259 / 268
番外編
初めての聖夜祭
しおりを挟む
キエザ王国に今年も、冬がやってきた。
そして、冬の大きな行事といえば、聖夜祭。
神の子の誕生を祝う伝統行事で、初夏の開港祭や初春の謝肉祭などに並ぶ大きな祭だ。
キエザ港の中ほどにはプレゼーべと呼ばれる、祭の主役である神の子とそれにまつわる物語をモチーフにしたジオラマが飾られ、街全体が華やかな雰囲気に包まれる。
クラリーチェにとって王宮で迎える聖夜祭は二度目だが、エドアルドとともに過ごすのは当然初めてだ。
「………エドアルド様は、何を差し上げたら喜ぶのかしら………」
クラリーチェの目下の悩みは、聖夜祭に送るプレゼント選びだった。
国王であるエドアルドに、手に入らないものなどないということは分かっていた。
だが、エドアルドが喜ぶようなプレゼントを用意したい。それとなく探ってはみたのだが、なかなかこれといったものが見つからず、クラリーチェは途方に暮れていた。
「陛下の一番喜ぶもの?それならクラリーチェ様の口づけに決まっていますわ!」
一緒にお茶を楽しんでいたリリアーナに相談すると、開口一番そんな答えが返ってきた。
「え………っ、あ………っ」
クラリーチェは頬を真っ赤にして俯いた。
「もう、クラリーチェ様ったら本当にお可愛らしいですわ。開港祭の時にも、結婚式の時も、あのように大勢の観客の前で熱い口付けを交わされたというのに………!」
恥ずかしがるクラリーチェに追い打ちをかけるかのように、うっとりとリリアーナが呟くと、更にクラリーチェの顔が赤く染まる。
リリアーナの指摘が全て事実だということ自体もこの上ない羞恥なのだが、リリアーナの前に相談したリディアとアンナ、そしてカンチェラーラ侯爵夫人も皆揃いも揃って同じことを口にしたということ、そして何よりも、婚約を結んだ時のプレゼントとしてエドアルドに口付けをしたことが思い出される。
だが、それをわざわざ明かすのも恥ずかしく、どう反応を返せばよいのかすらも分からなかった。
「あ、あの……せっかく初めての聖夜祭なので………その……違うものをお送りしたいのです……」
何度も何度も深呼吸を繰り返して、ようやく少し落ち着きを取り戻したクラリーチェが、何とか言葉を紡ぎ出す。
「あら、残念ですわ。……きっと、陛下ならクラリーチェ様の贈り物は全て喜ぶでしょうけれど………」
「因みにリリアーナ様はラファエロ様には何を送るのですか?」
今は婚約関係にある二人はどうなのだろうと気になったクラリーチェが尋ねると、リリアーナは嬉しそうに微笑んだ。
「私は、ガラスペンをお送りしようと思ってますわ。ラファエロ様が執務の最中も私を思い出してくださるように、私の瞳の色のガラスペンを作らせましたの」
「それはきっとラファエロ様も喜ぶでしょうね。それにとても素敵だわ」
リリアーナの案を手放しで褒めると、クラリーチェはにこりと微笑んだ。
だが、心の中はそれとは裏腹に重たい。
リリアーナの案は、心底素敵だと思えた。だが、リリアーナと同じようなものを用意しても、特別という感じがしない。
それは、自分が考えたものではないからだということにクラリーチェは気が付いていた。
(………やはり、誰かに頼るのは良くないわ。私自身が、エドアルド様を想って用意することに意味があるのよ)
小さく溜息をつくと、クラリーチェは長い睫毛で彩られた瞼を伏せた。
*********
そして迎えた聖夜祭。
開港祭もそうだったが、クラリーチェにとって、聖夜祭をこうして祝うこと自体が初めてのことだった。
大切な人たちとともに食卓に着き、神への祈りを捧げて談笑する。
ほかの人たちにとっては当たり前のことだが、クラリーチェにとってはそれが贅沢すぎるほどの幸せに思えて仕方がなかった。
「クラリーチェ」
聖夜祭の定番料理であるパネトーネや子豚の丸焼きなどが所狭しと並べられた晩餐の席に着くと、エドアルドが満面の笑みを浮かべ、何かの包みを差し出してきた。
「あの、これは………?」
「あなたの為に用意したものだ。喜んで貰えれば嬉しいのだが………」
受け取った包みは存外重たく、厚みもある。
だがその質感だけでクラリーチェは中身が何なのかをすぐに察した。
「開けてみても、良いですか?」
「ああ、勿論だ」
優しい眼差しを感じながら、クラリーチェが包みに掛けられた水色のリボンを解いていくと、案の定、分厚い本が出てきた。
「まあ………、これは絶版になってしまった東帝国の歴史書では………?!」
クラリーチェの淡い紫色の瞳が、驚きに大きく瞠られた。
それは以前、エドアルドと雑談していたときに話題に挙がった、とても希少な本だった。
いくらエドアルドといえども、入手するのには相当苦労したはずだ。
「こんな希少なものを………。本当にありがとうございます………!」
あのような他愛ない会話の内容を覚えてくれていたエドアルドの気遣いと、その優しさに、クラリーチェは胸がいっぱいになり、思わず涙ぐむ。
「クラリーチェ様」
そんなクラリーチェに、後ろで控えていたアンナが、こそっと小さな包みを手渡してくれた。
「………エドアルド様の贈り物に比べたら何てことはないかもしれませんが………」
ほんの少しはにかみながら、クラリーチェは小さな包みを手渡した。
「開けていいか?」
「勿論です」
クラリーチェが穏やかに微笑むと、エドアルドは微笑みを浮かべたまま器用に包みを開けていく。
「刺繍入りの、ハンカチか」
それは青色に染め上げられた上質な絹のハンカチに、白い獅子の絵柄が刺繍されたものだった。
それはまさに、キエザ王家の紋章だ。
それを手にしたエドアルドが嬉しそうに目を細める。
旗の図柄を忠実に再現したそれは、職人が作ったのかと思うような、実に見事な出来だった。
「それならばいつも身につけていただけるかと思いまして………」
「………まさか、これはあなたが?」
「はい。………色々考えたのですが、結局ありふれたものしか思い浮かばなくて……。でも、一針一針、気持ちを込めて縫いました」
恥ずかしそうにクラリーチェは微笑んだ。
エドアルドはハンカチとクラリーチェの顔を交互に見て、破顔する。
「あなたからの贈り物なら何でも歓迎だが………、あなたがわざわざ私のために作ってくれたと思うと、喜びもひとしおだな。肌身離さず身につけて、大切にする」
「そんな大層なものでは………!」
エドアルドの言葉にクラリーチェが慌てるが、エドアルドは全く意に介していない。
「しかし素晴らしい出来だな」
「とんでもありません………!幼い頃から針仕事には慣れておりますが、こんなに沢山の刺繍を施すのは初めてだったので、なかなか上手くいかなくて………」
「いいや、今まで見た中で一番素晴らしい」
そんなに大袈裟に褒められると、余計に恥ずかしくて、クラリーチェははにかんだ。
「………ところで」
コホン、と小さく咳払いをしたエドアルドは、クラリーチェを窓辺に飾られた宿木の花束の下へと連れて行った。
「宿木にまつわる聖夜祭の言い伝えを、知っているか?」
「宿木、ですか?ええと………北方の国々の神話では、神殺しの武器として扱われたというものがありましたが………」
離れたところにいたリリアーナが、「流石はクラリーチェ様ですわ」と叫ぶのが聞こえたが、エドアルドは何故か微妙な表情を浮かべているところを見ると、どうやら求められていた答えとは違うらしい、とクラリーチェは思った。
聖夜祭の主役である神の子と宿木は、確かに深い繋がりがあり、神秘的なその生態故に、他国では儀式に使われたりもするそうだが、それもエドアルドの求めている答とは違うように感じた。
「博識なあなたにも、知らないことがあるのだな」
懸命に考えを巡らせているクラリーチェに向かって微笑むと、エドアルドはゆっくりと顔を近づけて、そっと口付けをした。
「宿木の下で口付けをすると、その愛は永遠に続くという言い伝えがあるんだ」
ほんの少し唇を離して、エドアルドが甘い声で囁いた。
途端にクラリーチェの頬がみるみる紅潮していく。
「宿木の下では口付けを拒めない、という言い伝えもありましたね」
「ええ!本当にロマンチックですわね」
皆の前で口付けられ、羞恥に震えるクラリーチェに追い打ちをかけるようにラファエロが満面の笑みを浮かべるのと同時に、リリアーナがそれに同意する。
「あなたは今まさに宿木の下にいるな。………では、心ゆくまで口付けを交わすとしよう」
「え………っ?!」
驚いて逃げようとするクラリーチェの細い体を、エドアルドの大きな掌が捕らえたかと思うと、次の瞬間唇が塞がれた。
先程の羽が触れ合うような優しいバードキスとは違う、息が止まるような熱く深い唇に、クラリーチェの羞恥心は一気に、めくるめく幸福感に塗り替えられた。
彼に触れられるだけで、こんなにも幸せに浸れる。
彼の温もりを感じるだけで、こんなにも心が満たされていく。
今、この瞬間が本当に幸せだと、クラリーチェは思った。
どれくらいの間、そうしていたのだろうか。
ようやく唇を離したエドアルドは、腕の中のクラリーチェを愛おしそうに見つめながら微笑んだ。
神の子の誕生を祝う、聖なる夜。
そんな二人と、二人を見守る彼らの大切な人々を、美しい月が見つめていたのだった。
そして、冬の大きな行事といえば、聖夜祭。
神の子の誕生を祝う伝統行事で、初夏の開港祭や初春の謝肉祭などに並ぶ大きな祭だ。
キエザ港の中ほどにはプレゼーべと呼ばれる、祭の主役である神の子とそれにまつわる物語をモチーフにしたジオラマが飾られ、街全体が華やかな雰囲気に包まれる。
クラリーチェにとって王宮で迎える聖夜祭は二度目だが、エドアルドとともに過ごすのは当然初めてだ。
「………エドアルド様は、何を差し上げたら喜ぶのかしら………」
クラリーチェの目下の悩みは、聖夜祭に送るプレゼント選びだった。
国王であるエドアルドに、手に入らないものなどないということは分かっていた。
だが、エドアルドが喜ぶようなプレゼントを用意したい。それとなく探ってはみたのだが、なかなかこれといったものが見つからず、クラリーチェは途方に暮れていた。
「陛下の一番喜ぶもの?それならクラリーチェ様の口づけに決まっていますわ!」
一緒にお茶を楽しんでいたリリアーナに相談すると、開口一番そんな答えが返ってきた。
「え………っ、あ………っ」
クラリーチェは頬を真っ赤にして俯いた。
「もう、クラリーチェ様ったら本当にお可愛らしいですわ。開港祭の時にも、結婚式の時も、あのように大勢の観客の前で熱い口付けを交わされたというのに………!」
恥ずかしがるクラリーチェに追い打ちをかけるかのように、うっとりとリリアーナが呟くと、更にクラリーチェの顔が赤く染まる。
リリアーナの指摘が全て事実だということ自体もこの上ない羞恥なのだが、リリアーナの前に相談したリディアとアンナ、そしてカンチェラーラ侯爵夫人も皆揃いも揃って同じことを口にしたということ、そして何よりも、婚約を結んだ時のプレゼントとしてエドアルドに口付けをしたことが思い出される。
だが、それをわざわざ明かすのも恥ずかしく、どう反応を返せばよいのかすらも分からなかった。
「あ、あの……せっかく初めての聖夜祭なので………その……違うものをお送りしたいのです……」
何度も何度も深呼吸を繰り返して、ようやく少し落ち着きを取り戻したクラリーチェが、何とか言葉を紡ぎ出す。
「あら、残念ですわ。……きっと、陛下ならクラリーチェ様の贈り物は全て喜ぶでしょうけれど………」
「因みにリリアーナ様はラファエロ様には何を送るのですか?」
今は婚約関係にある二人はどうなのだろうと気になったクラリーチェが尋ねると、リリアーナは嬉しそうに微笑んだ。
「私は、ガラスペンをお送りしようと思ってますわ。ラファエロ様が執務の最中も私を思い出してくださるように、私の瞳の色のガラスペンを作らせましたの」
「それはきっとラファエロ様も喜ぶでしょうね。それにとても素敵だわ」
リリアーナの案を手放しで褒めると、クラリーチェはにこりと微笑んだ。
だが、心の中はそれとは裏腹に重たい。
リリアーナの案は、心底素敵だと思えた。だが、リリアーナと同じようなものを用意しても、特別という感じがしない。
それは、自分が考えたものではないからだということにクラリーチェは気が付いていた。
(………やはり、誰かに頼るのは良くないわ。私自身が、エドアルド様を想って用意することに意味があるのよ)
小さく溜息をつくと、クラリーチェは長い睫毛で彩られた瞼を伏せた。
*********
そして迎えた聖夜祭。
開港祭もそうだったが、クラリーチェにとって、聖夜祭をこうして祝うこと自体が初めてのことだった。
大切な人たちとともに食卓に着き、神への祈りを捧げて談笑する。
ほかの人たちにとっては当たり前のことだが、クラリーチェにとってはそれが贅沢すぎるほどの幸せに思えて仕方がなかった。
「クラリーチェ」
聖夜祭の定番料理であるパネトーネや子豚の丸焼きなどが所狭しと並べられた晩餐の席に着くと、エドアルドが満面の笑みを浮かべ、何かの包みを差し出してきた。
「あの、これは………?」
「あなたの為に用意したものだ。喜んで貰えれば嬉しいのだが………」
受け取った包みは存外重たく、厚みもある。
だがその質感だけでクラリーチェは中身が何なのかをすぐに察した。
「開けてみても、良いですか?」
「ああ、勿論だ」
優しい眼差しを感じながら、クラリーチェが包みに掛けられた水色のリボンを解いていくと、案の定、分厚い本が出てきた。
「まあ………、これは絶版になってしまった東帝国の歴史書では………?!」
クラリーチェの淡い紫色の瞳が、驚きに大きく瞠られた。
それは以前、エドアルドと雑談していたときに話題に挙がった、とても希少な本だった。
いくらエドアルドといえども、入手するのには相当苦労したはずだ。
「こんな希少なものを………。本当にありがとうございます………!」
あのような他愛ない会話の内容を覚えてくれていたエドアルドの気遣いと、その優しさに、クラリーチェは胸がいっぱいになり、思わず涙ぐむ。
「クラリーチェ様」
そんなクラリーチェに、後ろで控えていたアンナが、こそっと小さな包みを手渡してくれた。
「………エドアルド様の贈り物に比べたら何てことはないかもしれませんが………」
ほんの少しはにかみながら、クラリーチェは小さな包みを手渡した。
「開けていいか?」
「勿論です」
クラリーチェが穏やかに微笑むと、エドアルドは微笑みを浮かべたまま器用に包みを開けていく。
「刺繍入りの、ハンカチか」
それは青色に染め上げられた上質な絹のハンカチに、白い獅子の絵柄が刺繍されたものだった。
それはまさに、キエザ王家の紋章だ。
それを手にしたエドアルドが嬉しそうに目を細める。
旗の図柄を忠実に再現したそれは、職人が作ったのかと思うような、実に見事な出来だった。
「それならばいつも身につけていただけるかと思いまして………」
「………まさか、これはあなたが?」
「はい。………色々考えたのですが、結局ありふれたものしか思い浮かばなくて……。でも、一針一針、気持ちを込めて縫いました」
恥ずかしそうにクラリーチェは微笑んだ。
エドアルドはハンカチとクラリーチェの顔を交互に見て、破顔する。
「あなたからの贈り物なら何でも歓迎だが………、あなたがわざわざ私のために作ってくれたと思うと、喜びもひとしおだな。肌身離さず身につけて、大切にする」
「そんな大層なものでは………!」
エドアルドの言葉にクラリーチェが慌てるが、エドアルドは全く意に介していない。
「しかし素晴らしい出来だな」
「とんでもありません………!幼い頃から針仕事には慣れておりますが、こんなに沢山の刺繍を施すのは初めてだったので、なかなか上手くいかなくて………」
「いいや、今まで見た中で一番素晴らしい」
そんなに大袈裟に褒められると、余計に恥ずかしくて、クラリーチェははにかんだ。
「………ところで」
コホン、と小さく咳払いをしたエドアルドは、クラリーチェを窓辺に飾られた宿木の花束の下へと連れて行った。
「宿木にまつわる聖夜祭の言い伝えを、知っているか?」
「宿木、ですか?ええと………北方の国々の神話では、神殺しの武器として扱われたというものがありましたが………」
離れたところにいたリリアーナが、「流石はクラリーチェ様ですわ」と叫ぶのが聞こえたが、エドアルドは何故か微妙な表情を浮かべているところを見ると、どうやら求められていた答えとは違うらしい、とクラリーチェは思った。
聖夜祭の主役である神の子と宿木は、確かに深い繋がりがあり、神秘的なその生態故に、他国では儀式に使われたりもするそうだが、それもエドアルドの求めている答とは違うように感じた。
「博識なあなたにも、知らないことがあるのだな」
懸命に考えを巡らせているクラリーチェに向かって微笑むと、エドアルドはゆっくりと顔を近づけて、そっと口付けをした。
「宿木の下で口付けをすると、その愛は永遠に続くという言い伝えがあるんだ」
ほんの少し唇を離して、エドアルドが甘い声で囁いた。
途端にクラリーチェの頬がみるみる紅潮していく。
「宿木の下では口付けを拒めない、という言い伝えもありましたね」
「ええ!本当にロマンチックですわね」
皆の前で口付けられ、羞恥に震えるクラリーチェに追い打ちをかけるようにラファエロが満面の笑みを浮かべるのと同時に、リリアーナがそれに同意する。
「あなたは今まさに宿木の下にいるな。………では、心ゆくまで口付けを交わすとしよう」
「え………っ?!」
驚いて逃げようとするクラリーチェの細い体を、エドアルドの大きな掌が捕らえたかと思うと、次の瞬間唇が塞がれた。
先程の羽が触れ合うような優しいバードキスとは違う、息が止まるような熱く深い唇に、クラリーチェの羞恥心は一気に、めくるめく幸福感に塗り替えられた。
彼に触れられるだけで、こんなにも幸せに浸れる。
彼の温もりを感じるだけで、こんなにも心が満たされていく。
今、この瞬間が本当に幸せだと、クラリーチェは思った。
どれくらいの間、そうしていたのだろうか。
ようやく唇を離したエドアルドは、腕の中のクラリーチェを愛おしそうに見つめながら微笑んだ。
神の子の誕生を祝う、聖なる夜。
そんな二人と、二人を見守る彼らの大切な人々を、美しい月が見つめていたのだった。
2
お気に入りに追加
7,129
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」


どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。