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36話 さすらい
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"狼虎組アジトの襲撃"から4日が経ち、私はブルースに帰ることにした。この4日間はファズを観光して過ごしたが、心に残った場所はなかった。街並みもブルースと似たような感じで、つかみどころのない街だなと思った。
そして、今回の一件の報酬として、レイラから荷馬車をもらった。
「流石にもらえないですよ…」と言ったら、「いつか借りを返してくれればいい。ブルースに帰るのにも必要なわけだし、もらってくれ」と言われた。断り続けるのも失礼だと思ったので、ありがたくもらっておいた。
荷台に帰りの分の食糧を積んで、馬に自ら跨った。
帰り際にレイラが「またいつでも来てくれ。歓迎するよ」と言ってきた。私は「はい。ありがとうございました!」と言って、馬を手綱で叩いた。
私が乗っている荷馬車は、ブルースを目指して走り出した。
地図を頼りに平原の道を北へ北へと走り続けると、4日後の朝にはブルースに無事到着した。最初は1人で帰れるか不安だったが、思ったより楽に帰ることができた。
自分の宿に帰るより先にティカの宿を訪ねることにした。早めに会っておきたかったし、荷馬車を見せてやりたかったからだ。
私はティカの部屋のドアをノックした。久しぶりに会ったらどんな顔をするのか楽しみだ。笑顔で迎えてくれるかもしれないし、はたまた怒っているかもしれない。私の予想としては、普段通りの表情と口調で「おや? 昌彦。帰ってたんだね。楽しかったかい?」なんてことを言ってくるんじゃないかと思っている。
そんなことを考えながら1分ほどドアの前で待ってみたが、一向に出てくる気配がないし、返事もない。もう一度強めにノックしたが、それでも出てこなかった。
(冒険者ギルドへ行っているのだろうか?)と思った私は、取り敢えずギルドに顔を出してみることにした。
荷馬車を5分ほど走らせると、ギルドに到着した。午前9時頃のギルドは沢山の冒険者で賑わっていた。冒険者たちで混み合っている依頼ボードの前にミックがいるのが目に入った。一際体格がいいので分かりやすい。
私はこっそりとミックの隣に立って、「何かいい感じの依頼はあるか?」と訊いた。
するとミックは「いや、微妙だな…って、昌彦じゃねぇか! 帰ってたんだな!」と言ってきた。お手本のような反応だ。
「ミックの方こそ、まだこの街にいたんだな」
「ああ。まだ休暇中だからな。それで、レイラさんの頼みってのは何だったんだ?」
アジト襲撃のことは他言無用と言われているので、「なんてことない頼みだったよ。血塗れの竜を狩っただけだ」と嘘をついた。
「そうか。それで、レイラさんとはどうだった? 何か"進展"はあったか?」
「…進展? どういう意味なのかは分からないが、少なくとも、ミックが想像しているようなことは全くなかったよ。当たり前だが」
ミックは私の肩を優しく叩きながら「まあ、そりゃそうだよな」と言った。ミックは続けて「今から一緒に依頼でも受けないか? 1人は退屈なんだよな」と言ってきた。
私は困った様子で「そうしたいのは山々なんだが、先にティカと会いたいんだよ。どこにいるか知らないか?」と訊いた。
ミックも困った様子で「こっちが訊きたいぜ。クリーンからブルースに帰ってきてから毎日ギルドに通ってるが、一度もティカを見ていない。家に篭ってるんじゃないのか?」と言った。
私は口元に手を当てて、「本当にそうなのかもしれないな。もう一度あいつの宿に行ってみるよ」と言った。
そんなこんなで、またティカの宿に戻ってきた。
3回ほど強めにノックして1分待つ。そんなことをし始めて10分が経った頃、隣の部屋の住人がドアを小さく開けて、「何の用でしょうか…」と言ってきた。私のことを変人だと思っているに違いない。
「ここの部屋に住んでいるティカ・ヴェルヴェットさんの知り合いなのですが、今は不在なのでしょうか」と私は訊いた。
「そこの部屋のティカさんでしたら、つい2週間ほど前に引っ越されましたよ」
それを聞いた私は驚いて、「ええっ!? どこに引っ越したとか分かりませんか?」と訊いた。
「私はティカさんと大家さんが話しているのを小耳に挟んだだけですから、詳しくは分からないんですけど、レイテーゼ聖王国に行くと言っていましたよ」
「それって本当なんですか!?」
「はい…ティカさんがそう言ってるのを聞きましたし、大家さんも言っていましたから」
「そうですか。ありがとうございます」私はそう言って、ティカが住んでいた宿を出た。
私は一旦自分の宿に帰った。ティカからの手紙が届いているかもしれないと思ったからだ。しかし、そんなものはなかった。
私は自分の部屋のベッドに寝転がって、ティカについての情報をまとめてみることにした。
まず、ティカが引っ越したということは正しい情報だろう。そして、ティカが引っ越した先のレイテーゼ聖王国。これはティカの出身地だ。帰省とかなら分かるが、突然宿を引き払って出身地に帰るというのは色々とおかしい気がする。それに、手紙すら残していない。あいつのことだから手紙を出し忘れただけなのかもしれないが…
情報が少なすぎて何も分からない。ただ、レイテーゼ聖王国にいるというのは確かだろう。
このまま何も考えず、何も行動せずに日常を過ごすというのも一つの選択肢だが、私としてはそれは嫌だ。謎を謎のままにしとくのは嫌いだし、ティカがいない日常は味気ないと思うからだ。
ひとまずレイテーゼ聖王国に行ってみるしかない。この考えに至るにはそれほど長い時間は要さなかった。
ティカを見つけて、ブルースに帰ってこよう。きっと長旅になるだろう。いつ帰ってこれるかも分からない。1年後かもしれないし、5年後かもしれない。宿も引き払おう。どうせ1年は帰ってこられないんだから、家賃も払えない。
それから私は手紙を書くことにした。宛先はルルシエルとレイラとミック、それと他の冒険者の知り合い数人だ。手紙には『いきなりで申し訳ないのですが、冒険者仲間のティカに会うためにレイテーゼ聖王国へ行ってきます。何年も帰れないかもしれないので、宿は引き払いました。そのうち帰ってきたらまた手紙を送ります。 千葉昌彦』と書いた。
その手紙を投函した後、宿の受付にいる大家さんに話しかけた。
「すいません。いきなりで申し訳ないんですけど、宿を引き払いたいです」
大家さんは読んでいた本を閉じて、「今すぐ引っ越すのか?」と訊いてきた。
「はい。ある人を見つけるために、レイテーゼ聖王国に行ってきます。帰るのはいつになるか分かりません」
「そうか。分かった。またいつでも帰ってこいよ」
「はい。ありがとうございます」
それから、部屋にある荷物を荷馬車に積み込んだ。食糧も1週間分を買って積んだ。物はあまり買わないため、全てを積んでも荷台にはまだ余裕があった。
そして馬に跨って、地図を眺めた。レイテーゼ聖王国までの最短ルートは、ブルースから南に走って、ファズを中継して、そのままずっと南下していくというルートだろう。これでも2週間以上はかかりそうだ。
昼の12時頃、私はブルースを出発した。ファズから帰ってきて半日も経っていないのに、遠くの国を目指して街を出た。
そして、今回の一件の報酬として、レイラから荷馬車をもらった。
「流石にもらえないですよ…」と言ったら、「いつか借りを返してくれればいい。ブルースに帰るのにも必要なわけだし、もらってくれ」と言われた。断り続けるのも失礼だと思ったので、ありがたくもらっておいた。
荷台に帰りの分の食糧を積んで、馬に自ら跨った。
帰り際にレイラが「またいつでも来てくれ。歓迎するよ」と言ってきた。私は「はい。ありがとうございました!」と言って、馬を手綱で叩いた。
私が乗っている荷馬車は、ブルースを目指して走り出した。
地図を頼りに平原の道を北へ北へと走り続けると、4日後の朝にはブルースに無事到着した。最初は1人で帰れるか不安だったが、思ったより楽に帰ることができた。
自分の宿に帰るより先にティカの宿を訪ねることにした。早めに会っておきたかったし、荷馬車を見せてやりたかったからだ。
私はティカの部屋のドアをノックした。久しぶりに会ったらどんな顔をするのか楽しみだ。笑顔で迎えてくれるかもしれないし、はたまた怒っているかもしれない。私の予想としては、普段通りの表情と口調で「おや? 昌彦。帰ってたんだね。楽しかったかい?」なんてことを言ってくるんじゃないかと思っている。
そんなことを考えながら1分ほどドアの前で待ってみたが、一向に出てくる気配がないし、返事もない。もう一度強めにノックしたが、それでも出てこなかった。
(冒険者ギルドへ行っているのだろうか?)と思った私は、取り敢えずギルドに顔を出してみることにした。
荷馬車を5分ほど走らせると、ギルドに到着した。午前9時頃のギルドは沢山の冒険者で賑わっていた。冒険者たちで混み合っている依頼ボードの前にミックがいるのが目に入った。一際体格がいいので分かりやすい。
私はこっそりとミックの隣に立って、「何かいい感じの依頼はあるか?」と訊いた。
するとミックは「いや、微妙だな…って、昌彦じゃねぇか! 帰ってたんだな!」と言ってきた。お手本のような反応だ。
「ミックの方こそ、まだこの街にいたんだな」
「ああ。まだ休暇中だからな。それで、レイラさんの頼みってのは何だったんだ?」
アジト襲撃のことは他言無用と言われているので、「なんてことない頼みだったよ。血塗れの竜を狩っただけだ」と嘘をついた。
「そうか。それで、レイラさんとはどうだった? 何か"進展"はあったか?」
「…進展? どういう意味なのかは分からないが、少なくとも、ミックが想像しているようなことは全くなかったよ。当たり前だが」
ミックは私の肩を優しく叩きながら「まあ、そりゃそうだよな」と言った。ミックは続けて「今から一緒に依頼でも受けないか? 1人は退屈なんだよな」と言ってきた。
私は困った様子で「そうしたいのは山々なんだが、先にティカと会いたいんだよ。どこにいるか知らないか?」と訊いた。
ミックも困った様子で「こっちが訊きたいぜ。クリーンからブルースに帰ってきてから毎日ギルドに通ってるが、一度もティカを見ていない。家に篭ってるんじゃないのか?」と言った。
私は口元に手を当てて、「本当にそうなのかもしれないな。もう一度あいつの宿に行ってみるよ」と言った。
そんなこんなで、またティカの宿に戻ってきた。
3回ほど強めにノックして1分待つ。そんなことをし始めて10分が経った頃、隣の部屋の住人がドアを小さく開けて、「何の用でしょうか…」と言ってきた。私のことを変人だと思っているに違いない。
「ここの部屋に住んでいるティカ・ヴェルヴェットさんの知り合いなのですが、今は不在なのでしょうか」と私は訊いた。
「そこの部屋のティカさんでしたら、つい2週間ほど前に引っ越されましたよ」
それを聞いた私は驚いて、「ええっ!? どこに引っ越したとか分かりませんか?」と訊いた。
「私はティカさんと大家さんが話しているのを小耳に挟んだだけですから、詳しくは分からないんですけど、レイテーゼ聖王国に行くと言っていましたよ」
「それって本当なんですか!?」
「はい…ティカさんがそう言ってるのを聞きましたし、大家さんも言っていましたから」
「そうですか。ありがとうございます」私はそう言って、ティカが住んでいた宿を出た。
私は一旦自分の宿に帰った。ティカからの手紙が届いているかもしれないと思ったからだ。しかし、そんなものはなかった。
私は自分の部屋のベッドに寝転がって、ティカについての情報をまとめてみることにした。
まず、ティカが引っ越したということは正しい情報だろう。そして、ティカが引っ越した先のレイテーゼ聖王国。これはティカの出身地だ。帰省とかなら分かるが、突然宿を引き払って出身地に帰るというのは色々とおかしい気がする。それに、手紙すら残していない。あいつのことだから手紙を出し忘れただけなのかもしれないが…
情報が少なすぎて何も分からない。ただ、レイテーゼ聖王国にいるというのは確かだろう。
このまま何も考えず、何も行動せずに日常を過ごすというのも一つの選択肢だが、私としてはそれは嫌だ。謎を謎のままにしとくのは嫌いだし、ティカがいない日常は味気ないと思うからだ。
ひとまずレイテーゼ聖王国に行ってみるしかない。この考えに至るにはそれほど長い時間は要さなかった。
ティカを見つけて、ブルースに帰ってこよう。きっと長旅になるだろう。いつ帰ってこれるかも分からない。1年後かもしれないし、5年後かもしれない。宿も引き払おう。どうせ1年は帰ってこられないんだから、家賃も払えない。
それから私は手紙を書くことにした。宛先はルルシエルとレイラとミック、それと他の冒険者の知り合い数人だ。手紙には『いきなりで申し訳ないのですが、冒険者仲間のティカに会うためにレイテーゼ聖王国へ行ってきます。何年も帰れないかもしれないので、宿は引き払いました。そのうち帰ってきたらまた手紙を送ります。 千葉昌彦』と書いた。
その手紙を投函した後、宿の受付にいる大家さんに話しかけた。
「すいません。いきなりで申し訳ないんですけど、宿を引き払いたいです」
大家さんは読んでいた本を閉じて、「今すぐ引っ越すのか?」と訊いてきた。
「はい。ある人を見つけるために、レイテーゼ聖王国に行ってきます。帰るのはいつになるか分かりません」
「そうか。分かった。またいつでも帰ってこいよ」
「はい。ありがとうございます」
それから、部屋にある荷物を荷馬車に積み込んだ。食糧も1週間分を買って積んだ。物はあまり買わないため、全てを積んでも荷台にはまだ余裕があった。
そして馬に跨って、地図を眺めた。レイテーゼ聖王国までの最短ルートは、ブルースから南に走って、ファズを中継して、そのままずっと南下していくというルートだろう。これでも2週間以上はかかりそうだ。
昼の12時頃、私はブルースを出発した。ファズから帰ってきて半日も経っていないのに、遠くの国を目指して街を出た。
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