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第一章 召喚編
第14話 『婚活』改め『恋活』をしましょう
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魔力測定の日から5日がたちました。
平穏な日々を過ごしてます。
変わった事と言えば、これから増えるであろう社交に備えてマナーのお勉強をすることになったことと、防御魔法をオリゲール先生に習うことになったこと。
マナーの先生は辺境伯夫人が遠い道のりをこちらに向かってくれているらしい。
あ、あと私の護衛に付いてくれているのがディランさんの他に3人も増えたこと。
4人でシフトを組んで護衛してくれている。
ディランさんの説明だと、私は攻撃魔法の適性がないので誰かに攻撃されたときに魔法の波動を関知できないらしい。
関知できないと自己防衛本能が発動されず、反撃、もしくは防御の対処が遅くなるとのこと。
防御魔法のレベルをあげることでこの問題は緩和されるらしいけど、オリゲール先生が忙しいらしく訓練は準備が整い次第となっている。
でも、王宮の貴賓室のお部屋を使わせてもらっている私にどんな危険があるというのだろう?
この疑問をディランさんにぶつけると、やれやれといった感じで
「いいですか、アヤカ様、いまやあなたは勇者様と同じくらい重要人物なんです。その御身に何かあったらこの国は消滅するかもしれません。おとなしく守られていて下さい」
と、言われた。
「そんな大袈裟な!」とケラケラと笑っていたら真剣な顔で怒られた。
「仮に名付けの愛し子のアヤカ様に危害を加えようとする者はいないとして、利用しようともくろんでいる者は皆無ではありません。半年後の勇者様と名付けの愛し子の御披露目会のあとは他国の者も警戒しなくてはいけないのですよ」
はい、ゴメンナサイ。もう何も言いません。
いつも爽やかな笑顔がデフォルトのディランさんが真顔だと迫力満点です。
その御披露目会が私とマー君の社交界デビューとなるらしい。
その前に神殿で『祝福の儀』と言うものをやるらしいがこちらはまだ日程が決まってない。
偉い人達は忙しいんだね。
なので、いまだに女神様の絵姿を見れないでいる。
周りから似ていると言われるので、興味があるんだけどね。
まあ、人の噂なんてあてにならないから似ていなくても落胆する事はないだろうなと思っている。
そう言えば、ディランさん以外の護衛の方々はというとなぜか皆さん、既婚者だった。しかも新婚さんばかり。
手近な所での夫候補の調達は断念するしかない。
私はともかく、ミリアさんは急がなきゃ。変な男に引っかかったら大変だ。
もちろん、ディランさんは候補の1人だけど、候補はたくさんいたほうが良いではないか。
あ、侍女さんも2人増えました。
これから社交の場が増える事を考えての措置らしい。
この選定には私の意見も取り入れてもらった。
ズバリ、条件は既婚者または婚約者ありの女性です。
理由?そりゃ、ライバルは少ない方が良い。この一点です。
1人は明るい茶色の髪に緑色の瞳の美人さん、名前はターニャ・ブラント21歳
もう1人は淡いパープルの髪に水色の瞳の美人さん、名前はリタ・マイトーナ20歳。
偶然なのか必然なのかお二人は新しく護衛に付いてくれた騎士様の奥様たちです。
ターニャさんは結婚して2年目、旦那様のライナスさんとの間にまだ子供ができないのが目下の悩みらしい。
リタさんは昨年結婚したばかり。
旦那様のビンセントさんとはラブラブで毎日ピンクのオーラを放っている。
この2人は私に重大な事を気づかせてくれた。
そう、婚活の前に私には恋活が必要と言うことに。
思えば、小学、中学、高校と厳格な女子校で育った私は初恋の経験すらない。
進学塾で知り合った葉月君とはたんなるお友達だったし。
思うに、恋をして愛を育んで結婚をするこれが恋愛結婚のフルコースではないだろうか?
もちろん、貴族社会に多いと言われている政略結婚を否定するつもりもない。
結婚後に恋愛すれば良いのだから。
だが、ここで私が目指すのは恋愛結婚のフルコースなのだ。
なので今から、私とミリアさんの婚活は恋活に変更とします。
ミリアさんが初恋もまだの私と同じスタートラインというのは本人的には納得がいかないかもしれないが、ここは我慢してもらおう。
さぁ、まずはミリアさんの恋活を実践するべく行動しましょう!
「ミリアさん、マナーの先生がいらっしゃるのは数日後なんですよね?」
「はい、アヤカお嬢様。今日も図書室に行かれますか?」
オリゲール先生とマナーの先生の準備が出来ていない今、私はとっても暇なので図書室で自習をする事が多い。
おもに魔術の本を読みあさり生活魔法は概ねできるまでになったいた。
まあ、お風呂上がりに髪を乾かすとか、ドレスに着いた紅茶のシミを取ったりの簡単な魔法だけどね。
「いえ、今日はマサキお兄様の様子を見に騎士団の訓練場に行きたいです」
マー君をダシに恋活に励みます。
ちなみに、マサキお兄様と呼ぶようになったのは、ターニャさんにやんわりと注意されたからで、マー君呼びは本人に話しかける時以外は使わないように心がけている。
私の言動がマー君の評判に繋がると言われたらね。そりゃあ、素直にしたがいますよ。
マー君は少し悲しそうだったが仕方ない。
平穏な日々を過ごしてます。
変わった事と言えば、これから増えるであろう社交に備えてマナーのお勉強をすることになったことと、防御魔法をオリゲール先生に習うことになったこと。
マナーの先生は辺境伯夫人が遠い道のりをこちらに向かってくれているらしい。
あ、あと私の護衛に付いてくれているのがディランさんの他に3人も増えたこと。
4人でシフトを組んで護衛してくれている。
ディランさんの説明だと、私は攻撃魔法の適性がないので誰かに攻撃されたときに魔法の波動を関知できないらしい。
関知できないと自己防衛本能が発動されず、反撃、もしくは防御の対処が遅くなるとのこと。
防御魔法のレベルをあげることでこの問題は緩和されるらしいけど、オリゲール先生が忙しいらしく訓練は準備が整い次第となっている。
でも、王宮の貴賓室のお部屋を使わせてもらっている私にどんな危険があるというのだろう?
この疑問をディランさんにぶつけると、やれやれといった感じで
「いいですか、アヤカ様、いまやあなたは勇者様と同じくらい重要人物なんです。その御身に何かあったらこの国は消滅するかもしれません。おとなしく守られていて下さい」
と、言われた。
「そんな大袈裟な!」とケラケラと笑っていたら真剣な顔で怒られた。
「仮に名付けの愛し子のアヤカ様に危害を加えようとする者はいないとして、利用しようともくろんでいる者は皆無ではありません。半年後の勇者様と名付けの愛し子の御披露目会のあとは他国の者も警戒しなくてはいけないのですよ」
はい、ゴメンナサイ。もう何も言いません。
いつも爽やかな笑顔がデフォルトのディランさんが真顔だと迫力満点です。
その御披露目会が私とマー君の社交界デビューとなるらしい。
その前に神殿で『祝福の儀』と言うものをやるらしいがこちらはまだ日程が決まってない。
偉い人達は忙しいんだね。
なので、いまだに女神様の絵姿を見れないでいる。
周りから似ていると言われるので、興味があるんだけどね。
まあ、人の噂なんてあてにならないから似ていなくても落胆する事はないだろうなと思っている。
そう言えば、ディランさん以外の護衛の方々はというとなぜか皆さん、既婚者だった。しかも新婚さんばかり。
手近な所での夫候補の調達は断念するしかない。
私はともかく、ミリアさんは急がなきゃ。変な男に引っかかったら大変だ。
もちろん、ディランさんは候補の1人だけど、候補はたくさんいたほうが良いではないか。
あ、侍女さんも2人増えました。
これから社交の場が増える事を考えての措置らしい。
この選定には私の意見も取り入れてもらった。
ズバリ、条件は既婚者または婚約者ありの女性です。
理由?そりゃ、ライバルは少ない方が良い。この一点です。
1人は明るい茶色の髪に緑色の瞳の美人さん、名前はターニャ・ブラント21歳
もう1人は淡いパープルの髪に水色の瞳の美人さん、名前はリタ・マイトーナ20歳。
偶然なのか必然なのかお二人は新しく護衛に付いてくれた騎士様の奥様たちです。
ターニャさんは結婚して2年目、旦那様のライナスさんとの間にまだ子供ができないのが目下の悩みらしい。
リタさんは昨年結婚したばかり。
旦那様のビンセントさんとはラブラブで毎日ピンクのオーラを放っている。
この2人は私に重大な事を気づかせてくれた。
そう、婚活の前に私には恋活が必要と言うことに。
思えば、小学、中学、高校と厳格な女子校で育った私は初恋の経験すらない。
進学塾で知り合った葉月君とはたんなるお友達だったし。
思うに、恋をして愛を育んで結婚をするこれが恋愛結婚のフルコースではないだろうか?
もちろん、貴族社会に多いと言われている政略結婚を否定するつもりもない。
結婚後に恋愛すれば良いのだから。
だが、ここで私が目指すのは恋愛結婚のフルコースなのだ。
なので今から、私とミリアさんの婚活は恋活に変更とします。
ミリアさんが初恋もまだの私と同じスタートラインというのは本人的には納得がいかないかもしれないが、ここは我慢してもらおう。
さぁ、まずはミリアさんの恋活を実践するべく行動しましょう!
「ミリアさん、マナーの先生がいらっしゃるのは数日後なんですよね?」
「はい、アヤカお嬢様。今日も図書室に行かれますか?」
オリゲール先生とマナーの先生の準備が出来ていない今、私はとっても暇なので図書室で自習をする事が多い。
おもに魔術の本を読みあさり生活魔法は概ねできるまでになったいた。
まあ、お風呂上がりに髪を乾かすとか、ドレスに着いた紅茶のシミを取ったりの簡単な魔法だけどね。
「いえ、今日はマサキお兄様の様子を見に騎士団の訓練場に行きたいです」
マー君をダシに恋活に励みます。
ちなみに、マサキお兄様と呼ぶようになったのは、ターニャさんにやんわりと注意されたからで、マー君呼びは本人に話しかける時以外は使わないように心がけている。
私の言動がマー君の評判に繋がると言われたらね。そりゃあ、素直にしたがいますよ。
マー君は少し悲しそうだったが仕方ない。
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