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雨上がりの更衣室。6
しおりを挟むやっと雨粒を……涙を止めることが出来た私に杉原先輩は、
「結局後夜祭サボっちゃったね」
「またサボってしまいました……」
杉原先輩とサボるのは、煙草のとき、今日の文化祭、そして今の後夜祭の三回目。
私も随分と不真面目になってしまいました。
今本当にそう思っていますが、杉原先輩と出会って接する切っ掛けだったならば、私は後悔はしていませんでした。
「叶」
「何ですか?」
「蒸し返して悪いけど、鈴木とどこまでした?」
「えっ!!」
言わなくてはいけないのでしょうか?
いえ、言ってしまったほうがきっと忘れられるかもしれませんし、正直に話してしまいましょう。
私は勇気を振り絞って、
「拘束されて、……胸の突起を舐められて」
「なっなななな舐めたの、叶の乳首をアイツが?!」
恥ずかしいですが、私は俯くしことしか出来ません。
「……それから?ほかのことはされてないよね?!」
私はは両足の間にある股間に手を当てて、
「あと、……『ここ』に触られて」
「コロス!!」
「ジャージ越しなんです!!だから大丈夫ですっ」
「コロス!!」
息を止めて先輩は聞いているので、私は言うしかないです……。
「キスされて、口を開かなかったので……触ったのかと思います」
「あの女……」
杉原先輩がとても恐いです。
「で、舌に噛みついてやったのか」
「……そうです」
……そういえば、鈴木先生は噛みついたのは私と杉原先輩だけみたいなこと言ってたみたいですが、他の生徒にも同じようなことをしたことがあるのでしょうか。
「それから?もうされてない?」
「……舌に噛みついたお仕置きだと、下着ごとジャージのズボンを下ろされて」
「あの女、始末するから叶!!」
「見られただけです!!触られる前に杉原先輩が助けてくれたんです!!ですから大丈夫ですっ」
殺気というのはこういうものでしょうか?
「叶『特別』は俺だけだよね?」
「……?はい」
「俺はもうキスだけじゃ嫌だ。もっと刺激がほしい」
暗い更衣室の中、杉原先輩と唇を重ねました。
先程の鈴木先生からされたキスは凄く嫌で仕方がなかったのに、今は……杉原先輩とするキスはふわふわして気持ちがいいです。
それどころか、舌が絡み合いのも唾液が混ざり合うのも気持ちがいいのです。
「……はぁっ」
体操着の中に先輩の大きな手が入りました。
「……鈴木と同じことはしたくないから、乳首は触るだけで我慢したげる」
『色も形も暗くて分からないし』と言いながら触ってます。
胸の突起に触れられるだけで性器がドクッドクッと波打てしまいました。
「せんぱ……っこれぃじょうは……はぁ、こまりますぅ……」
「鈴木より先に進んだら、……ダメ?」
その言い方はとても卑怯です。
私が……拒めるはずがないからです。
「ズボンと下着、脱がすよ」
暗くて良かったです。
私は声が漏れないように、両手で口を塞いいで背中を丸めました。
杉原先輩の大きくて『綺麗』な手が私の性器を包みます。
「ぁンっ……」
両手で口を塞いでいるのに声が漏れてしまいました。
先輩は今まで見たことがないくらい優しく困ったように笑って、
「……なぁに?今のサイコーにソソる可愛い声は」
「だめ、せんぱぃ……!!ああぁ、ン」
性器を手に優しく包み込まれたまま、少し上下に慣れた手つきで動かされて、私は呆気なく達してしまいました。
私が息を一生懸命整えていた、そのときに杉原先輩は私の精液をまるで勿体ないようにペロリと舐めて、一言。
「ヤバい……!!俺今ので勃起ちゃった」
「……え!?」
私の目の前でイキたいと言う杉原先輩を見ている勇気がなくて、私は真後ろで私を想像して達していました。
「叶をイかせた俺の手で俺もイけるなんて、サイコー過ぎる。はー、ヨ過ぎてしんどい」
(杉原先輩って、私が思っていたより変な人なのかもしれません)
ですが『晴れているときの私のヒーローは、三年二組の杉原 俊先輩』に間違いはありませんでした。
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