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体を起こした北野に、再び足を持ち上げられ、腰を送り込まれる。遠ざかりかけた痛みがぶり返し、息が詰まる。
「ああっ、待っ、待って、ああっ……」
「──ほら、ここ、お前のいいとこ」
北野が角度を変えて、小刻みに腰を揺らした。
「んんんっ……んっ、あっ」
「ここだ、覚えろ」
執拗に擦られるそこに、痛みに混じって妙な感覚が生まれる。
「ああ……あ……」
「ほら」
「んあ!」
ズンッ! と一際強く擦るように押し込まれた腰に、痺れるような快感が走った。
(っ! 何、今の)
夏樹が縋るように北野を見ると、その口端が持ち上がる。
「ここだよ、お前のいいところ」
「え、あ……まっ、ああ!」
止める間もなく、律動が始まる。
ズンズンと繰り返される行為特有の腰の動きに、夏樹の体はなす術もなく跳ねた。
「あああっ! あっあっ」
こんな感覚は、初めてだった。自分の体の中に、こんな場所があることも知らなかった。
北野の逞しい雄に突かれるたび、ずくりと甘い痛みにも似た快感が体に走る。その感覚が消える間もなく、瞬時に次の快感が送り込まれる。何度も何度も繰り返されると──気がおかしくなりそうだった。
「ああっ! あっあっあっ」
力が入らなくて何も掴めない手が、シーツの上で揺れた。
「ああっ、きもち、い、ああっ、んっ」
夏樹の体は首元を中心に桜色に染まり、上下に跳ねる。
「っ……いきそうだ」
そんな夏樹を目を細めて見下ろしていた北野は、苦しそうに呟くと腰を抱え直した。そして、律動を送り込みながら、先走りを零して揺れる夏樹の欲望に手を伸ばす。
「ああっ! あっ、やっ、あっ」
前と後ろの両方から与えられる快感に、夏樹の理性は飛んでしまった。
「あああっ! ああっ、いくっいくっ、いくっ」
「っ、……ほら、いけっ」
「んんぅっ、──っ!」
一瞬深く突かれた瞬間、夏樹は絶頂を迎えた。──こんな絶頂は、知らない。突き抜ける恐ろしい程の快感に、体が痙攣する。白濁が弾け、後孔がぎゅうっと収縮した。
「くっ……うっ」
直後、熱い迸りが体内に叩きつけられた。夏樹の体が、びくりと仰け反り、そのあとびくびくと痙攣する。収縮が解けない夏樹の後孔は、北野のものから最後の一滴までを搾り取った。
「ああ………ああ……あ……」
どくん、どくん、と甘い快感の波が時間をかけて遠ざかってゆく。
「ああ……きもち、いい……」
自分にしがみつく北野の心地よい重みを受け止めながら、夏樹の意識は緩やかに落ちていったのだった。
「ああっ、待っ、待って、ああっ……」
「──ほら、ここ、お前のいいとこ」
北野が角度を変えて、小刻みに腰を揺らした。
「んんんっ……んっ、あっ」
「ここだ、覚えろ」
執拗に擦られるそこに、痛みに混じって妙な感覚が生まれる。
「ああ……あ……」
「ほら」
「んあ!」
ズンッ! と一際強く擦るように押し込まれた腰に、痺れるような快感が走った。
(っ! 何、今の)
夏樹が縋るように北野を見ると、その口端が持ち上がる。
「ここだよ、お前のいいところ」
「え、あ……まっ、ああ!」
止める間もなく、律動が始まる。
ズンズンと繰り返される行為特有の腰の動きに、夏樹の体はなす術もなく跳ねた。
「あああっ! あっあっ」
こんな感覚は、初めてだった。自分の体の中に、こんな場所があることも知らなかった。
北野の逞しい雄に突かれるたび、ずくりと甘い痛みにも似た快感が体に走る。その感覚が消える間もなく、瞬時に次の快感が送り込まれる。何度も何度も繰り返されると──気がおかしくなりそうだった。
「ああっ! あっあっあっ」
力が入らなくて何も掴めない手が、シーツの上で揺れた。
「ああっ、きもち、い、ああっ、んっ」
夏樹の体は首元を中心に桜色に染まり、上下に跳ねる。
「っ……いきそうだ」
そんな夏樹を目を細めて見下ろしていた北野は、苦しそうに呟くと腰を抱え直した。そして、律動を送り込みながら、先走りを零して揺れる夏樹の欲望に手を伸ばす。
「ああっ! あっ、やっ、あっ」
前と後ろの両方から与えられる快感に、夏樹の理性は飛んでしまった。
「あああっ! ああっ、いくっいくっ、いくっ」
「っ、……ほら、いけっ」
「んんぅっ、──っ!」
一瞬深く突かれた瞬間、夏樹は絶頂を迎えた。──こんな絶頂は、知らない。突き抜ける恐ろしい程の快感に、体が痙攣する。白濁が弾け、後孔がぎゅうっと収縮した。
「くっ……うっ」
直後、熱い迸りが体内に叩きつけられた。夏樹の体が、びくりと仰け反り、そのあとびくびくと痙攣する。収縮が解けない夏樹の後孔は、北野のものから最後の一滴までを搾り取った。
「ああ………ああ……あ……」
どくん、どくん、と甘い快感の波が時間をかけて遠ざかってゆく。
「ああ……きもち、いい……」
自分にしがみつく北野の心地よい重みを受け止めながら、夏樹の意識は緩やかに落ちていったのだった。
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