから平気。ね?」
カナタは平然を装って笑顔で答えた。
ほっと安心したルウは起き上がって、散らばってしまっている食材や服を拾い出してガルフもそれを手伝い始めた。
カナタだけはひとり座ったまま胸に手を当てていた。
「(ガルフ、今…絶対僕にキスしようとしてた…よね。な、なんで…)」
洞窟の中でガルフに抱きしめられたのはガルフが寂しさを紛らわせるためだと思っていたから、カナタは今ガルフがしようとしたことに対して理解が追いつかなかった。
「あれ?カナタどうしちゃったの?もう帰ろうよ~」
「そうだぞカナタ、一人だけここに残って、また遭難してもいいのか~?」
悶々と考えている所に、ケロッとしながら声をかけてくるガルフにカナタは思わずカチンときてしまった。
「~っ、もう!ガルフのバカぁ!!」
山中で何度も響いてこだまする声を腹の底から出したカナタをガルフとルウは荷物を抱えたまま目をまん丸にして見ていた。
片手でカナタの首を掴み持ち上げ、長い爪を手に宿した人狼は、それをカナタの肉体へ突き刺し、とどめをさそうとした。
「う…あ…」
「やめて、よ…カナタを、許して…」
届かない声でルウが必死に命乞いをするが、ぐっと人狼は容赦なく爪を突き立てようとした。
その直後に響いたこえ。
それはカナタのものでも、ルウのものでもなかった。
カナタに爪を刺そうとした人狼の声…悲鳴だった。
「ぐ、う…てめ…ぇ」
人狼は反射的にカナタの首を手から離して身を屈めてその場に座り込んだ。
その姿勢のまま後ろを振り向いた人狼の視線の先には、その男と同じように半獣の姿で立っているガルフがいたのだ。
目にも止まらぬ速さで人狼へと走り寄り、腹を殴打したのだ。
ガルフの瞳の青は荒れ狂う海のように鋭い眼光を放ち、屈む人狼を見下ろしていた。
「久しぶりだなルアン。久々に山で見たかと思えば、俺の弟とカナタに何か用か?」
叫ぶわけでも、怒鳴るわけでもないのに、静かに呟かれたガルフの声は、その人狼のみならずカナタさえも固まらせて、痺れ、動けなくさせるような恐怖に似た感情を否応なしに覚えさせた。
「へ、へへ…よぉ、プライドを失くした堕人狼。元気そうじゃねえか。さっさとくたばればいいものを」
「質問に答えろ、ルアン。俺の弟とカナタに手を出して、何が目的なんだ」
変わらずに静かな声を冷たい視線と共に、ルアンと呼ぶ人狼へとガルフは投げつけた。
「こいつらが、お前を堕人狼にしているんだ。始末すりゃ、お前がもう一度人狼のトップに返り咲いて、一族をもう一度繁栄させることもできるのに…」
「人狼の、トップ?」
カナタは先ほどまでルアンに掴まれていた首をさすって、息を整えながら呟いた。
「俺が毒を盛られたのは事実なのはお前も知ってんだろ、その事にルウもカナタも無関係だ。思い上がって巻き込むんじゃねえよ。それに、俺はもう人狼のトップだの群れを率いるリーダーだの、興味なんて無えよ」
「お前の興味云々の一存で決まる話じゃねえ!一族の存亡がかかってるんだぜ?」
「ほぉん、だとしても直接俺に話を持ち掛けずにルウとカナタに手を出したような奴の話に聞く耳をもつわけにはいかねえな」
穏やかな表情で話し始めたガルフは再び、次第に鋭い瞳でルアンを睨みつけ始めた。
「はっ、ガルフお前…本当に変わっちまったな。絶対後悔することになるぜ?」
むくりと起き上がったルアンは、最後にそう言い残して、瞬間、狼に姿を変えてどこかへと駆け出して行ってしまった。
「・・・大丈夫か、カナタ」
先程の冷酷さが嘘のように優しさと心配を孕んだ表情と声音でガルフがカナタの元へと寄った。
「僕は大丈夫だよ。…あ、ルウは!?」
カナタはすぐ立ち上がってルウの横たわっている場所へと駆け寄った。
「ルウ、大丈夫か?ルウ!」
カナタとガルフはルウの様子を見ているも反応がなく、カナタが何度も声をかける。
「ルウ、しっかりして!ルウ!」
ルウの身体を揺さぶろうとするカナタの腕を、ガルフが掴んで止めようとした。
「止めておけ、かナタ」
「なんで!ガルフは心配じゃないのかよ!」
わめき声を上げるカナタに対してガルフは妙に落ち着き払っているが、動揺しているカナタはそれに気づいていない。
「心配は心配なんだが…ルウ今、寝てるぜ?」
「えっ?」
カナタはもう一度よくルウを見てみると、すやすやと心地よさそうに眠っているのがわかった。
「よ、よかった…もう、心配させないでよ」
安堵したカナタはその場で力が抜けてへたり込んでしまった。
「ふは!カナタはせっかちだし、ルウはマイペースすぎんだろ」
「せっかちって…この状況で焦らない方がおかしいだろ、でも、本当に大したことなくてよかった…」
胸を撫で下ろし、安心してカナタはルウの髪を撫でていた。
その横顔をガルフはじっと見ていた。
優しくて、せっかちで…今みたいに、安心して微笑んでいるカナタの横顔は、どんな景色よりも美しいものだと、ガルフは思っていた。
手に入れたいと、側に置いておきたいと、一族の繁栄だとか、人狼のトップだとか…そんなもの以上に大切なものをガルフは見つけてしまった。
なあ、カナタ。お前が俺たちの傍にいるのは、ただの親切心からか?
もし人狼と一緒に居ることが他の人間にばれれば、死ぬまで蔑まれるかもしれないんだぞ。
ただの親切心で一緒に居るのだとしたら、いつか…別れる日が来るのかよ…
見た目はまだ若いガルフとはいえ、もうすでに長い年月を生きてきた。
語りつくせないほどの人生を生きてきて、見つけてしまった宝石のような存在が、いつか消えると考えると、両親を失った時と同じ…いや、もしかしたらその時とはまた違う胸を締め付ける思いを感じずにはいられなかった。
「ありがとな、カナタ」
カナタにぶつけたい思いはたくさんあるはずなのに、ガルフの口から出てきたのは礼の言葉だった。
突然の礼の言葉に、カナタは思わずルウを撫でている手を止めて固まってしまった。
「おい、なんだよそのきょとん顔は」
「いや、だって…君に礼を言われるなんて思ってもいなかったから」
「お前は俺のことをなんだと思ってるんだよ」
「何って言われても、人狼ってことと、ルウの兄ってことくらいしか知らないよ」
「他は?」
ガルフは引っ込みがつかず、カナタににじり寄った。
「他って言われても、まだ君のことは知らないから…」
急に距離を詰めてくるガルフにカナタは戸惑った。
「ほぉん。だったらこれから知ってもらうしかねえよな?」
そんなことを口にしては、ガルフは半獣の姿のまま大きな手でそっとカナタの顎に手を添えた。
ゆっくりとカナタの顔に、自分の顔を寄せる。
「(待って、これって…キスされるの!?)」
隠しきれない戸惑いにカナタの心は占領されて、ガルフは口先をカナタの唇に寄せ、触れようとした瞬間だった。
「ん~、兄ちゃん?カナタ?」
またもやルウが声をかけたことで、その場から解放された。
「っと、起きたかルウ。体はなんともないか?」
「うん、ちょっと痛いけど平気だよ。カナタは?・・・カナタの方が酷いことされてたよね」
「僕も平気だよ。ルウが頑張ってくれたから、僕も頑張れたんだ。だから平気。ね?」
カナタは平然を装って笑顔で答えた。
ほっと安心したルウは起き上がって、散らばってしまっている食材や服を拾い出してガルフもそれを手伝い始めた。
カナタだけはひとり座ったまま胸に手を当てていた。
「(ガルフ、今…絶対僕にキスしようとしてた…よね。な、なんで…)」
洞窟の中でガルフに抱きしめられたのはガルフが寂しさを紛らわせるためだと思っていたから、カナタは今ガルフがしようとしたことに対して理解が追いつかなかった。
「あれ?カナタどうしちゃったの?もう帰ろうよ~」
「そうだぞカナタ、一人だけここに残って、また遭難してもいいのか~?」
悶々と考えている所に、ケロッとしながら声をかけてくるガルフにカナタは思わずカチンときてしまった。
「~っ、もう!ガルフのバカぁ!!」
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