「倫理崩壊~親子の終焉~」

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二か月後、私は出張で大阪に行くと嘘を付き二泊三日で娘に会いに行った。どうしても早く先日のリベンジがしたかったのだ。そしてなぜか「孕ませたい」という邪悪な思いが胸に芽生えていた。

梅田で合流しレストランでおいしいものを食べ、上新庄の娘のアパートへ向かった。
彼氏とは半同棲しているが二週間ほど仕事の関係でアパートへは来ないらしい。急に来たらどうするんだ?という問いに、出張で来たから様子を見に来たって言えばいいじゃん。別に親子なんだから普通でしょ、と娘は平然と言った。
確かにそうだ。私は浮ついているようだ。堂々としていればいいか。

部屋に入ると、どちらからともなく抱き合った。そしてそのままキスをし、ベッドの方へ倒れ込んだ。
彼氏との愛の巣はきれいにベッドメイキングされている。しかし枕からは娘の甘酸っぱい良い香りとは別に雄の匂いを感じた。
このベッドで娘は彼氏とセックスをしているだろう。どんな顔でどんな声で鳴いて楽しんでいるのだろう。そんなことが頭に過ぎり、彼氏を羨ましく思った。
だが今、そんな彼氏よりもセックスで必要とされた私がここにいる。そう考えると優越感を得られた。すると「孕ませたい」という思いがさらに膨れ上がった。

服を脱ぎ捨て全裸になると、前戯もそこそこに私は熱く硬くなった男根を娘に突き刺した。そして無我夢中で腰を振り、娘の中を蹂躙した。「孕ませたい。孕ましてやる。」頭の中はその言葉だけとなった。
ベッドが軋み、娘も良い声で喘いだ。隣や階下に響くだろうが関係ない。ギシギシときしむ音、パンパンと肉のぶつかる音、あっあっとよがる声。
娘の足首を持ち大きく股を広げてチンポを抜き差しする。ぬらぬらと光る生殖器が視覚的にいやらしい。
「お父さん。激しすぎ。もうちょっとゆっくり。」
小声で娘が抵抗した。
しかしおかまいなしに私はピストンを速めた。今度は娘の手首を押さえつけて腰を振る。娘はより大きな声で喘いだ。
「ダメダメ、逝っちゃう。」
娘のその言葉を聞いて、精液が集まり、昇ってくるのを感じた。
「俺も逝く。いくぞ。」
私はそう言い精液を膣の奥深くにぶちまけた。「孕め!」と強く心の中で念仏のように唱えながら精子を送り込んだ。

「やっぱお父さんとのエッチ、相性いいな。」
トイレから戻ってきた娘はこう言った。
「そりゃ嬉しい。結婚してからも続けれたらいいな。」
私は照れるのを我慢して言った。
「どうだろうね。結婚したら彼氏や産まれる赤ちゃんで頭一杯になるだろうし。」
「そうだね。子供が大きくなるまでは大変だ。ま、お父さんはいつまでも待ってるよ。」
「ありがとう。」
娘も照れくさそうに言った。
その後二人でお風呂に入り、旅の疲れか私は早くに眠りについた。

早朝、まだ日が昇る前の薄暗い部屋の中、私は起きてしまった。横ですやすや眠る娘の柔らかく張りのある体を触っていると自分の股間が反応してくる。
服を脱がし、私は娘のあそこをしつこくクンニした。娘は二度体を震わせて果てた。
そしてまた、しかし今度はゆっくりと陰茎を埋めていった。徐々に腰を速めていくと、それと比例して心拍が上がる。娘も同じだ。シンクロしている。
「どこに出してほしい?」
私は聞いてみた。今まで一度もそういうやりとりはしていない。
「なっ、なか。中が、いい。」
娘は途切れ途切れに言った。
やはり孕ましたい、と私は思った。一夜経ってもその想いは消えていなかった。
この女を孕ませたい。そんな気持ち、気分だ。
そんな気持ちのまま強く娘の生殖器に自分の生殖器を打ち付け二人とも果てた。

娘はその後シャワーを浴び身支度をして仕事へ出かけて行った。
私は部屋でひとり、この孕ませたいという願望について考えた。

アフターピルを他の錠剤とすり替えれば孕ませれるだろう。しかしなぜそこまでこだわるのだ?
私は自分の心に問いかけた。
中出しが気持ちいいのは当たり前だ。それは動物の性行為の正しい姿だ。私は幸せにも中出しできている。だがそれに満足しないのはなぜだ?
私の本能が、精子が無駄死にするのを拒否しているのではないだろうか。本能が快楽だけの性行為を否定しているのではないか。しっかりと妊娠させたいと、精子が、本能が思っているからではないか。または、脳がアフターピルの存在を知ったことで「孕ませること」を過剰に欲しているのではないか。ゲームを禁止された子供のように、ダメなことはやりたくなるという心理なんじゃないか。もしくわ彼氏の物をを寝取りたいという心理か?
ここまで考えて私は吹き出した。
馬鹿らしい。もう阿保なことは考えるな。
娘の彼氏はいい男だ。そして娘は彼氏との子供を作りたいはずだ。これ以上ややこしくなる秘密を作りたくないだろう。それは私も同じだ。
私は自分の強欲に呆れて嘲笑した。

娘が帰るまで時間がある。私は妻と子供へのサプライズプレゼントを買いに行き、一人で外食に行って映画館で暇を潰した。
そして娘から帰宅のラインを貰うと、弁当片手にアパートへ戻った。
仕事の事を聞いてみると愚痴がポロポロと出てストレスを受けていることが分かった。彼氏のことを聞いてみると、優しくて一緒に居て落ち着く人だけど刺激が足りないという。セックスも心が躍らないらしい。
私はセックスで娘を元気にしようと、この日また二回交わった。この二日間で四回だ。アラフィフにはきつい。それでも今度いつできるかわからないので存分に体液を交換した。

次の日私は大阪から家に帰った。妻と息子の顔を見ると少しだけ胸が痛んだが、それだけだ。

私は地獄に落ちるだろうか。妻と息子、娘の婚約者にバレることになれば私は地獄に落ちても仕方ない。今のところはまだ誰も不幸ではない。
気を引き締めて生きなければ。
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