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2部、2章
危険な川
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危機を乗り越えた(ほぼ身内の争い)俺たちは装甲車に乗り込んだ。
アキラさんの運転に揺られて、エリカ大尉、ユウキさん。俺に凛音にリュセラ。凛音二号とリュセラ二号を迎えて、川を目指す。
「改めて、凛音二号でいいか?」
「いいよ。呼びやすい名前で呼んでね」
「何か凛音二号を作り出した奴について、知っていることはあるか?」
「特に無いかなー。その人の魔法に興味有るけど!」
「だろうな……」
「「とは言えこんな魔法が罷り通るのは、余程の強者だな」」
リュセラとリュセラ二号は同時にしゃべったので、判別できないが。俺は敵についてある程度見通しがあった。
「やっぱり、カインが何か企んでいるのか」
「面白い魔法だよね! 情報魔法」
「何で凛音が呼び名まで知っている?」
「聞いたら教えてくれたよ!!」
「敵のはずなのに、警戒心無すぎ!」
「相手の情報を調べて記録したら、コピー、カット、ペーストができるって」
「だからカインは車内でもキャンプでもカメラを回していたのか!」
拠点にいる藍華が心配だ。早く用を終えて、カインを問いたださないと。戦闘になっても今の戦力なら勝てる。
すると装甲車が停止した。
「アキラからモールス信号。川に到着した。ここからは徒歩となる」
「分かりました」
装甲車のドアを開いたが、俺たちを迎えたのは暗い色をした霧だった。
「まて、出るな。全員ガスマスクを装着してから行動を開始する」
エリカ大尉は即座にドアを閉めて、ユウキさんが装甲車に配置された箱から人数分のマスクを取り出したが、一つ余った。
「悠人君。待機していてもいいぞ。まさか合うサイズがないとは……」
俺の体はゴッドミノタウロス。身体事態も巨大化しているため、どうしても顔がでかすぎた。
「そうですね……」
「その必要はない。悠人はこの程度の毒なら効かない。この毒は魔力による毒。ゴッドミノタウロスは魔法を一切受けないからな」
「良かった!」
俺だけ安全な場所で待つなんて出来ない。一緒に居た方が作戦を手伝えるから。待機の場合は装甲車ごと、アキラさんの魔法で縮小されてついていく感じかもだが。
全員で霧のたち込める林に降り立った。少し進むと地面が坂になっている。ここが川なのだ。
だが、川の奥には水が貯まっている。淀んだ濃い色の緑で、流れている様子はない。
二人の凛音が近づいて行こうとした、その時。緑の水が立ち上がりこちらへと迫ってきた。
「危ない!」
俺の両肩と両足に手が置かれた。即座に掴み投げ飛ばされる。
「またかよー!」
二人の凛音は飛んでいく俺をヒラリと避けて、俺と敵が衝突した。緑の水は俺を弾き返す。
「凛音、危険な行動は避けるんだ」
「僕たちでも防げない場合だって有るんだぞ」
「「はーい」」
「俺を省みてくれ……」
謎の敵、緑の水は再び川へと戻った。ここを住みかとしているようだ。だが、俺たちの世界に住まわせるのは無理だ、撃退しよう。相手のサイズは全く分からないがな。もしかして、川ぜんぶそうなのか?
アキラさんの運転に揺られて、エリカ大尉、ユウキさん。俺に凛音にリュセラ。凛音二号とリュセラ二号を迎えて、川を目指す。
「改めて、凛音二号でいいか?」
「いいよ。呼びやすい名前で呼んでね」
「何か凛音二号を作り出した奴について、知っていることはあるか?」
「特に無いかなー。その人の魔法に興味有るけど!」
「だろうな……」
「「とは言えこんな魔法が罷り通るのは、余程の強者だな」」
リュセラとリュセラ二号は同時にしゃべったので、判別できないが。俺は敵についてある程度見通しがあった。
「やっぱり、カインが何か企んでいるのか」
「面白い魔法だよね! 情報魔法」
「何で凛音が呼び名まで知っている?」
「聞いたら教えてくれたよ!!」
「敵のはずなのに、警戒心無すぎ!」
「相手の情報を調べて記録したら、コピー、カット、ペーストができるって」
「だからカインは車内でもキャンプでもカメラを回していたのか!」
拠点にいる藍華が心配だ。早く用を終えて、カインを問いたださないと。戦闘になっても今の戦力なら勝てる。
すると装甲車が停止した。
「アキラからモールス信号。川に到着した。ここからは徒歩となる」
「分かりました」
装甲車のドアを開いたが、俺たちを迎えたのは暗い色をした霧だった。
「まて、出るな。全員ガスマスクを装着してから行動を開始する」
エリカ大尉は即座にドアを閉めて、ユウキさんが装甲車に配置された箱から人数分のマスクを取り出したが、一つ余った。
「悠人君。待機していてもいいぞ。まさか合うサイズがないとは……」
俺の体はゴッドミノタウロス。身体事態も巨大化しているため、どうしても顔がでかすぎた。
「そうですね……」
「その必要はない。悠人はこの程度の毒なら効かない。この毒は魔力による毒。ゴッドミノタウロスは魔法を一切受けないからな」
「良かった!」
俺だけ安全な場所で待つなんて出来ない。一緒に居た方が作戦を手伝えるから。待機の場合は装甲車ごと、アキラさんの魔法で縮小されてついていく感じかもだが。
全員で霧のたち込める林に降り立った。少し進むと地面が坂になっている。ここが川なのだ。
だが、川の奥には水が貯まっている。淀んだ濃い色の緑で、流れている様子はない。
二人の凛音が近づいて行こうとした、その時。緑の水が立ち上がりこちらへと迫ってきた。
「危ない!」
俺の両肩と両足に手が置かれた。即座に掴み投げ飛ばされる。
「またかよー!」
二人の凛音は飛んでいく俺をヒラリと避けて、俺と敵が衝突した。緑の水は俺を弾き返す。
「凛音、危険な行動は避けるんだ」
「僕たちでも防げない場合だって有るんだぞ」
「「はーい」」
「俺を省みてくれ……」
謎の敵、緑の水は再び川へと戻った。ここを住みかとしているようだ。だが、俺たちの世界に住まわせるのは無理だ、撃退しよう。相手のサイズは全く分からないがな。もしかして、川ぜんぶそうなのか?
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