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2部3章
強敵
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倒れた仲間たちに近づこうとした俺は見た、杖を持った老人がみんなの奥に立っているのを。
「お前がみんなをやったのか?」
「グフフ。魔法が効きにくいヤツがおるなあ。この儂の魔法だぞ。どれどれ……。ハッ?! リヴァイアサンだと、そりゃ効かん。かつても効かなかったからのお」
老人は杖を持ち、ボロボロのローブを纏った、小柄なおじいさんだ。その伸ばした髭は胸元まで伸び。魔法の道具だろうか骨や飾りの多いナイフなどを装備している。
「仲間を元に戻してください」
「それは出来んな、何せ競争相手じゃからのお」
「まさか、あなたも奇跡の破片を?」
「グフフッ! ああ、儂のものにしてくれる!」
「何のために?」
「儂の経営する魔法ギルドが財政難でな、運営費の足しに」
「思ったよりまともな理由! 凛音二号より真っ当だけど、やり方が間違っている!」
「仕方ないじゃろ! 全員強すぎて不意打ち以外勝てん!」
「そうですね……。でも、みすみすとやらせない」
俺は水を放射して老人を捕まえようとした。当たる直前に老人は杖を構える。
「インフェルノ」
「その魔法は!」
水は全て蒸発し、ヤツの放った炎が俺に当たり体が蒸発していく。急ぎ回避したが体を消耗した。
「なぜその魔法を使える?」
「子供の頃に魔法帝国の特別クラスで習った、最強の魔法じゃ」
「その魔法一般的なのか……」
「違うわ! 先生に認められた特別な生徒しか習わん!」
俺は水を呼び出し自分の体を治したが、老人は炎を放ち続けて俺は補充に専念せざるおえない。
「みんなをどうするつもりだ?」
「グフフッ。全員捕まえて門下生にしよう。伝説の魔法使いに悲劇教団の一人娘なら立派な魔法使いになる。やがて宮廷魔法使いにして魔法界を賑わせてやる」
「優良教員か! でも、岩竜たちに何かするとか?」
「岩竜たちは体の希少な鉱石を頂いた後に、その値段分お支払してやるわ!」
「善良か! させないが!」
俺は水を氷に変質させて盾にした。厚くしたのでインフェルノを止めることが出来た。だから気がつかなかった、相手が見えないことに。
俺は背後に気配を感じ、振り返ると杖を構えた老人。
「インフェルノ・ストーム」
氷の壁に集中していた俺を、炎の渦が包み込んだ。全体から来る熱により俺は消耗していく。
「そうだ、みんな無事か? こんな高熱じゃカメラとスマホも……」
「「平気。悠人の魔法の効果で水に変身しているから」」
「無事だ。だが布が薄すぎて壁になれん」
「「「「水だから蒸発しそうだが!」」」」
かつてない危機。エルリックさんと同じ強力な魔法を使う、強い魔法使いとの戦い。リュセラもセレストもあれで加減してたんだなと実感する。
水の体がもつ間に決着を付けねば。俺の負けになりそうだが、諦めるものか。みんなのために!
「お前がみんなをやったのか?」
「グフフ。魔法が効きにくいヤツがおるなあ。この儂の魔法だぞ。どれどれ……。ハッ?! リヴァイアサンだと、そりゃ効かん。かつても効かなかったからのお」
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「思ったよりまともな理由! 凛音二号より真っ当だけど、やり方が間違っている!」
「仕方ないじゃろ! 全員強すぎて不意打ち以外勝てん!」
「そうですね……。でも、みすみすとやらせない」
俺は水を放射して老人を捕まえようとした。当たる直前に老人は杖を構える。
「インフェルノ」
「その魔法は!」
水は全て蒸発し、ヤツの放った炎が俺に当たり体が蒸発していく。急ぎ回避したが体を消耗した。
「なぜその魔法を使える?」
「子供の頃に魔法帝国の特別クラスで習った、最強の魔法じゃ」
「その魔法一般的なのか……」
「違うわ! 先生に認められた特別な生徒しか習わん!」
俺は水を呼び出し自分の体を治したが、老人は炎を放ち続けて俺は補充に専念せざるおえない。
「みんなをどうするつもりだ?」
「グフフッ。全員捕まえて門下生にしよう。伝説の魔法使いに悲劇教団の一人娘なら立派な魔法使いになる。やがて宮廷魔法使いにして魔法界を賑わせてやる」
「優良教員か! でも、岩竜たちに何かするとか?」
「岩竜たちは体の希少な鉱石を頂いた後に、その値段分お支払してやるわ!」
「善良か! させないが!」
俺は水を氷に変質させて盾にした。厚くしたのでインフェルノを止めることが出来た。だから気がつかなかった、相手が見えないことに。
俺は背後に気配を感じ、振り返ると杖を構えた老人。
「インフェルノ・ストーム」
氷の壁に集中していた俺を、炎の渦が包み込んだ。全体から来る熱により俺は消耗していく。
「そうだ、みんな無事か? こんな高熱じゃカメラとスマホも……」
「「平気。悠人の魔法の効果で水に変身しているから」」
「無事だ。だが布が薄すぎて壁になれん」
「「「「水だから蒸発しそうだが!」」」」
かつてない危機。エルリックさんと同じ強力な魔法を使う、強い魔法使いとの戦い。リュセラもセレストもあれで加減してたんだなと実感する。
水の体がもつ間に決着を付けねば。俺の負けになりそうだが、諦めるものか。みんなのために!
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