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第二章 浄化の旅
side パルティエータ・イリツォーネ R18
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王都に戻った時、安全地帯で保護されている筈の朴が最前線にいて目を疑った。しかも狙われているのはまたも朴のようで、ドラゴンが朴を執拗に追いかけていく。危うい所でその襟首を引っ付かんで事なきを得たけれど、あの瞬間あの場所に自分がいなかったらどうなっていたのか、と上司であるディカイアスを思わず詰ってしまったのは許して欲しい。
しかしあの神官長の件はパルティエータとて動けなかったのだから同罪だ。魔力切れで動けなくなった朴は意識を失う寸前で、それでも微かに助けを求めて手が動いていた。あの手を掴めたのはローゼンがいたからだ。もしもあそこでローゼンが間に合わなかったら。そう考えるだけでも震えるほど恐ろしい。
正直この余裕のない情けない顔を朴に見られたくない。朴の前ではいつでも頼れる番でいたいから。手が震えてしまうのは止められないから、せめて泣きそうになるのは見ないで欲しい。
そう思って目隠しをしたのだけど。
「あ、…あぁ!ん、あ…ッ」
目隠しが涙を吸って色を変えている。ガチャガチャと鳴る手枷は朴の肌に傷をつけないよう柔らかい素材を使用している物のあまり力を入れて暴れられたら多少は擦れてしまうかも知れない。後で他の二人に怒られるかもな、と考えながら逃げようとずり上がる細い腰を掴み直し最奥をがつり、と突いた。
「んあぁ…ッ!てぃ、え…っ、あ、きもちい…っ、ん、アァ…!」
最初に抱いた時はきつくて少し痛いくらいだった朴の中は軟らかく解れ、パルティエータを引き込むように蠢いている。出ようとすると絡み付き引き留めて、中に入ると喜んで綻び吸い付いてくる。
ローゼンがつけた痕の上から噛みついたり新たに痕をつけて上書きしていくとその度にびくびくと仰け反る体。万歳の形で手枷を止められて脱げないシャツはただ裸でいるよりも扇情的だ。
白い肌の胸元で血が巡り色を濃くした胸の粒が愛らしくパルティエータは散々口で弄ったそこへまた唇を寄せた。
「ひ、ん…ッ」
ぴゅくり、と僅かに溢れる白濁。昨日も沢山出したらしいけれど、何度か飲ませた強壮作用のある薬の効果は絶大だ。そして番の多いメムはみんな大変だな、などと他人事のように思った。
だってこんなに抱いて愛を囁いて前後不覚になるくらい犯してもーーーまだ足りない。
くたり、と弛緩する体は過ぎる快楽に震え喘ぎの止まらない唇の端から唾液が零れ落ちる。ままならない呼吸に激しく上下する胸が落ち着くのを待って、一度ずるりと中から抜け出した。
「あ…っ」
びく、と跳ね上がる体にキスを一つ落として手枷を外してやって抱き起こすと力が入らないながらパルティエータの服の裾をぎゅっ、と握り締めるのが意地らしく衝動のままに赤くなってしまった唇を塞ぐ。
「ん…ぅ…」
ちゅ、ちゅく、と舌を絡めると拙いながら応えてくれるのがたまらない。
視界を塞いでいた布はつけた時よりもぐっしょりと重く、下から現れた黒曜石のような瞳も涙に濡れて赤くなっている。暗闇から明るいところへ出されて眩しげに瞬いて…、部屋が明るい事に気付いてカァァ、と赤くなってしまうのが可愛らしくて笑みが溢れた。
「あ、明るい…!」
「そりゃそうよ。今お昼だもの」
朝ここへ来て、すでに半日抱いていた体はもうドロドロでおびただしいキスマークやら噛み痕やらが散っている。
「昼…!」
そりゃそうか、ローゼンを見送ったのは明け方だもんな、とブツブツ言っている朴を抱き上げると慌てて首に腕を回してくるけれど、やはりほとんど力は入っていない。
「風呂入ろう」
「うん」
「それからごはん食べて」
「うん」
「次は優しく抱くから」
「まだヤるの!?」
驚愕する朴に笑ってしまうけれど、確かに自分でもやり過ぎだとは思っている。元々そこまで性欲は強いわけではなかったのに、朴を前にすると箍が外れてしまうのは今もふんわりと香るこの誘引香のせいなのか。
「…いい匂い」
「嗅がないでー」
首筋をすんすんと嗅ぐとくすぐったそうに身を捩る朴を連れて隣のバスルームに行くと、人が4人は入れそうな石で出来た湯船からはホカホカと湯気が上がっている。辛うじて残っていた衣服を脱いで洗い場で体を流して湯に浸かれば、色々な物が湯に溶けていくような心地がした。
くたん、としたままパルティエータの胸に頭を預ける朴を抱え直し出ている肩に湯をかけて暖めてやる。
「うー、あったかぁい…」
「寝ちゃダメよ?」
「うーん…」
言われた先からうとうとしている朴は愛らしいけれど、ふ、と思った。最近良く眠たそうにしている気がするな、と。
もちろん旅の疲れもあるだろう。大なり小なり瘴気の元を浄化してきて、中には魔力切れギリギリになる事もあった。
しかしいつからだろう。本人は何もない移動中も真面目に護身術や新たな魔法を使えるように訓練をしていたけれど、その合間にうつらうつらとするようになったのは。
「…スナオ、体の調子はどう?」
「んー?…今は尻が変…」
「それは仕方ないですね」
「開き直らないでくださーい。…あとは別に何ともないよ」
「…最近すごく眠そうよね?」
「うん…。たまにめちゃくちゃ眠くなるー」
何でだろうねぇ、と言いながらまた欠伸を一つして気付けば寝息を立てている朴を一抹の不安と共にもう一度抱え直した。
しかしあの神官長の件はパルティエータとて動けなかったのだから同罪だ。魔力切れで動けなくなった朴は意識を失う寸前で、それでも微かに助けを求めて手が動いていた。あの手を掴めたのはローゼンがいたからだ。もしもあそこでローゼンが間に合わなかったら。そう考えるだけでも震えるほど恐ろしい。
正直この余裕のない情けない顔を朴に見られたくない。朴の前ではいつでも頼れる番でいたいから。手が震えてしまうのは止められないから、せめて泣きそうになるのは見ないで欲しい。
そう思って目隠しをしたのだけど。
「あ、…あぁ!ん、あ…ッ」
目隠しが涙を吸って色を変えている。ガチャガチャと鳴る手枷は朴の肌に傷をつけないよう柔らかい素材を使用している物のあまり力を入れて暴れられたら多少は擦れてしまうかも知れない。後で他の二人に怒られるかもな、と考えながら逃げようとずり上がる細い腰を掴み直し最奥をがつり、と突いた。
「んあぁ…ッ!てぃ、え…っ、あ、きもちい…っ、ん、アァ…!」
最初に抱いた時はきつくて少し痛いくらいだった朴の中は軟らかく解れ、パルティエータを引き込むように蠢いている。出ようとすると絡み付き引き留めて、中に入ると喜んで綻び吸い付いてくる。
ローゼンがつけた痕の上から噛みついたり新たに痕をつけて上書きしていくとその度にびくびくと仰け反る体。万歳の形で手枷を止められて脱げないシャツはただ裸でいるよりも扇情的だ。
白い肌の胸元で血が巡り色を濃くした胸の粒が愛らしくパルティエータは散々口で弄ったそこへまた唇を寄せた。
「ひ、ん…ッ」
ぴゅくり、と僅かに溢れる白濁。昨日も沢山出したらしいけれど、何度か飲ませた強壮作用のある薬の効果は絶大だ。そして番の多いメムはみんな大変だな、などと他人事のように思った。
だってこんなに抱いて愛を囁いて前後不覚になるくらい犯してもーーーまだ足りない。
くたり、と弛緩する体は過ぎる快楽に震え喘ぎの止まらない唇の端から唾液が零れ落ちる。ままならない呼吸に激しく上下する胸が落ち着くのを待って、一度ずるりと中から抜け出した。
「あ…っ」
びく、と跳ね上がる体にキスを一つ落として手枷を外してやって抱き起こすと力が入らないながらパルティエータの服の裾をぎゅっ、と握り締めるのが意地らしく衝動のままに赤くなってしまった唇を塞ぐ。
「ん…ぅ…」
ちゅ、ちゅく、と舌を絡めると拙いながら応えてくれるのがたまらない。
視界を塞いでいた布はつけた時よりもぐっしょりと重く、下から現れた黒曜石のような瞳も涙に濡れて赤くなっている。暗闇から明るいところへ出されて眩しげに瞬いて…、部屋が明るい事に気付いてカァァ、と赤くなってしまうのが可愛らしくて笑みが溢れた。
「あ、明るい…!」
「そりゃそうよ。今お昼だもの」
朝ここへ来て、すでに半日抱いていた体はもうドロドロでおびただしいキスマークやら噛み痕やらが散っている。
「昼…!」
そりゃそうか、ローゼンを見送ったのは明け方だもんな、とブツブツ言っている朴を抱き上げると慌てて首に腕を回してくるけれど、やはりほとんど力は入っていない。
「風呂入ろう」
「うん」
「それからごはん食べて」
「うん」
「次は優しく抱くから」
「まだヤるの!?」
驚愕する朴に笑ってしまうけれど、確かに自分でもやり過ぎだとは思っている。元々そこまで性欲は強いわけではなかったのに、朴を前にすると箍が外れてしまうのは今もふんわりと香るこの誘引香のせいなのか。
「…いい匂い」
「嗅がないでー」
首筋をすんすんと嗅ぐとくすぐったそうに身を捩る朴を連れて隣のバスルームに行くと、人が4人は入れそうな石で出来た湯船からはホカホカと湯気が上がっている。辛うじて残っていた衣服を脱いで洗い場で体を流して湯に浸かれば、色々な物が湯に溶けていくような心地がした。
くたん、としたままパルティエータの胸に頭を預ける朴を抱え直し出ている肩に湯をかけて暖めてやる。
「うー、あったかぁい…」
「寝ちゃダメよ?」
「うーん…」
言われた先からうとうとしている朴は愛らしいけれど、ふ、と思った。最近良く眠たそうにしている気がするな、と。
もちろん旅の疲れもあるだろう。大なり小なり瘴気の元を浄化してきて、中には魔力切れギリギリになる事もあった。
しかしいつからだろう。本人は何もない移動中も真面目に護身術や新たな魔法を使えるように訓練をしていたけれど、その合間にうつらうつらとするようになったのは。
「…スナオ、体の調子はどう?」
「んー?…今は尻が変…」
「それは仕方ないですね」
「開き直らないでくださーい。…あとは別に何ともないよ」
「…最近すごく眠そうよね?」
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