10 / 52
第九話 仲たがい
しおりを挟む
「ええと……ライサ、小さい女の子。物を操って動かすことができる。いたずらっ子。エドアルトさん、騎士の青年。中庭が大好き。風を起こすことができる……」
夜、私はリエーフさんに紙とペンをもらい、出会った幽霊についての覚書をまとめていた。
今日はミハイルさん、リエーフさんとずっと一緒にいたからか、ライサの妨害にはあわなくて、台所の掃除がとってもはかどった。それに、二人ともフルーツ洗剤にいたく感動したようで、しまいには二人まで掃除に加わっていたし。
それで、私も思ったのだ。多分、私一人だけが頑張ってもこの屋敷を綺麗にすることはできない。
幽霊たちのことをもっと知って、根回しして、お掃除に協力してもらわなきゃ。
エドアルトさんはわかってくれるってミハイルさんは言っていた。
ライサとも仲良くなれれば……、そのためには彼女がどんな子なのか、もっと知らなきゃ……
「明日は……どこを掃除しようか……」
カタリと扉が鳴った気がしたけれど、睡魔に負けて瞼が落ちる。
「おやおや、これは……幽霊たちの覚え書きですか。ミオさん、彼らについて知ろうとしてくれてるんですね」
リエーフさんの声が遠くで聞こえる。でもそれが夢か現実かすらわからないほど、私の頭はもう眠りの渦に落ちている。
「先代方。ミオさんがいれば、この家もかつてのように、また栄えるかもしれませんね」
ファサ、と肩に毛布が掛かった……気がした。
※
「……あああああああああ」
もう、いい加減にしろおおおお!!!!!
と叫びたいのを、私はひたすら「あ」を連呼することによって堪えていた。
昨日比較的掃除がはかどったから、その反動もあるのかもしれない。
本日、ライサに捕まってしまった私は掃除した箇所からポルターガイスト能力でめちゃくちゃにされて、いい加減苛々していた。
洗剤作りは、エドアルトさんの許可が下りるまでは取りかかれない。
そういえば、エドアルトさんの一件があって、薬品に詳しい幽霊に会わせてもらえる話もうやむやになってしまった。
もう一度頼んでみてもいいけど、洗剤を作るのに他の薬品で代用できたからもういいですって言ったら、エドアルトさんとの間に溝ができないだろうか?
いや、考えすぎだろうか。
その答えを出すには、あまりにエドアルトさんという人を知らなすぎる。
さらに言えば、薬品に詳しい幽霊がどんな人かも知らなすぎる。協力してくれる保証もない。
「あら、ついに観念した?」
掃除の手を止めて考え込んでいた私を見て、ライサがふと声をあげた。私は横目でそんな彼女を見ながら、否定する。
「違います。ちょっと考え事をしていただけで」
「じゃあ早く掃除を再開しなさいよ。あたしが邪魔してあげるから」
ほらほら、とライサが挑発してくる。なかなかイラッとしてくるけど、それに乗ってあげる義理もなければ意味もない。
「ねえ、あなたは外の人間が嫌いだから私の邪魔をするって言っていたよね。どうして嫌いなの?」
気持ちを落ち着けるために率直に聞いてみる。
「はあ? 嫌いなのに理由なんてないでしょう」
「そうかな、私はあるけど。職場の上司とか、現場のこと何も知らないくせに売り上げだけで仕事を評価してくるの。まぁ私も会社の経営のことはわからないからお互い様なのかもしれないけど、それでもイラッとしちゃうのよね。今日こんなにお仕事頑張ったのにって。だから嫌い、って思っちゃったりするけど」
「何言ってるのか全然わかんないんだけど?」
あ、なんだかライサがイラッとしている。しまったな、怒らせるつもりじゃなかったんだけど。
社会人ならあるあるネタなんだけどな、でもここ日本じゃないし、ライサはまだ子ども……
いや、子どもじゃないのか? どうなんだろう?
言動を見る限り子どもにしか思えないんだけど。
幽霊になって何年経っても、精神年齢は変わらないものなのかもしれない。
「ごめんなさい、私の愚痴になっちゃったね。えっと……そのぬいぐるみ、可愛いね」
「……今、あたしのこと滅茶苦茶子ども扱いしたでしょ?」
突然話題を変えた私を、ライサが半眼で睨んでくる。
「馬鹿にしないでよね! 言ったでしょう、あたしはミハイルが生まれるずっと前から……!」
「ずっと前って、どれくらい?」
「ずっと前はずっと前よ! とにかくずっと前!!」
こういうところ、とても大人とは思えない。
幽霊たちは、亡くなったときのまま、時が止まる……と考えていいのかな。
けれど、ミハイルさんが生まれるずっと前から、か。
指輪をつけてから、たまにスッと回廊を横切っていく人影は見たりするけど、私に接触してくるわけじゃない。避けられている、というか、遠巻きに見られてる、というか。
干渉してくるのは今のところライサだけだ。
うーん、やっぱりどうにかライサと仲良くなれないかな。
「……そのぬいぐるみ、目や腕が取れかけてるよね。良かったら私に直させてくれないかな」
何か、何でもいいから、仲良くなるきっかけが欲しい。その一心で手を伸ばした、それがいけなかった。
「触るな! これは、ライサの大事な……!」
悲鳴のような声をあげて、ライサが叫ぶ。
「あ……ご、ごめ」
咄嗟出た謝罪の言葉は、ライサに睨みつけられて途中で止まる。
「あたしを懐柔しようとでも思ってるの? あたしさえなんとかすればいいと思っているなら間違いよ。この屋敷であんたを歓迎しているひとなんていない。外の人間はみんな大っ嫌い!!」
幼い声に不釣り合いな、怨嗟の籠った声を上げて、ライサの姿がスゥッと壁に消える。
睨みつけられていたプレッシャーが消えて、思わず忘れていた呼吸を再開する。
そりゃ、確かに下心はあった。今思えばあからさますぎたと思う。
でも、こっちだって、いっつもいっつも掃除を台無しにされてるのだ。それでも怒ったことなんてないのに。
「あんなに睨みつけなくたって、いいでしょうに」
思わず愚痴を零してしまって、私は慌てて頭を振った。
子ども相手にあまりに大人げない。
それに、私は単なる使用人なのだ。そしてライサは仕事先の関係者。
剥き出しの敵意と憎悪は、子どもといえど応えるものはあるけれど、それでも割り切らなくては。
きっとあのぬいぐるみは、本当に彼女にとって大切なものだったのだ。
だったら落ち度があったのは私のほう。
それに前向きに考えるなら、ライサがこの場からいなくなったのだから、今こそ掃除を進めるチャンスだ。
大丈夫。ライサには、リエーフさんを通じて謝ればいい。
そう考えてほうきを握り直したとき、気が付いた。
また、遠巻きに見られているあの感覚。視界の端に引っかかる人影、でもそちらを見ても誰もいない。
耳元を掠めていく、よく聞き取れない会話。
――この屋敷で、あんたを歓迎してるひとなんていない。
ライサの声が耳に残っている。
そんなこと言われたって、行く当てがないんだから仕方ない。
私だって、好きでこんな幽霊屋敷にいるわけじゃない。
幽霊が怖くないわけじゃない。邪魔されたって平気なわけじゃない。
あ、だめだ、折れる。
それでも人の気配を感じて、私はどうにか気を持ち直した。この屋敷で人の気配を感じるなら、考えられるのは一人だけだ。
「ライサがギャンギャンうるさくて、おちおち本も読んでいられん」
姿を現したミハイルさんが、そんな文句を口にする。
この状況でさらに文句を言われるのはなかなかつらいが、ミハイルさんがいるからか、あの声や視線はきれいに消えていた。
夜、私はリエーフさんに紙とペンをもらい、出会った幽霊についての覚書をまとめていた。
今日はミハイルさん、リエーフさんとずっと一緒にいたからか、ライサの妨害にはあわなくて、台所の掃除がとってもはかどった。それに、二人ともフルーツ洗剤にいたく感動したようで、しまいには二人まで掃除に加わっていたし。
それで、私も思ったのだ。多分、私一人だけが頑張ってもこの屋敷を綺麗にすることはできない。
幽霊たちのことをもっと知って、根回しして、お掃除に協力してもらわなきゃ。
エドアルトさんはわかってくれるってミハイルさんは言っていた。
ライサとも仲良くなれれば……、そのためには彼女がどんな子なのか、もっと知らなきゃ……
「明日は……どこを掃除しようか……」
カタリと扉が鳴った気がしたけれど、睡魔に負けて瞼が落ちる。
「おやおや、これは……幽霊たちの覚え書きですか。ミオさん、彼らについて知ろうとしてくれてるんですね」
リエーフさんの声が遠くで聞こえる。でもそれが夢か現実かすらわからないほど、私の頭はもう眠りの渦に落ちている。
「先代方。ミオさんがいれば、この家もかつてのように、また栄えるかもしれませんね」
ファサ、と肩に毛布が掛かった……気がした。
※
「……あああああああああ」
もう、いい加減にしろおおおお!!!!!
と叫びたいのを、私はひたすら「あ」を連呼することによって堪えていた。
昨日比較的掃除がはかどったから、その反動もあるのかもしれない。
本日、ライサに捕まってしまった私は掃除した箇所からポルターガイスト能力でめちゃくちゃにされて、いい加減苛々していた。
洗剤作りは、エドアルトさんの許可が下りるまでは取りかかれない。
そういえば、エドアルトさんの一件があって、薬品に詳しい幽霊に会わせてもらえる話もうやむやになってしまった。
もう一度頼んでみてもいいけど、洗剤を作るのに他の薬品で代用できたからもういいですって言ったら、エドアルトさんとの間に溝ができないだろうか?
いや、考えすぎだろうか。
その答えを出すには、あまりにエドアルトさんという人を知らなすぎる。
さらに言えば、薬品に詳しい幽霊がどんな人かも知らなすぎる。協力してくれる保証もない。
「あら、ついに観念した?」
掃除の手を止めて考え込んでいた私を見て、ライサがふと声をあげた。私は横目でそんな彼女を見ながら、否定する。
「違います。ちょっと考え事をしていただけで」
「じゃあ早く掃除を再開しなさいよ。あたしが邪魔してあげるから」
ほらほら、とライサが挑発してくる。なかなかイラッとしてくるけど、それに乗ってあげる義理もなければ意味もない。
「ねえ、あなたは外の人間が嫌いだから私の邪魔をするって言っていたよね。どうして嫌いなの?」
気持ちを落ち着けるために率直に聞いてみる。
「はあ? 嫌いなのに理由なんてないでしょう」
「そうかな、私はあるけど。職場の上司とか、現場のこと何も知らないくせに売り上げだけで仕事を評価してくるの。まぁ私も会社の経営のことはわからないからお互い様なのかもしれないけど、それでもイラッとしちゃうのよね。今日こんなにお仕事頑張ったのにって。だから嫌い、って思っちゃったりするけど」
「何言ってるのか全然わかんないんだけど?」
あ、なんだかライサがイラッとしている。しまったな、怒らせるつもりじゃなかったんだけど。
社会人ならあるあるネタなんだけどな、でもここ日本じゃないし、ライサはまだ子ども……
いや、子どもじゃないのか? どうなんだろう?
言動を見る限り子どもにしか思えないんだけど。
幽霊になって何年経っても、精神年齢は変わらないものなのかもしれない。
「ごめんなさい、私の愚痴になっちゃったね。えっと……そのぬいぐるみ、可愛いね」
「……今、あたしのこと滅茶苦茶子ども扱いしたでしょ?」
突然話題を変えた私を、ライサが半眼で睨んでくる。
「馬鹿にしないでよね! 言ったでしょう、あたしはミハイルが生まれるずっと前から……!」
「ずっと前って、どれくらい?」
「ずっと前はずっと前よ! とにかくずっと前!!」
こういうところ、とても大人とは思えない。
幽霊たちは、亡くなったときのまま、時が止まる……と考えていいのかな。
けれど、ミハイルさんが生まれるずっと前から、か。
指輪をつけてから、たまにスッと回廊を横切っていく人影は見たりするけど、私に接触してくるわけじゃない。避けられている、というか、遠巻きに見られてる、というか。
干渉してくるのは今のところライサだけだ。
うーん、やっぱりどうにかライサと仲良くなれないかな。
「……そのぬいぐるみ、目や腕が取れかけてるよね。良かったら私に直させてくれないかな」
何か、何でもいいから、仲良くなるきっかけが欲しい。その一心で手を伸ばした、それがいけなかった。
「触るな! これは、ライサの大事な……!」
悲鳴のような声をあげて、ライサが叫ぶ。
「あ……ご、ごめ」
咄嗟出た謝罪の言葉は、ライサに睨みつけられて途中で止まる。
「あたしを懐柔しようとでも思ってるの? あたしさえなんとかすればいいと思っているなら間違いよ。この屋敷であんたを歓迎しているひとなんていない。外の人間はみんな大っ嫌い!!」
幼い声に不釣り合いな、怨嗟の籠った声を上げて、ライサの姿がスゥッと壁に消える。
睨みつけられていたプレッシャーが消えて、思わず忘れていた呼吸を再開する。
そりゃ、確かに下心はあった。今思えばあからさますぎたと思う。
でも、こっちだって、いっつもいっつも掃除を台無しにされてるのだ。それでも怒ったことなんてないのに。
「あんなに睨みつけなくたって、いいでしょうに」
思わず愚痴を零してしまって、私は慌てて頭を振った。
子ども相手にあまりに大人げない。
それに、私は単なる使用人なのだ。そしてライサは仕事先の関係者。
剥き出しの敵意と憎悪は、子どもといえど応えるものはあるけれど、それでも割り切らなくては。
きっとあのぬいぐるみは、本当に彼女にとって大切なものだったのだ。
だったら落ち度があったのは私のほう。
それに前向きに考えるなら、ライサがこの場からいなくなったのだから、今こそ掃除を進めるチャンスだ。
大丈夫。ライサには、リエーフさんを通じて謝ればいい。
そう考えてほうきを握り直したとき、気が付いた。
また、遠巻きに見られているあの感覚。視界の端に引っかかる人影、でもそちらを見ても誰もいない。
耳元を掠めていく、よく聞き取れない会話。
――この屋敷で、あんたを歓迎してるひとなんていない。
ライサの声が耳に残っている。
そんなこと言われたって、行く当てがないんだから仕方ない。
私だって、好きでこんな幽霊屋敷にいるわけじゃない。
幽霊が怖くないわけじゃない。邪魔されたって平気なわけじゃない。
あ、だめだ、折れる。
それでも人の気配を感じて、私はどうにか気を持ち直した。この屋敷で人の気配を感じるなら、考えられるのは一人だけだ。
「ライサがギャンギャンうるさくて、おちおち本も読んでいられん」
姿を現したミハイルさんが、そんな文句を口にする。
この状況でさらに文句を言われるのはなかなかつらいが、ミハイルさんがいるからか、あの声や視線はきれいに消えていた。
0
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
死霊使いの花嫁
羽鳥紘
ファンタジー
死霊が住まうという屋敷で目覚めたミオは、自分が死霊使いである当主の花嫁であると聞かされる。覚えのないことに戸惑いながらも、当面の衣食住のため、ミオは当主ミハイルと契約を結ぶことにするが――◆小匙一杯ずつのラブとシリアスとコメディとバトルとミステリーとホラーが入ったファンタジー。番外編4コマ⇒https://www.alphapolis.co.jp/manga/452083416/619372892web◆拍手⇒http://unfinished-koh.net/patipati/ufpati.cgi

花鬘<ハナカズラ>
ひのと
恋愛
突然やってきてしまった異世界。
3食昼寝付き、やさしいメイドさん付きの超VIP待遇で、ただいま軟禁中――なのも、今日までのことらしい。
豪華絢爛な純白のドレスに着替えさせられ、どこかへ連行されていく。
いったい私はこれからどうなってしまうんだろう?
****
まさか異世界で結婚したとは気づいていないリツの、異世界言語習得記イン異世界。
破天荒すぎる異世界人を妻に迎えてしまった王子の新妻躾奮闘記ともいう。
※自サイトより転載(引っ越し中)

悪女の代役ステラの逃走。〜逃げたいのに逃げられない!〜
朝比奈未涼
ファンタジー
リタ・ルードヴィング伯爵令嬢(18)の代役を務めるステラ(19)は契約満了の条件である、皇太子ロイ(20)との婚約式の夜、契約相手であるルードヴィング伯爵に裏切られ、命を狙われてしまう。助かる為に最終手段として用意していた〝時間を戻す魔法薬〟の試作品を飲んだステラ。しかし時間は戻らず、ステラは何故か12歳の姿になってしまう。
そんなステラを保護したのはリタと同じ学院に通い、リタと犬猿の仲でもある次期公爵ユリウス(18)だった。
命を狙われているステラは今すぐ帝国から逃げたいのだが、周りの人々に気に入られてしまい、逃げられない。
一方、ロイは婚約して以来どこか様子のおかしいリタを見て、自分が婚約したのは今目の前にいるリタではないと勘づく。
ユリウスもまたロイと同じように今のリタは自分の知っているリタではないと勘づき、2人は本物のリタ(ステラ)を探し始める。
逃げ出したいステラと、見つけ出したい、逃したくないユリウスとロイ。
悪女の代役ステラは無事に逃げ切り、生き延びることはできるのか?
*****
趣味全開好き勝手に書いております!
ヤンデレ、執着、溺愛要素ありです!
よろしくお願いします!

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

幽霊じゃありません!足だってありますから‼
かな
恋愛
私はトバルズ国の公爵令嬢アーリス・イソラ。8歳の時に木の根に引っかかって頭をぶつけたことにより、前世に流行った乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったことに気づいた。だが、婚約破棄しても国外追放か修道院行きという緩い断罪だった為、自立する為のスキルを学びつつ、国外追放後のスローライフを夢見ていた。
断罪イベントを終えた数日後、目覚めたら幽霊と騒がれてしまい困惑することに…。えっ?私、生きてますけど
※ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください(*・ω・)*_ _)ペコリ
※遅筆なので、ゆっくり更新になるかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる