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「うちに引っ越しておいで、薫」
息を呑んだ瞬間、熱い楔が入ってきた。
「んああっ、っ、」
息が詰まった。薫は挿入される瞬間が好きだ。櫻井とするようになって、好きになった。
櫻井の挿入は気持ちがいい。いいところを擦りながらひと息に突き入れられると、その瞬間にぶわりと快感が突き抜けるのだ。
体が仰け反り、ひくひくと中を締め付けて、自分が今どれだけ気持ちがいいか、体が勝手に櫻井に伝えてしまう。
「ん、気持ちいいね」
「あ、っあ、」
ゆるゆるといいところを擦るように腰を動かされ、薫が喘ぐ。あまりの気持ちよさに、涙が滲む。
ゆらゆらと擦られたあと、ぐいと押し込まれて櫻井の動きが止まった。
「──好きだよ、薫」
瞬間、中が激しく痙攣した。
櫻井を断続的にぎゅうっと締め付ける。
「……嬉しくてイっちゃった? 君は本当に可愛いね」
「あああ、や、動か、な」
「ほら、まだ気持ちいい」
「ああ、や……」
ゆるゆると腰を動かされ、再びぎゅうっと櫻井を締め付ける。まだ中で、イっている。
「ね? 引っ越してきなさい。いいね?」
「あ、あ、あ、」
息も絶え絶えな薫がこくこくと頷くと、櫻井の口端が、にぃ、と持ち上がった。
「いい子だね」
「うあぁっ!」
途端に、激しい突き上げが始まった。
「っあ、っあ、やっ」
足を持ち上げた櫻井が、更に奥深く突き入れる。がくがくと揺さぶられながら、薫は櫻井に手を伸ばす。
「っあ、っあ、……周、周、」
薫の手を握った櫻井が、その指先に口づける。愛おしくて堪らない、というように。
「周、周悟……好きだ」
櫻井が、嬉しそうに口端を持ち上げる。腰の動きが激しくなった。
「あぁっ! ……あ、いくいくっ……あぁっ!」
激しい突き上げの中で、薫の体が仰け反った。触れられないままの欲望が爆ぜ、白濁を吹き上げる。
「っ、……う、」
直後に最奥に突き入れて、櫻井の動きも止まる。力強い脈動を受け入れながら、薫は脱力した。
「……あんた……手加減、しろよ……」
遅れて脱力した櫻井の体を受け止め、その頭をくしゃりと撫でる。
自分の上で、櫻井の熱い体が、くくっと震えた。
息を呑んだ瞬間、熱い楔が入ってきた。
「んああっ、っ、」
息が詰まった。薫は挿入される瞬間が好きだ。櫻井とするようになって、好きになった。
櫻井の挿入は気持ちがいい。いいところを擦りながらひと息に突き入れられると、その瞬間にぶわりと快感が突き抜けるのだ。
体が仰け反り、ひくひくと中を締め付けて、自分が今どれだけ気持ちがいいか、体が勝手に櫻井に伝えてしまう。
「ん、気持ちいいね」
「あ、っあ、」
ゆるゆるといいところを擦るように腰を動かされ、薫が喘ぐ。あまりの気持ちよさに、涙が滲む。
ゆらゆらと擦られたあと、ぐいと押し込まれて櫻井の動きが止まった。
「──好きだよ、薫」
瞬間、中が激しく痙攣した。
櫻井を断続的にぎゅうっと締め付ける。
「……嬉しくてイっちゃった? 君は本当に可愛いね」
「あああ、や、動か、な」
「ほら、まだ気持ちいい」
「ああ、や……」
ゆるゆると腰を動かされ、再びぎゅうっと櫻井を締め付ける。まだ中で、イっている。
「ね? 引っ越してきなさい。いいね?」
「あ、あ、あ、」
息も絶え絶えな薫がこくこくと頷くと、櫻井の口端が、にぃ、と持ち上がった。
「いい子だね」
「うあぁっ!」
途端に、激しい突き上げが始まった。
「っあ、っあ、やっ」
足を持ち上げた櫻井が、更に奥深く突き入れる。がくがくと揺さぶられながら、薫は櫻井に手を伸ばす。
「っあ、っあ、……周、周、」
薫の手を握った櫻井が、その指先に口づける。愛おしくて堪らない、というように。
「周、周悟……好きだ」
櫻井が、嬉しそうに口端を持ち上げる。腰の動きが激しくなった。
「あぁっ! ……あ、いくいくっ……あぁっ!」
激しい突き上げの中で、薫の体が仰け反った。触れられないままの欲望が爆ぜ、白濁を吹き上げる。
「っ、……う、」
直後に最奥に突き入れて、櫻井の動きも止まる。力強い脈動を受け入れながら、薫は脱力した。
「……あんた……手加減、しろよ……」
遅れて脱力した櫻井の体を受け止め、その頭をくしゃりと撫でる。
自分の上で、櫻井の熱い体が、くくっと震えた。
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