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小さな嫉妬と言えないわがまま
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私は、公爵家の娘として生まれた。
生まれた後すぐに闇属性の子だと分かり少しだけ騒ぎになったらしいけど両親やあまり差別のない優秀な執事や侍女が可愛がってくれて幸せな幼少期だった…。
4歳の字を習いだした頃から少しずつ日記を書いた。
1ページ目
ママだいすき。
けど私が母親から引き継いだ力は使うことができなかった。
違うか…使ってもそれはもう別の力となっていた。
私が初めに力を使ったのはケガをしていたネズミ。母の魔法を使うところは何度も見たことがあるし私にもできると思った。魔法は発動してネズミにも効果が現れた。傷口が広がって血が吹き出し死んだ。
二冊目13ページ
ママとおなじまほうをつかった。
ぜんぜんおなじじゃなかった。
訳がわからなかった。母と同じ魔法を使ってネズミが死んだ。私は自分でも試した。腕にナイフを突き立て魔法をかけた。血が大量に吹き出し痛みがさらに広がった。出血で倒れているところを侍女が発見して騒ぎになった。母親が傷を塞いてくれた。この傷はどうしたの?とすごい迫力で聞いてくるから手を滑らせて、と誤魔化したがあの傷は手を滑らせただけではつくものではない。
「少しおっちょこちょいですね、シャルちゃんは、癒しの才能もあるんだしもしもの時のために私が教えてあげるよ」
母が教えてくれることになった。これは6歳ぐらいのこと。しっかりと魔法を理解すれば母と同じ癒しの力を使えるとその時まで思っていた。
三冊目22ページ目
ママがまほうをおしえてくれる。
これでわたしもママみたいなせいじょに
なれるかな?
使えなかった。傷が広がり余計悪化させるだけ、一度使った時に思ったした。
私は、聖女になんかなれないんじゃないかと。
私は12歳になった、聖女の力を持った平民がうちに癒しの力を習いに来るらしい。
私は嫉妬した。同じ才能があってなんでこんなにも差があるのかと。
同じことを母から習って私にできるのは傷を悪化させることだけ。付属の力も逆の効果を表し絶望した。「次の聖女はもうエシリアで決まりだな」周りの貴族は皆言った。
「それに比べてシャルロット様は、」
「もう何年も修行して初級の回復もできないとは、」
「才能がない」「公爵家の恥だな」
私は、そんなはずじゃないと思った。
やればできると努力した。
魔力の枯渇の苦しさにも耐えて魔力や魔法についての勉強も死ぬ気でやった。
十二冊目5ページ目
私には才能がないのかもしれない。
毎晩魔法を使って魔法を枯渇させて魔力をあげた。私の力不足で違う効果が出てると思う。もっと努力が必要。
また死んだ。初めの頃と比べてさらに酷い姿で、出血が酷くなり傷が深まり死んだ。
「なんで…もうやだぁ……なんで死ぬの……なんで…っ…私…努力したじゃん…普通の魔法もかなり使えるようになったのに…なんでこの魔法だけは…うっ…聖女の力だけは使えないの…」私は母に褒めて欲しいだけなのに、昔みたいによくやったねって、えらいねって言って欲しいだけなのに…みんなは私に聖女の力を要求してくる。英雄と聖女の子供で聖女の力を引き継いだなら現聖女のようになれと、みんなは言う。私が唯一使えない魔法を要求してくる。
なんであの子はできるの?
母は最近エシリアにつきっきりで魔法を教えている。よくやったねと褒めている。私はなんでできないの?どうしよう。もう私はいらないのかな…、聖女の力を使えない聖女の子供なんてみんな用無しなのかな、私があの子に勝っているのって何かな…何か一つでも優れてないと…見捨てられる。
13ページ目
なんでエシリアは使えるの?
なんで私には使えないの?
私はママに褒めて欲しいだけなのに。
なんで私な褒めてもらえるような結果を出せないの。もうやだ
泣きたかった、母に抱きしめて欲しかった。優しくどうしたのって私の悩みを聞いて欲しかったそしてこれまで頑張ったねった頭を撫でて欲しかった。けどこんな力のことを母に言えなかった、相談して嫌われるのが怖かった。失望されたくなかった。けど、気にかけて欲しかった。
母に気にかけて欲しい。どうすれば?
問題でも起こしたら気にかけてくれるかな?でもどうやって、…あっ、見つけた私がエシリアに唯一勝っているものがあった、生まれ…私は公爵家の娘…向こうは平民だよね…
20ページ目
何か問題でも起こせばママに気にかけてもらえると思う。何か案を考えないと…
私は、エシリアへの小さな悪戯を始めた。一つミスをしたらとことん悪く言った。平民のくせに調子にのるなとも言った。危害も加えたことがある。不意打ち気味に思いっきり殴った。母がすごい怒って私を叩いた、久しぶりに母と話した気がする。最近は母も忙しいし父親も騎士団をたばねているので家になかなか帰ってこないので一人きりで食事をすることが多かった。久しぶりに母と話せて嬉しかった、怒られたけど私にかまってもらえた。
何回もこんなことを繰り返しているうちに私は婚約破棄と修道院行きが決まった。
生まれた後すぐに闇属性の子だと分かり少しだけ騒ぎになったらしいけど両親やあまり差別のない優秀な執事や侍女が可愛がってくれて幸せな幼少期だった…。
4歳の字を習いだした頃から少しずつ日記を書いた。
1ページ目
ママだいすき。
けど私が母親から引き継いだ力は使うことができなかった。
違うか…使ってもそれはもう別の力となっていた。
私が初めに力を使ったのはケガをしていたネズミ。母の魔法を使うところは何度も見たことがあるし私にもできると思った。魔法は発動してネズミにも効果が現れた。傷口が広がって血が吹き出し死んだ。
二冊目13ページ
ママとおなじまほうをつかった。
ぜんぜんおなじじゃなかった。
訳がわからなかった。母と同じ魔法を使ってネズミが死んだ。私は自分でも試した。腕にナイフを突き立て魔法をかけた。血が大量に吹き出し痛みがさらに広がった。出血で倒れているところを侍女が発見して騒ぎになった。母親が傷を塞いてくれた。この傷はどうしたの?とすごい迫力で聞いてくるから手を滑らせて、と誤魔化したがあの傷は手を滑らせただけではつくものではない。
「少しおっちょこちょいですね、シャルちゃんは、癒しの才能もあるんだしもしもの時のために私が教えてあげるよ」
母が教えてくれることになった。これは6歳ぐらいのこと。しっかりと魔法を理解すれば母と同じ癒しの力を使えるとその時まで思っていた。
三冊目22ページ目
ママがまほうをおしえてくれる。
これでわたしもママみたいなせいじょに
なれるかな?
使えなかった。傷が広がり余計悪化させるだけ、一度使った時に思ったした。
私は、聖女になんかなれないんじゃないかと。
私は12歳になった、聖女の力を持った平民がうちに癒しの力を習いに来るらしい。
私は嫉妬した。同じ才能があってなんでこんなにも差があるのかと。
同じことを母から習って私にできるのは傷を悪化させることだけ。付属の力も逆の効果を表し絶望した。「次の聖女はもうエシリアで決まりだな」周りの貴族は皆言った。
「それに比べてシャルロット様は、」
「もう何年も修行して初級の回復もできないとは、」
「才能がない」「公爵家の恥だな」
私は、そんなはずじゃないと思った。
やればできると努力した。
魔力の枯渇の苦しさにも耐えて魔力や魔法についての勉強も死ぬ気でやった。
十二冊目5ページ目
私には才能がないのかもしれない。
毎晩魔法を使って魔法を枯渇させて魔力をあげた。私の力不足で違う効果が出てると思う。もっと努力が必要。
また死んだ。初めの頃と比べてさらに酷い姿で、出血が酷くなり傷が深まり死んだ。
「なんで…もうやだぁ……なんで死ぬの……なんで…っ…私…努力したじゃん…普通の魔法もかなり使えるようになったのに…なんでこの魔法だけは…うっ…聖女の力だけは使えないの…」私は母に褒めて欲しいだけなのに、昔みたいによくやったねって、えらいねって言って欲しいだけなのに…みんなは私に聖女の力を要求してくる。英雄と聖女の子供で聖女の力を引き継いだなら現聖女のようになれと、みんなは言う。私が唯一使えない魔法を要求してくる。
なんであの子はできるの?
母は最近エシリアにつきっきりで魔法を教えている。よくやったねと褒めている。私はなんでできないの?どうしよう。もう私はいらないのかな…、聖女の力を使えない聖女の子供なんてみんな用無しなのかな、私があの子に勝っているのって何かな…何か一つでも優れてないと…見捨てられる。
13ページ目
なんでエシリアは使えるの?
なんで私には使えないの?
私はママに褒めて欲しいだけなのに。
なんで私な褒めてもらえるような結果を出せないの。もうやだ
泣きたかった、母に抱きしめて欲しかった。優しくどうしたのって私の悩みを聞いて欲しかったそしてこれまで頑張ったねった頭を撫でて欲しかった。けどこんな力のことを母に言えなかった、相談して嫌われるのが怖かった。失望されたくなかった。けど、気にかけて欲しかった。
母に気にかけて欲しい。どうすれば?
問題でも起こしたら気にかけてくれるかな?でもどうやって、…あっ、見つけた私がエシリアに唯一勝っているものがあった、生まれ…私は公爵家の娘…向こうは平民だよね…
20ページ目
何か問題でも起こせばママに気にかけてもらえると思う。何か案を考えないと…
私は、エシリアへの小さな悪戯を始めた。一つミスをしたらとことん悪く言った。平民のくせに調子にのるなとも言った。危害も加えたことがある。不意打ち気味に思いっきり殴った。母がすごい怒って私を叩いた、久しぶりに母と話した気がする。最近は母も忙しいし父親も騎士団をたばねているので家になかなか帰ってこないので一人きりで食事をすることが多かった。久しぶりに母と話せて嬉しかった、怒られたけど私にかまってもらえた。
何回もこんなことを繰り返しているうちに私は婚約破棄と修道院行きが決まった。
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