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王都までの道
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「おはようございます!トウゴさん!いい朝ですね!!!」
うわあああーうるせぇー。ゼニのウザさ満点の目覚ましのお陰で最高の気分で目が覚めた。
「起きたかい?トウゴくん。朝ごはんなら用意出来ているからさっさと済ませよう。日が出ているうちに次の小屋までたどり着かなきゃならないからね。早めに出発しよう」
「わかりました。じゃあもう朝ごはんいただきますね」
3人で簡単な朝食を済ませ荷物をまとめる。
「ほい、よろしくな」
「ぐ……」
重てぇ……。明らかにオレの荷物が1番重てぇ……。
しゃーない……がんばるか……。
次の小屋までは天気にも恵まれ順調にたどり着いた。まぁオレは途中でギブアップして荷物はゼニに持ってもらったんだけど。そりゃ体力作りも昨日今日始めたばっかだからね。で、小屋に着いたら早めの晩ご飯、その後の記憶はほぼ無いまま爆睡した。
「おはようございます!トウゴさん!いい朝ですね!!!」
「お前なんかすげぇな……」
目覚めが悪いわ……。
「ははは、2人とも元気だねぇ。朝食を済ませたらすぐに出発しよう。このまで魔物に出くわす事もなく、思ったよりも順調そうだから昼過ぎには王都に着くんじゃないかな?」
さっそく3人で朝食を取る。うーん、お風呂に入りたいなぁ。王都に行ったらお風呂付きの宿屋を探そう。
「そういや王都って言ってましたけど、そもそもなんて言う街なんですか?王都って言うぐらいだから、王国の首都なんですよね?」
「あぁー、そうか、お前は知らないかぁ。王都ってなぁメラスって言うんだ。パルファ王国の王都、メラスだ」
「パルファ?」
「そう、ソジンの国、パルファ王国だよ。その中でも王都メラスは商業が盛んな街だ。私の様な商人も多い。西のマガス王国と東の宗教国家バルナンとの中間にあって、交通の要だからね」
「西に行っても東に行っても大きな国があるけど、南は一昨日まで居た山ん中、北は『誤ちの森』があって、その向こうは海になってってからな。どうやったってマガスとバルナンを行き来するにはメナスを通るって訳だ」
「誤ちの森?そういやなんかそんな事言ってたよな?ナントカエルフがどうとかって……」
「エンシェントエルフだね。誤ちの森に住む、太古から変わらないエルフ達さ」
エンシェントエルフ?普通のエルフと違うのか?
「そもそもエルフって言うのも見た事無いんですけど、特別なエルフなんですか?」
エルフと言えば耳が長くて寿命も長いアレだろ?魔法とか弓が得意な美男美女の種族だろ?
「オレもよぉ、実際に見た事はねぇんだけど、エンシェントエルフは見た目は他のエルフとそんなに変わらないらしいが、魔力が桁違いなのと寿命が他のエルフより長い、さらに他の種族とは絶対に交流しないって話だぜ?」
「ずいぶんと閉鎖的なんだなぁ……。でも他の街の人と交流しないで生きて行けるもんなの?」
「それほどまでに彼らが住む誤ちの森は広大で豊かなんだ。さらにエンシェントエルフは数が少ないと聞く。長寿な故に出生率も低いのかも知れないと言われているんだ。だから森から出ず、大昔から変わらぬ生活を送っているって話だ。ただたまに森を出て暮らすエンシェントエルフもいるらしく、そのエンシェントエルフがこの種族の魔力の強さを世界に知らしめる事になったんだ」
そんなにすごいのかぁ。
「でもなんか、そのエンシェントエルフとメラスの人達で揉めてる様な話でしたよね?他と交流を持たないエルフ達がなんで揉めるんですか?」
「んんー……私もあまり詳しくは知らないんだが……。何でも5年前に亡くなった王女がどうとかって話だけどね。まぁ一般人にはあまり関係無い事だよ。国が近隣の種族と揉めてるってだけの話しさ」
確かになぁ。国のお偉いさんの話なんて、それこそそこの国に定住しない様なオレ達には関係無いか。いざこざに巻き込まれない様にだけ気を付ければいいだけだな。
「それはそうと、王都に着いたら君達はどうする気なんだい?魔獣の素材を売るなら結局はギルドに買い取ってもらった方が1番無難だと思うよ?それこそメラスは商人の街だ、いい商人もいれば悪い商人もいるからね」
「ギルドッ!!!」
キタコレ!
「な、なんだよ急に!?ギルドがどうした!?」
「いやぁーなに、ギルドって聞くとテンション上がるだろ!」
異世界っつったらギルドだろ!受付嬢に依頼にランクだろ!知ってんだぜオレは!
「ど、どうしたのトウゴくん......?ギルドがそんなに楽しみなのかい……?ま、まぁいいけど……。とにかく素材を卸すなら冒険者ギルドが1番無難だと思うよ?」
「冒険者ギルド……いい響きだ……」
「なんだよお前……気持ち悪りぃな……」
「冒険者ギルドって事はもしかして他にもギルドってあるんですか?商人ギルドとか?」
そういうのって物によって様々だからな。ラノベだと商人ギルドもメジャーだ。
「あるよ、商人ギルド。もちろん私も所属している。他には傭兵ギルドや、非公式だけど盗賊ギルドなんて言うのも存在するらしい。そもそも何が公式なんだって話なんだけどね」
「なるほど……じゃあオレも冒険者ギルドに登録出来るのかな?てかゼニは登録してるの?」
「ああ!もちろんしてるぜ!なんせオレは冒険者だからな!」
ゼニがビシッと親指を立てる。やだなに、いつもよりカッコイイ。さすが冒険者だわ。
「冒険者ギルドは入るのにほぼ条件は無いんだよ。何だったら犯罪者でも入る事が出来る。その代わりほとんどの事は自己責任、パーティであれば連帯責任って言うのがルールの様だね。商人ギルドならある程度ギルドが助けてくれるものなんだけど、冒険者はそうは行かないみたいだね」
「なるほど……」
「まぁお前やオレみたいな特別商売をする訳でも無く、誰かに雇われて国同士の戦いに駆り出される訳でも無い奴はとりあえず冒険者ギルドに入っとけって感じだな」
「とりあえずでも入った方がいいのか?」
逆に入らなくてもいいのでは?
「いや、これから旅をするつもりなら何かしらのギルドには所属しておくのが賢いよ。ギルド証は世界中のほぼ全ての地域で有効な身分証になるから街の出入りなんかはスムーズになる。加えてそのギルド毎の便利なサービスを世界中のギルドで受ける事が出来る。それこそ魔獣の素材の買取もその中の1つだね。後はお金の貯金や引き出しが世界中どこのギルドでも出来るのも利点のひとつだ」
お金の引き出し?そんな事出来るんだ?銀行みたいな機能もあるのか?お金が札な事といい、何だか思ったよりも近代的だな?
「あ、ちなみに冒険者ギルドでは今持っている素材は全部買い取ってもらえるんですか?」
「そりゃもちろん。魔獣の素材なら冒険者ギルドで買い取ってもらえない物は無いよ。皮や肉、牙や爪もそうだが、1番値がいいのはこの魔晶石かな」
「魔晶石?」
オレが首を傾げるとクッタさんは自分の鞄から消しゴム程の大きさの赤い石を取り出した。
「これは火属性の魔晶石だよ。魔晶石って言うのは魔獣の体内で生成される、言わばその魔獣の魔力の結晶化した物らしい。詳しい原理は良く分からないが、長い年月をかけて魔獣が蓄えた魔力の塊がこれになるらしいんだ。そして魔晶石は魔力を流し込む事で魔晶石に閉じ込められた魔力を解放し、その属性の効果を発揮するんだ。ちなみに魔獣と普通の動物の違い、それが体内に魔晶石があるか無いかなんだよ」
「なるほど!そういう事だったのか!」
「で、この火属性の魔晶石は魔力を流す事で炎の魔法を発動する事が出来る。それを利用して調理するための道具の動力源にしたりするんだ。つまり生活の細部まで密着しているから需要が多いのさ。ちなみにスクロールも魔晶石の原理を元に作られたって話だ」
「んで、オレのあんまり詳しくは無いが、だいたいが強い魔獣の魔晶石ほど価値が高い。コドクグモならいい値で買ってもらえると思うぜ」
おおお、なんだか楽しみが一気に増えたな。
「さて、そろそろ出発しようか。お昼過ぎに着けたらお昼ご飯はメラスでおいしい物でも食べるといい。メラスの名産はケンタバードを使った鶏肉料理だよ。特に油で揚げたフライドケンタが最高だね」
なんだかどこかで聞いた事のありそうな名前だな?それはそれで美味いの確定してそうだな。
「ほらトウゴくん、あそこに見えるのが王都メラスの門だよ」
クッタさんが指差す先にかなり小さく壁の様な物が見える。小さくとは言っても距離があるからであって、その物自体はかなり大きそうだ。その壁は果てが見えない程に左右に伸びており、強固な守りを誇示しているかの様だ。その一部に小さくて良く見えないが人が並んでいる様な場所があり、その列の先には壁の3分の2程の大きなアーチが見える。あれが門なのか。
「あ、あと……どれぐらいで着きそうですか……?」
「んんー?後30分はかからないんじゃないかな?」
30分……。その前にオレの体力が尽きなきゃいいが……。
うわあああーうるせぇー。ゼニのウザさ満点の目覚ましのお陰で最高の気分で目が覚めた。
「起きたかい?トウゴくん。朝ごはんなら用意出来ているからさっさと済ませよう。日が出ているうちに次の小屋までたどり着かなきゃならないからね。早めに出発しよう」
「わかりました。じゃあもう朝ごはんいただきますね」
3人で簡単な朝食を済ませ荷物をまとめる。
「ほい、よろしくな」
「ぐ……」
重てぇ……。明らかにオレの荷物が1番重てぇ……。
しゃーない……がんばるか……。
次の小屋までは天気にも恵まれ順調にたどり着いた。まぁオレは途中でギブアップして荷物はゼニに持ってもらったんだけど。そりゃ体力作りも昨日今日始めたばっかだからね。で、小屋に着いたら早めの晩ご飯、その後の記憶はほぼ無いまま爆睡した。
「おはようございます!トウゴさん!いい朝ですね!!!」
「お前なんかすげぇな……」
目覚めが悪いわ……。
「ははは、2人とも元気だねぇ。朝食を済ませたらすぐに出発しよう。このまで魔物に出くわす事もなく、思ったよりも順調そうだから昼過ぎには王都に着くんじゃないかな?」
さっそく3人で朝食を取る。うーん、お風呂に入りたいなぁ。王都に行ったらお風呂付きの宿屋を探そう。
「そういや王都って言ってましたけど、そもそもなんて言う街なんですか?王都って言うぐらいだから、王国の首都なんですよね?」
「あぁー、そうか、お前は知らないかぁ。王都ってなぁメラスって言うんだ。パルファ王国の王都、メラスだ」
「パルファ?」
「そう、ソジンの国、パルファ王国だよ。その中でも王都メラスは商業が盛んな街だ。私の様な商人も多い。西のマガス王国と東の宗教国家バルナンとの中間にあって、交通の要だからね」
「西に行っても東に行っても大きな国があるけど、南は一昨日まで居た山ん中、北は『誤ちの森』があって、その向こうは海になってってからな。どうやったってマガスとバルナンを行き来するにはメナスを通るって訳だ」
「誤ちの森?そういやなんかそんな事言ってたよな?ナントカエルフがどうとかって……」
「エンシェントエルフだね。誤ちの森に住む、太古から変わらないエルフ達さ」
エンシェントエルフ?普通のエルフと違うのか?
「そもそもエルフって言うのも見た事無いんですけど、特別なエルフなんですか?」
エルフと言えば耳が長くて寿命も長いアレだろ?魔法とか弓が得意な美男美女の種族だろ?
「オレもよぉ、実際に見た事はねぇんだけど、エンシェントエルフは見た目は他のエルフとそんなに変わらないらしいが、魔力が桁違いなのと寿命が他のエルフより長い、さらに他の種族とは絶対に交流しないって話だぜ?」
「ずいぶんと閉鎖的なんだなぁ……。でも他の街の人と交流しないで生きて行けるもんなの?」
「それほどまでに彼らが住む誤ちの森は広大で豊かなんだ。さらにエンシェントエルフは数が少ないと聞く。長寿な故に出生率も低いのかも知れないと言われているんだ。だから森から出ず、大昔から変わらぬ生活を送っているって話だ。ただたまに森を出て暮らすエンシェントエルフもいるらしく、そのエンシェントエルフがこの種族の魔力の強さを世界に知らしめる事になったんだ」
そんなにすごいのかぁ。
「でもなんか、そのエンシェントエルフとメラスの人達で揉めてる様な話でしたよね?他と交流を持たないエルフ達がなんで揉めるんですか?」
「んんー……私もあまり詳しくは知らないんだが……。何でも5年前に亡くなった王女がどうとかって話だけどね。まぁ一般人にはあまり関係無い事だよ。国が近隣の種族と揉めてるってだけの話しさ」
確かになぁ。国のお偉いさんの話なんて、それこそそこの国に定住しない様なオレ達には関係無いか。いざこざに巻き込まれない様にだけ気を付ければいいだけだな。
「それはそうと、王都に着いたら君達はどうする気なんだい?魔獣の素材を売るなら結局はギルドに買い取ってもらった方が1番無難だと思うよ?それこそメラスは商人の街だ、いい商人もいれば悪い商人もいるからね」
「ギルドッ!!!」
キタコレ!
「な、なんだよ急に!?ギルドがどうした!?」
「いやぁーなに、ギルドって聞くとテンション上がるだろ!」
異世界っつったらギルドだろ!受付嬢に依頼にランクだろ!知ってんだぜオレは!
「ど、どうしたのトウゴくん......?ギルドがそんなに楽しみなのかい……?ま、まぁいいけど……。とにかく素材を卸すなら冒険者ギルドが1番無難だと思うよ?」
「冒険者ギルド……いい響きだ……」
「なんだよお前……気持ち悪りぃな……」
「冒険者ギルドって事はもしかして他にもギルドってあるんですか?商人ギルドとか?」
そういうのって物によって様々だからな。ラノベだと商人ギルドもメジャーだ。
「あるよ、商人ギルド。もちろん私も所属している。他には傭兵ギルドや、非公式だけど盗賊ギルドなんて言うのも存在するらしい。そもそも何が公式なんだって話なんだけどね」
「なるほど……じゃあオレも冒険者ギルドに登録出来るのかな?てかゼニは登録してるの?」
「ああ!もちろんしてるぜ!なんせオレは冒険者だからな!」
ゼニがビシッと親指を立てる。やだなに、いつもよりカッコイイ。さすが冒険者だわ。
「冒険者ギルドは入るのにほぼ条件は無いんだよ。何だったら犯罪者でも入る事が出来る。その代わりほとんどの事は自己責任、パーティであれば連帯責任って言うのがルールの様だね。商人ギルドならある程度ギルドが助けてくれるものなんだけど、冒険者はそうは行かないみたいだね」
「なるほど……」
「まぁお前やオレみたいな特別商売をする訳でも無く、誰かに雇われて国同士の戦いに駆り出される訳でも無い奴はとりあえず冒険者ギルドに入っとけって感じだな」
「とりあえずでも入った方がいいのか?」
逆に入らなくてもいいのでは?
「いや、これから旅をするつもりなら何かしらのギルドには所属しておくのが賢いよ。ギルド証は世界中のほぼ全ての地域で有効な身分証になるから街の出入りなんかはスムーズになる。加えてそのギルド毎の便利なサービスを世界中のギルドで受ける事が出来る。それこそ魔獣の素材の買取もその中の1つだね。後はお金の貯金や引き出しが世界中どこのギルドでも出来るのも利点のひとつだ」
お金の引き出し?そんな事出来るんだ?銀行みたいな機能もあるのか?お金が札な事といい、何だか思ったよりも近代的だな?
「あ、ちなみに冒険者ギルドでは今持っている素材は全部買い取ってもらえるんですか?」
「そりゃもちろん。魔獣の素材なら冒険者ギルドで買い取ってもらえない物は無いよ。皮や肉、牙や爪もそうだが、1番値がいいのはこの魔晶石かな」
「魔晶石?」
オレが首を傾げるとクッタさんは自分の鞄から消しゴム程の大きさの赤い石を取り出した。
「これは火属性の魔晶石だよ。魔晶石って言うのは魔獣の体内で生成される、言わばその魔獣の魔力の結晶化した物らしい。詳しい原理は良く分からないが、長い年月をかけて魔獣が蓄えた魔力の塊がこれになるらしいんだ。そして魔晶石は魔力を流し込む事で魔晶石に閉じ込められた魔力を解放し、その属性の効果を発揮するんだ。ちなみに魔獣と普通の動物の違い、それが体内に魔晶石があるか無いかなんだよ」
「なるほど!そういう事だったのか!」
「で、この火属性の魔晶石は魔力を流す事で炎の魔法を発動する事が出来る。それを利用して調理するための道具の動力源にしたりするんだ。つまり生活の細部まで密着しているから需要が多いのさ。ちなみにスクロールも魔晶石の原理を元に作られたって話だ」
「んで、オレのあんまり詳しくは無いが、だいたいが強い魔獣の魔晶石ほど価値が高い。コドクグモならいい値で買ってもらえると思うぜ」
おおお、なんだか楽しみが一気に増えたな。
「さて、そろそろ出発しようか。お昼過ぎに着けたらお昼ご飯はメラスでおいしい物でも食べるといい。メラスの名産はケンタバードを使った鶏肉料理だよ。特に油で揚げたフライドケンタが最高だね」
なんだかどこかで聞いた事のありそうな名前だな?それはそれで美味いの確定してそうだな。
「ほらトウゴくん、あそこに見えるのが王都メラスの門だよ」
クッタさんが指差す先にかなり小さく壁の様な物が見える。小さくとは言っても距離があるからであって、その物自体はかなり大きそうだ。その壁は果てが見えない程に左右に伸びており、強固な守りを誇示しているかの様だ。その一部に小さくて良く見えないが人が並んでいる様な場所があり、その列の先には壁の3分の2程の大きなアーチが見える。あれが門なのか。
「あ、あと……どれぐらいで着きそうですか……?」
「んんー?後30分はかからないんじゃないかな?」
30分……。その前にオレの体力が尽きなきゃいいが……。
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