拾った狼が絶倫の聖獣だった。

狼拾いました。

10

心臓が跳ね上がった。
突然、脈が早鐘を打ち始める。
「た、ためすって、なに言って…。
僕は男だし、それに、そんな僕なんかに聖獣様のお力を使っていただくなんて…」
ともごもご言っている間にウォルは僕をベッドに押し倒した。
「え、あ、ちょっと…、まって、あの…っ」
ウォルの大きく骨ばった手が裾をまくって這い上がってくる。
「んっ」
びくんっ、と身体が跳ね上がる。
まてまてまてまて、何が起こっているんだ。
なんで貴重な存在である聖獣様が、こんな乗り気で浄化しようとしてんの？
しかもなんであえてこの方法なの！？
服が胸の上までまくられ、胸の小さな二つの突起が露わになる。
「…っ」
恥ずかしすぎる。
ちゅうっ
「んぅっ」
うそ、乳首、吸われてる。
そして胸に気を取られている隙に、ウォルの手が僕のズボンを下ろしていて、あっちの方も露わにさせられていた。
「――――っ！」
ちょ、本気なの！？
ウォルは一度身体を起こすと自分の指を舐めた。
(うわ、色っぽい…)
そんな指を舐める動作だけで、なんか色気がやばい。
この聖獣どうなってるんだ。
ついうっかり見とれていると、ウォルはその指を僕の後孔に押し当てた。
「！
あ、や、まって…っ」
訴えも虚しく。
ぐっ―――
「っあ、や…、ぁ、う…っ」
骨ばった指が徐々に奥に入ってくるのが分かる。
二本の指が中を広げたりかき回す。
「い、あ、ぁ、っんんぅ」
「慣らさないと、入らないぞ？」
ウォルが耳元でささやく。
「はいらない…？」
頭が朦朧としてくる。
「リト、かわいい。
“あれ”を出すにはまずは入れなきゃいけないものがあるだろう？」
…あ。そうか。
僕はちらっとウォルのそれに視線を向ける。