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6 R18(モブ姦注意)

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「あ…、あぁー…」

ぼんやりと意識が戻った時、真希の体は未だ男達に好きに蹂躙されていた。後孔には掻き回されて溢れる程の白濁が注がれ、口の中も独特の青臭さがこびりついて気持ちが悪い。

どうやら理性やら何やらが吹き飛んでいるその間に殴られていたようで腹にはアザとミミズ腫れ。背中も痛むから恐らくそちらにも傷はある筈。

ただ顔はひたすら男達の欲望を咥えさせられていたからか殴られた痛みはなかった。瞬間思ったのは顔に傷がなければまだ誤魔化せる、そんな思い。

男に殴られて顔に傷を作った時は裕司にも真央にも随分と心配をかけてしまった。滅多に泣かない真央を泣かせてしまうほどだ。だから体だけならば、そうぼんやりした意識で思う。

「あれぇ?真希ちゃんクスリ切れちゃった?さっきまでアンアン可愛かったのにぃ」

いつの間に外に出たのか、そこは人通りが全くない薄暗い公園の繁み。これもいつ脱がされたのか、もしくは意識のない自分が言われるまま脱いだのか制服は離れた場所に放ってある。
呼ばれた本名に胃の辺りがひんやりと冷えるけれど、体はもはや指一本動かすのさえ辛いほどに限界で、挿れられ続けた後孔は感覚さえない。

「まあ楽しめたしいっかぁ」

この男が最後らしく、他の男達はそのまぐわいをタバコ片手に観賞している。

「はい、じゃあ奥で受け止めてねぇ」

「う…、ぁ…っ!」

嗄れ果てた声は悲鳴にすらならず空気が洩れるような音ばかり。

ようやく男が出ていったとわかったのは腹から圧迫感がなくなったからだ。栓をするものがなくなった後孔から白濁が押し出されるように溢れ、男達の下卑た笑いと共にシャッターを切る音。

「や、だ…、写真…」

撮るな、と首を振る真希に彼らは大爆笑だ。

「真希ちゃーん。今更だよ、い、ま、さ、ら。ほら、これ。良く録れてんでしょ?」

地面に転がったままの真希へ男がスマホを掲げソレを再生した。

『どう?きもちいー?』

『あ、あ!い、きもちい…っ!ぁん!やぁぁ、きもちい、よぉ!もっと…っ!早く…っ!あぁぁ!』

『おら、こっちも舐めろ』

『ん、んぅ、んんーー!』

『もっと旨そうにしゃぶれよ。おちんぽ美味しいです、っつってみ?』

『お、…ん、ぽ、…ぉぃひ、れす…』

『んじゃ真希ちゃん、ちょっとこっち見てピースしてみてぇ?あー、そうそう。可愛いよ~』

男に貫かれ、咥えさせられて卑猥な言葉を吐いて。だらしない笑顔のままピースをする自分。

「や、やだ…、なに、これ…」

消して、と訴える真希の頭を撫でた男は

「これからも仲良くしようね、真希ちゃん」

悪魔のように笑った。





男達は裸でボロボロになっている真希を放置して帰っていった。

一人残され涙腺が崩壊したように流れ続ける涙をそのままに、それからどのくらいの時間そこで横たわっていたか。

(帰らないと…)

もう辺りは真っ暗。早く帰って真央にご飯を作ってやらなければ。それにあまり遅いと裕司が心配する。

「ぅ…、ひ、っ、ぅう…っ」

泣きじゃくりながら力などまるで入らない体を何とか起こして荷物を拾い、人がいないのをいいことに裸のままフラフラと公衆トイレへ入った。

とにかくこの泥と男達の痕跡を消さなければ裕司にバレてしまう。

「ぅえ…、あぁぁぁーー…」

掃除用具入れからホースを借りて冷たい水で体を洗い流しながら裕司の事ばかり浮かんで悲しくて悲しくて、同時に

(幸せ過ぎて罰が当たったのかな…)

そんな思いが過っていく。

お前みたいな汚い子供が愛されていい筈ない、と神様が言ってるのかも知れない。

「め、なさ…っ、ごめ、なさい…、裕司さ、…ごめんなさ…っ」

汚れちゃってごめんなさい、二度と他の人とこんなことしないって約束破ってごめんなさい、自分の身一つ守れなくてごめんなさい。だけど嫌わないで、お願い、嫌いにならないで。見捨てないで。

どんなに罪深いと言われようと、愛されたい。愛されたかった。

「どうしよう、怖い…、裕司さん、怖いよぉ…っ」

けれど写真も動画も撮られて、真希に逃げ場はない。もう彼の側にいることさえ許されないのかと思うとこのまま死んでもいい、とそんなことすら思い浮かぶ。

しかし小さな弟の笑顔を思い出して。

「真、央…」

つらい、怖い、死にたい…。

けれど帰らなければ。幼い弟を一人にするわけにはいかないのだ。

指で掻き出す程の力などなく、ホースを後孔へ差し込んで洗い流し泥も何もかも落として冷えた体に制服を着込む。

外へ出ればまるでそれさえ罰だと言うように雨が降りだし、真希はこれで髪が濡れた言い訳ができるとフラフラ家への道のりを歩き出した。頬を雨とは違う熱い水が流れるけれど拭うほどの力はない。

一歩一歩、重たい足を動かし時折スマホで自分の位置を確認しながら歩く。幸いだったのは男達が選んだのがアパートから徒歩で1時間程の場所だった事。それでも普段の倍かかる道のりを、はらはらと涙を流しながら歩いた。

アパートが見えたときにはもう足は崩れ落ちる手前、階段を登るのにもかなりの気力がいるような有り様。何度もふらついて壁にぶつかり、その壁を支えに何とか裕司の部屋の前に辿り着いてふと感じた違和感。

部屋に電気がついていない。

(あぁ、そうだ。今日は真央迎えにいったあと、笙子さんと打ち合わせがあるから夜は遅いって言ってた…)

この有り様を見られないことに安堵した、が同時にこんな時間まで真央は一人だったのだと申し訳なくなり隣の自分の部屋の前に立って、また違和感。

ドアが、僅かに開いている。試しに引いたドアはあっさり開き、サッと血の気が引いた。部屋の中は隣と同じく真っ暗だ。

「真央?真央、いるんだろ?」

電気をつけて呼び掛けるけれど返事はない。きっと爆睡なんだ、と6畳の部屋を覗くけれどそこには真央が大事にしているリュックを背負ったくまのヌイグルミがぽつん、と転がっているだけ。

「真央!?」

慌てて台所を振り返ってみても家具のほとんどないそこには隠れる場所などない。

「真央!」

痛む体が急な動きに悲鳴をあげるのも構わず駆け寄って覗いたトイレにも風呂場にも、真央の姿はなかった。

「なんでいないの…っ!真央!!!」

真央は真希と裕司以外の誰が来ても決して玄関は開けない。特に真希のいない時に一人で勝手に家を出るなどあり得ない。仮に一人残すのは忍びないと裕司が連れていったのならば連絡がある筈だ。しかし家へ帰るまでに着信も何もない。書き置きがあるわけでもない。

なのに何故、この扉は開いている?何故何より大切な弟の姿がここにない?

「あ、あ、ぁぁぁぁーーっ!!真央…っ!!!真央、どこ…!!真央!!!」

ただでさえ精神的にズタズタになっていた真希はパニックに陥って、裕司に連絡を取ってみるだとか、真希と裕司以外に鍵を持っているのは管理人だとか、同じ階の人間に訊いてみる、そんな事さえ頭に浮かばないまま再び雨の中、外へと飛び出した。


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