冷遇側妃の幸せな結婚

玉響

文字の大きさ
上 下
173 / 268
番外編

新婚旅行(17)※R18です

しおりを挟む
「嫌だと言っても、止まらないからな」

いつもよりも乱暴な言葉使いで、クラリーチェの耳元でそう囁くと、それだけでクラリーチェの体がぴくんと跳ねる。

「あ………っ」
「………本当にっ、貴女はどこまで煽れば気が済むんだ………?」

エドアルドは苦しそうに呻くと、零れ落ちる蜜を一掬い手に取ると、硬く張り詰めた剛直にそれを塗りたくる。
溜息をつきたくなるほどに艶めかしいクラリーチェの様子に、気が狂いそうになりながらも、エドアルドは彼女の体を組み敷くと、自身をしとどに濡れた花芯にゆっくりと押し当てる。

「まるで、忍耐力を試されているみたいだな………」
「…………っ」

耳元でそう囁かれ、クラリーチェが身じろいだ。
同時に、ず、と先端の部分が入り込んだせいで、その大きさとソレが齎す激しい圧迫感に、体が強張って呼吸がままならない。
それに、興奮しているせいか、いつものモノよりも更に大きくなっているのが嫌というほどに伝わってきて、まるで助けを求めるように、エドアルドの背中に回した手に力を込める。

「………ッ!…………は、クラリーチェ…………」

情欲のせいで掠れてしまった声で、愛おしそうにクラリーチェを呼ぶと、クラリーチェの胎内がきゅ、と締まる感覚があった。
たったそれだけで、達してしまいそうになる。

ず、ともう一段階腰を進めると、クラリーチェは涙目で、エドアルドを見つめてくる。

「えどあるど、さまの、おっきくて…………これいじょうははいんなっ…………!」
「クラリーチェ…………!」
「あああっ…………!」

我慢できずに、一気に腰を打ち付けると、クラリーチェはそれだけで達してしまった。

「まだ、挿れただけなのに………困ったひとだ」
「ごめんなさ…………っ」

クラリーチェの呼吸に合わせて、胎内がひくついているのが否が応でも感じてしまう。

「繋がっている処が、蕩けそうだ…………。ねぇ、クラリーチェ?」
「わたしも、おなかのおくまでえどあるどさまでいっぱいなの………っ!くるしいのに、せつなくて…………」

クラリーチェは上手く考えの纏まらない頭で…どうにか快感を逃す方法を考えながら、腰を捩った。

「…………!」

ぎゅっと中が締まり、エドアルドが反射的に腰を引く。………と。

ずちゅん!

「んあっ!」

大きな衝撃と共にクラリーチェの口から漏れた甘い悲鳴と、水音が部屋に響く。
その衝撃で、クラリーチェの胸の膨らみもふるりと揺れる。
エドアルドは歯を食い縛ると、暴力的なほどに膨れ上がった思いの丈を、一心不乱にクラリーチェに打ち付け始めた。
しおりを挟む
感想 641

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。 レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。 【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。 そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。