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鳥頭とか酷すぎる
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「どうしてこんな街道近くにマッドベアが出て来るんだよーー!!」
俺の叫びも虚しく目を爛々と光らせたマッドベアが雄叫びを上げる。黒々とした毛に俺の膝から足先くらいまでありそうな爪。3メートルは超えそうな巨体から繰り出されるパンチは一発で首と胴体がサヨナラしてしまう威力だ。
そもそも街道沿いには魔物が嫌う魔物避けの木が植えてある。低レベル冒険者でも倒せるツノウサギやカミナリネズミみたいな小型種ならまだしも、マッドベアみたいな高レベルの魔物は特に寄り付かない筈なんだ。
だから低ランク冒険者の俺でも安心して薬草採取が出来てたのに、両腕を振り上げたマッドベアの一撃を何とか結界で弾いて咄嗟に杖を振りかぶって――やってしまった、と瞬時に後悔した。
俺にはパニックになった時に出てしまう悪癖がある。そう、魔術師である俺が剣なんて使えるわけもないのに、剣士であるかのように一撃を繰り出そうとしてしまうという悪癖が。
ゴン、と硬い頭に杖の先についた手の平サイズの魔石が当たった。――静寂。きょとんとする魔物なんて見た事ある人間はいるだろうか。否、きっと俺だけだ。
勿論魔物のきょとん顔なんてほんのコンマ数秒。次の瞬間には怒り狂ったマッドベアからの一撃が俺の頭の上に振り下ろされた。さっき頭を殴られたお返しとでもいうつもりか、この野郎。
結界が間に合うかどうか、という瀬戸際のタイミングでギャン、みたいなギュンみたいな、とにかく金属同士が擦れた時のような不快な音がした。ついでに降りかかる生暖かくて生臭い緑の液体を慌てて振り払う。
「だぁから何度言ったらわかるかねぇ、このバカは」
「まぁまぁ。仕方ないでしょ。一度死んで鳥頭になっちゃったみたいだし」
「フランツ!イツカ!」
赤毛の青年が繰り出す槍の合間に緑の髪の青年が矢を放つ。どちらも武器に魔力を乗せて嵩増しした高威力の攻撃で、ただ武器を当てただけじゃ通らないマッドベアの硬い皮を突き抜けて近くにいた俺にぶしゃぶしゃ血飛沫が飛んでくるから文句を言いたくても口を開けない。だって魔物のくっさい血なんて口に入れたくないからな!
でも、バカとか鳥頭とか!2人揃って言いたい放題過ぎないか!
簡単に喰えそうな俺――自分で言ってて悲しくなるけど――という晩飯を前に諦めきれない思いが一瞬出てしまったのか、完全に退避するタイミングを失ったマッドベアは2人に狩られてしまった。
残念だったな!最底辺Fランクの俺と違って2人はもうAランク冒険者だからマッドベアなんて赤子の手を捻るようなもんだ!俺と違ってな!大事な事だから2回言った。
「俺言ったと思うんだよなぁ。例え街道近くの森での採取でも1人で行くな、って」
「鳥頭だから3歩歩いたら忘れちゃうんだよね?」
少し眠そうでめんどくさそうに言う赤髪のフランツ。槍の腕だけならすでにSランクでも良いくらいの凄腕冒険者だ。ただ本人にやる気がないから未だAランクなだけでSランク試験を受けたらきっと普通に受かると思う。
肩より少し上で揃えたサラサラの緑の髪を揺らして毒を吐いてくるイツカは弓使いであり拳闘士でもある。遠距離も近距離も強いとか反則だ。その上可愛い顔をしてるくせにこの毒舌。顔で寄って来た相手を拳か口で撃沈させた事はもう両手では数えきれない。正直怖い。
「……一応部屋行ったんだけど2人共いないみたいだったから……それにFランク採取なら2人と出会う前に毎日やってた事だし……」
小さな村の教会前に捨てられてた俺は教会が運営する孤児院で育った。
国からの援助はあったけど決して裕福じゃない孤児院で自分より小さな子供の面倒を見たり、洗濯や食事の家事を手伝ったり、15歳でギルドに登録出来るようになってからは採取の依頼を重点的に受けて稼いだ微々たる金を孤児院に収めてた。だから採取のデュナなんて二つ名をつけられるくらいには採取系の依頼には詳しい。
そんな思いもあって指先をツンツンさせながら言い訳してみるけどイツカの翡翠みたいな瞳がきゅ、と細くなった。あ、やばい、と思った時にはガッシリ頭を掴まれてギリギリと握りつぶさんばかりに力を込められてしまう。
「うんうん、何だって?最近街道近くにも強い魔物が出る様になったから注意するようにギルドでも再三言われて、僕達からも口を酸っぱくして言ったのに忘れちゃったって?仕方ないなぁ。この鳥頭には“危機感”って物を叩き込んでおかないといけないよね」
「いたたたたたた!!!潰れる!頭潰れちゃう!!」
「え~、良かったね~。本当だったらマッドベアに頭と胴体さようならされてたんだもん。僕に頭潰されるならまだマシだよね?」
「わかった、ごめんなさい!もうしません!!許して!!」
助けてフランツ!って目線をやるけどあいつは大欠伸しながらマッドベアの死体がじゅくじゅくと黒い霧になって消えていくのを眺めていた。いや欠伸しながら眺める物じゃないよね、それ。
後に残ったアイテムは採取して売ったり装備や回復アイテムを作る素材になる。しかも不思議な事に倒すと勝手に荷物に入ってくれるからわざわざ魔物から皮を剥ぎ取ったり内臓を採ったりしなくて済むわけだ。
ただ問題はパーティーを組んでるとパーティーリーダーに登録されてる奴の荷物に入る、って所だけど。うちの場合はフランツだ。
バカとか鳥頭とか散々言ってくる2人だけど、Fランクの俺にもちゃんと均等に分け前をくれる。これが質の悪いパーティーだとリーダーが独り占め、もしくはリーダーに媚びを売るお気に入りだけが分け前を貰えるとか酷い所もある。
俺が一番最初に言われるまま入れられたパーティーは酷いもんで、俺の事を男娼扱いしようとしてたんだ。
自分で言うのも何だけど、小動物みたいな俺の容姿は下手すると女の子に見えなくもない中性的な見た目だ。柔らかな薄いピンクの髪に丸い大きな薄茶色の目。魔力は高いけど孤児に使い方を正しく教えてくれる教師なんているわけもなく、教会にあった本を使って何とか独学で低級魔法が使える程度。
そんな見た目もそれなりで弱い俺は恰好の獲物だったんだろう。ギルド職員もグルだったみたいで、パーティーを組むなりギルドの空き部屋に連れ込まれそうになって。
ぎゃあぎゃあ大騒ぎをしてやった甲斐あってたまたま流れの冒険者をしてたフランツ達がギルドに寄ってくれたから助けてもらえたんだけど、そのやり取りの合間に俺を手籠めにしようとしてた奴に殴られて床に頭を強く打って思い出してしまったんだ。――前世ってやつを。
一気に流れ込む過去の記憶に叫んでのた打ち回る俺。それまで俺を手籠めにしようとしてた奴らをボコボコにしてたイツカ、「まあまあその辺で……」なんて欠伸を噛み殺しながらやる気なくイツカを止めてたフランツまでもが頭に手をやり呻く光景はさぞや不気味に映った事だろう。
「お、俺達何もしてないぞ!」「何も知らねえ!」とどちらかって言うとイツカにボコられて傷だらけのお前らの方が何かあったのかと訊きたい有様だったというのに、そいつらは恐れおののいて逃げて行った。
頭に手をやって呻いているだけの2人と違って俺が叫びながら床の上をのた打ち回ってたからかも知れない。それまで絡んでた相手が頭打った後に奇行に走ったら逃げたくなるもんな。まだFランクの薬草採取しか出来ない幼気な俺を手籠めにしようとするような奴らが町医者に、なんて殊勝な事考えるわけないし。
まるで光の渦の中にいるみたいにぐるぐると伸び縮みしながら見えていた光景が収まった時、俺は目の前にいるのが過去に失った大切な仲間だったと気付いた。
助けられなかった部下であり、友人であった2人。俺の目の前で断頭台の露と消えた命。
感情が昂るまま2人に飛びつこうとして――
「ちょ、やめて。鼻水汚いから」
イツカに大分手加減はしたらしい腹パン喰らって気絶した。
100年ぶりに会った友への第一声として“汚い”は酷くないかな?最後にそんな事を考えた16歳の秋だった。
俺の叫びも虚しく目を爛々と光らせたマッドベアが雄叫びを上げる。黒々とした毛に俺の膝から足先くらいまでありそうな爪。3メートルは超えそうな巨体から繰り出されるパンチは一発で首と胴体がサヨナラしてしまう威力だ。
そもそも街道沿いには魔物が嫌う魔物避けの木が植えてある。低レベル冒険者でも倒せるツノウサギやカミナリネズミみたいな小型種ならまだしも、マッドベアみたいな高レベルの魔物は特に寄り付かない筈なんだ。
だから低ランク冒険者の俺でも安心して薬草採取が出来てたのに、両腕を振り上げたマッドベアの一撃を何とか結界で弾いて咄嗟に杖を振りかぶって――やってしまった、と瞬時に後悔した。
俺にはパニックになった時に出てしまう悪癖がある。そう、魔術師である俺が剣なんて使えるわけもないのに、剣士であるかのように一撃を繰り出そうとしてしまうという悪癖が。
ゴン、と硬い頭に杖の先についた手の平サイズの魔石が当たった。――静寂。きょとんとする魔物なんて見た事ある人間はいるだろうか。否、きっと俺だけだ。
勿論魔物のきょとん顔なんてほんのコンマ数秒。次の瞬間には怒り狂ったマッドベアからの一撃が俺の頭の上に振り下ろされた。さっき頭を殴られたお返しとでもいうつもりか、この野郎。
結界が間に合うかどうか、という瀬戸際のタイミングでギャン、みたいなギュンみたいな、とにかく金属同士が擦れた時のような不快な音がした。ついでに降りかかる生暖かくて生臭い緑の液体を慌てて振り払う。
「だぁから何度言ったらわかるかねぇ、このバカは」
「まぁまぁ。仕方ないでしょ。一度死んで鳥頭になっちゃったみたいだし」
「フランツ!イツカ!」
赤毛の青年が繰り出す槍の合間に緑の髪の青年が矢を放つ。どちらも武器に魔力を乗せて嵩増しした高威力の攻撃で、ただ武器を当てただけじゃ通らないマッドベアの硬い皮を突き抜けて近くにいた俺にぶしゃぶしゃ血飛沫が飛んでくるから文句を言いたくても口を開けない。だって魔物のくっさい血なんて口に入れたくないからな!
でも、バカとか鳥頭とか!2人揃って言いたい放題過ぎないか!
簡単に喰えそうな俺――自分で言ってて悲しくなるけど――という晩飯を前に諦めきれない思いが一瞬出てしまったのか、完全に退避するタイミングを失ったマッドベアは2人に狩られてしまった。
残念だったな!最底辺Fランクの俺と違って2人はもうAランク冒険者だからマッドベアなんて赤子の手を捻るようなもんだ!俺と違ってな!大事な事だから2回言った。
「俺言ったと思うんだよなぁ。例え街道近くの森での採取でも1人で行くな、って」
「鳥頭だから3歩歩いたら忘れちゃうんだよね?」
少し眠そうでめんどくさそうに言う赤髪のフランツ。槍の腕だけならすでにSランクでも良いくらいの凄腕冒険者だ。ただ本人にやる気がないから未だAランクなだけでSランク試験を受けたらきっと普通に受かると思う。
肩より少し上で揃えたサラサラの緑の髪を揺らして毒を吐いてくるイツカは弓使いであり拳闘士でもある。遠距離も近距離も強いとか反則だ。その上可愛い顔をしてるくせにこの毒舌。顔で寄って来た相手を拳か口で撃沈させた事はもう両手では数えきれない。正直怖い。
「……一応部屋行ったんだけど2人共いないみたいだったから……それにFランク採取なら2人と出会う前に毎日やってた事だし……」
小さな村の教会前に捨てられてた俺は教会が運営する孤児院で育った。
国からの援助はあったけど決して裕福じゃない孤児院で自分より小さな子供の面倒を見たり、洗濯や食事の家事を手伝ったり、15歳でギルドに登録出来るようになってからは採取の依頼を重点的に受けて稼いだ微々たる金を孤児院に収めてた。だから採取のデュナなんて二つ名をつけられるくらいには採取系の依頼には詳しい。
そんな思いもあって指先をツンツンさせながら言い訳してみるけどイツカの翡翠みたいな瞳がきゅ、と細くなった。あ、やばい、と思った時にはガッシリ頭を掴まれてギリギリと握りつぶさんばかりに力を込められてしまう。
「うんうん、何だって?最近街道近くにも強い魔物が出る様になったから注意するようにギルドでも再三言われて、僕達からも口を酸っぱくして言ったのに忘れちゃったって?仕方ないなぁ。この鳥頭には“危機感”って物を叩き込んでおかないといけないよね」
「いたたたたたた!!!潰れる!頭潰れちゃう!!」
「え~、良かったね~。本当だったらマッドベアに頭と胴体さようならされてたんだもん。僕に頭潰されるならまだマシだよね?」
「わかった、ごめんなさい!もうしません!!許して!!」
助けてフランツ!って目線をやるけどあいつは大欠伸しながらマッドベアの死体がじゅくじゅくと黒い霧になって消えていくのを眺めていた。いや欠伸しながら眺める物じゃないよね、それ。
後に残ったアイテムは採取して売ったり装備や回復アイテムを作る素材になる。しかも不思議な事に倒すと勝手に荷物に入ってくれるからわざわざ魔物から皮を剥ぎ取ったり内臓を採ったりしなくて済むわけだ。
ただ問題はパーティーを組んでるとパーティーリーダーに登録されてる奴の荷物に入る、って所だけど。うちの場合はフランツだ。
バカとか鳥頭とか散々言ってくる2人だけど、Fランクの俺にもちゃんと均等に分け前をくれる。これが質の悪いパーティーだとリーダーが独り占め、もしくはリーダーに媚びを売るお気に入りだけが分け前を貰えるとか酷い所もある。
俺が一番最初に言われるまま入れられたパーティーは酷いもんで、俺の事を男娼扱いしようとしてたんだ。
自分で言うのも何だけど、小動物みたいな俺の容姿は下手すると女の子に見えなくもない中性的な見た目だ。柔らかな薄いピンクの髪に丸い大きな薄茶色の目。魔力は高いけど孤児に使い方を正しく教えてくれる教師なんているわけもなく、教会にあった本を使って何とか独学で低級魔法が使える程度。
そんな見た目もそれなりで弱い俺は恰好の獲物だったんだろう。ギルド職員もグルだったみたいで、パーティーを組むなりギルドの空き部屋に連れ込まれそうになって。
ぎゃあぎゃあ大騒ぎをしてやった甲斐あってたまたま流れの冒険者をしてたフランツ達がギルドに寄ってくれたから助けてもらえたんだけど、そのやり取りの合間に俺を手籠めにしようとしてた奴に殴られて床に頭を強く打って思い出してしまったんだ。――前世ってやつを。
一気に流れ込む過去の記憶に叫んでのた打ち回る俺。それまで俺を手籠めにしようとしてた奴らをボコボコにしてたイツカ、「まあまあその辺で……」なんて欠伸を噛み殺しながらやる気なくイツカを止めてたフランツまでもが頭に手をやり呻く光景はさぞや不気味に映った事だろう。
「お、俺達何もしてないぞ!」「何も知らねえ!」とどちらかって言うとイツカにボコられて傷だらけのお前らの方が何かあったのかと訊きたい有様だったというのに、そいつらは恐れおののいて逃げて行った。
頭に手をやって呻いているだけの2人と違って俺が叫びながら床の上をのた打ち回ってたからかも知れない。それまで絡んでた相手が頭打った後に奇行に走ったら逃げたくなるもんな。まだFランクの薬草採取しか出来ない幼気な俺を手籠めにしようとするような奴らが町医者に、なんて殊勝な事考えるわけないし。
まるで光の渦の中にいるみたいにぐるぐると伸び縮みしながら見えていた光景が収まった時、俺は目の前にいるのが過去に失った大切な仲間だったと気付いた。
助けられなかった部下であり、友人であった2人。俺の目の前で断頭台の露と消えた命。
感情が昂るまま2人に飛びつこうとして――
「ちょ、やめて。鼻水汚いから」
イツカに大分手加減はしたらしい腹パン喰らって気絶した。
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