ブライダル・ラプソディー

葉月凛

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「………」

 雅巳さんの膝の上で、蛍が揺れていた。

 蛍の肩越しに私と目が合うと、雅巳さんは蛍の着ているシャツをゆっくりと背中まで捲り上げる。蛍は、下穿きを穿いていなかった。白い尻が、前を寛げた雅巳さんに密着して、擦り付けるように前後に揺れている。ああ、挿入しているのだ。

 雅巳さんが、果実のような白い尻を鷲掴んで、開くようにして持ち上げた。結合部が、露わになる。雅巳さんの滾った楔が、ぬめりを纏って妖しく出入りしている。蛍が、悦楽に喘ぐ。

「ふっ、……ああ!」

 それを視認した瞬間、ばくりと快感が脳天まで突き抜けた。

「くっ、う……」

 劉が呻く。
 私の腹は反り返り、下半身がびくびくと痙攣した。私の陰茎から、びゅく、びゅく、と精が散る。

「お前っ……くそっ」

 劉は私の最奥を突き上げ、あっという間に果てた。尚も痙攣を続ける私の中で、彼が呻く。

 涙の滲む目で雅巳さんを見ると、蛍が彼にしがみついて震えていた。雅巳さんが蛍の尻を掴んで揺すると、悦に濡れた悲鳴が、他の声に混じって小さく聞こえる。この部屋はいつしか淫猥な空気が立ち込め、あちこちから享楽の声が響き合っていた。

 蛍の背中が、断続的に震えている。雅巳さんの雄が、気持ちいいのだ。

「………」

 雅巳さんは私を見て薄く笑うと、見せつけるように蛍の尻を上下に打ち付け出した。その速度が、だんだんと早くなる。ああ、蛍の中に果てようとしている。

 雅巳さんの突き上げに、蛍の背中が撓った。びくびくと震えて高まる蛍の快感が、そのまま私の躰に伝わる気がした。

 私の隘路が、無意識にうねる。まだ質量を保っていた私の中の劉が、びくりと動いた。

「っ、……」

 劉が口端を引き上げ、再び腰を使い出した。

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