冷遇側妃の幸せな結婚

玉響

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番外編

新婚旅行(16)※R18です

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荒くなった呼吸が熱くて、熱に浮かされたかのようだった。
恐る恐る、クラリーチェの柔らかな胸の双丘の頂に触れると、クラリーチェは身じろぎをした。

「…………きもち、いい………」

潤んだ瞳でそう訴えかけられて、エドアルドはそのサクランボのように瑞々しい唇を奪いながら、胸に手を這わせる。
ゆっくりと捏ねて、やわやわと刺激すると、クラリーチェが切なそうに腰を揺らすのが分かった。

「クラリーチェ………、どうして欲しいか言ってくれ………」

火照る体を、一刻も早く鎮めたいと思いながらも、滅多に見られないクラリーチェの痴態を愉しみたいという欲求が、エドアルドを追い詰める。

「ん…………っ、ね………?ここ、さわって…………?」

とろんとした淡い紫色の瞳が、エドアルドを見上げる。
それと同時に、恥ずかしそうな表情を浮かべながらもエドアルドの手を掴み、おずおずと自身の花芯へと導いていく。

こんなにも大胆なクラリーチェは、見たことがなかった。
驚き、戸惑いながらも、エドアルドはごくりと生唾を飲み込むと、誘導された場所に、ゆっくりと指を埋めていく。
既に甘い蜜を零し始めていたその秘密の花園は、狭いながらもすんなりと、エドアルドの長い指を呑み込んでいく。

「ふあ…………っ!」

ぴくり、とクラリーチェの体が面白い程に紅く染まっていく様を眺めていると、一種の支配欲のようなものが強くなっていくのを感じた。

「相変わらず、きつくて………っ、指が食いちぎられそうだ………」

呻くように言いながら、わざとくちゅり………と音を立てて、その部分を刺激する。
その度に、クラリーチェの腰は跳ねた。
それを押さえつけて、また口付けを落とす。
そのまま耳を、首筋を、そして鎖骨を嬲るように舐め上げ、各所に所有印を散らしていく。

「もぉ………だめ…………っ」

蕩け切った表情を浮かべたクラリーチェを見て、エドアルドも我慢の限界を感じていた。

「ここに、私が欲しいか…………?我が愛しの妃よ」

耳元ではっきりと、だが優しく囁くと、クラリーチェはエドアルドの首に腕を巻き付ける。

「ほしいのっ………えどあるどさまの………おなかの、おくまでいっぱいにしてぇ………っ」

途端にエドアルドが顔を真っ赤にしてふるふると震えた。
辛うじて理性を保っているエドアルドと違い、酒の影響で完全に理性が吹き飛んでしまっているクラリーチェの破壊力は、それだけ強力だった。
ぷつり、と自分の中で何かが切れた音を聞いた気がした。
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