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一致団結
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オレ達が広場まで戻るとそこには村長やモト爺さん、その他の村人もかなり集まっていた。
「おぉ!トウゴ君!無事だったか!」
トーラさんだ。トーラさんも所々怪我をしている様だ。後でヒールしてあげよう。
「何とか無事でしたよ。他のみなさんも。今すぐヒールが必要な人がいればすぐに治療しますよ?」
「あ、いや、そこまでの怪我人は居ないよ。ちょっと落ち着いてからでいい。それよりも、とりあえずコドクグモは撃退出来た、って事でいいのかな……?」
「えぇ、オレ達もここへ来るまでにコドクグモは見ませんでした。他から戻ってきた人はどうでしたか?」
「みんな逃げるのに必死だった様だから……。でも戦った男性達の話だと、コドクグモが暴れている様な音はしなくなったって言ってたから……たぶん大丈夫だと思うな」
「じゃあ一旦は落ち着けそうですね」
そりゃあ良かった……ちょっと休憩。
「村長!」
お、今一緒に戻ってきた村人さんだ。
「オレ達はモト爺さんにもらった武器でコドクグモをやっつけた!自分達が助かっただけじゃない。他の襲われている人も助ける事が出来た」
辺りは静まり返り、村人さんの話を聞き入っている。
「戦わなきゃ!オレ達はこの村を守る!オレは決めたぜ!そして勝てない相手じゃない!」
「そうだ!どうにもならねぇ相手じゃ無かったぞ!やれるさ!やれる!王都の助けをただ待つよりも武器を取ろう!」
「おお!来るか分からない他人を当てにしてどうする!オレ達でやるんだ!」
その数人の叫びは周りを巻き込み、次第にうねりとなって広場に広がった。
「分かった。皆がそう言うなら決まりだろう。戦おう、我々の大切な物を守るのだ」
その村長の言葉で大きな雄叫びが村中に響いた。
「決まったみてぇだなぁ。んで、お前は本当にこの人達に付き合うのか?」
ゼニの問いはよく考えたらもっともだろう。ここ数日お世話になったとしても、命をかける程じゃない。ましてやオレはゼニの様に強いわけでも無いからな。
「んまぁ……そうなるかなぁ?」
「お前そんなんで命かけんのかよ」
ゼニが笑う。そりゃそうだ、普通そこまでしないかもな。
「でも何でだよ?お前弱っちぃだろ?危ねぇぞ?」
「いやまぁそうなんだけど……。なんて言うかな、とりあえずオレのスキルが必要だって事もあるみたいだし。と言うよりオレはお前と違ってどこかへ行く予定も目的も無いからな。成り行きって言っちゃえばそれまでだけど」
「成り行きねぇ。聞こえがいいから運命って事にしとけよ」
バシン!とゼニが背中を叩く。相変わらず痛えなおい。
「運命ねぇ……。まぁ転生してここに来たのも、このスキルもらったのも、スクロール拾ったのも偶然っちゃ偶然だけど、そのどれが違ってもこうはなってないからなぁ」
じゃあ運命って事で。
「トウゴくん、ゼニくん、聞いての通りだ。改めて聞くけど、君達はどうする?君達はこの村のために命をかける必要なんて無いんだ。オレから無理強いする事なんて出来ないから……」
「行きますよ、オレもゼニも。今ちょうどその話をしていた所です。お役に立てるか分かりませんが、よろしくお願いします」
「ほ、本当かい!?役に立つも何も願ったり叶ったりだよ!本当にいいのかい!?」
「もちろんだぜ!トーラさんよ!」
ゼニが得意げに声を張り上げる。
「おーおー、さすがじゃのお。さすがワシの見込んだ若者じゃわい!」
いつから聞いていたか分からないが、モト爺さんが高らかに笑う。
「頼むぞい!若者!ワシは村で子供達の面倒を見とるが、ワシの作った武器を皆で持って行け!討伐に向かうまでの時間、出来る限り新しい武器を作るとしよう!」
いてて!モト爺さんもバシバシするのかよ!この世界では流行ってんのか?
「んまぁーオレが手伝うって言ってんだ!どーんと任せてくれよぉ!どーんと!んなははははは!」
ゼニは分かりやすく調子乗ってるなぁ。
「よし!とりあえずまずは怪我人の手当と壊れた建物の修繕だね!またいつコドクグモが襲ってくるか分からないし、戦う準備をしよう!」
「てことで、まずは怪我してる人はオレの所まで来てください。怪我も毒の治療もいっぺんにやっちゃいますから」
て言うか建物の修繕もオレひとりで何とかなっちゃうんだけどね。
そんなこんなで広場は野戦病院みたいになった。とは言っても思ったよりも重症の人は居なくて助かった。オレが怪我人の手当てをしている間に他の人達は村中の見回りに行った。もしかしたらまだコドクグモが潜んでいるかも知れないし、怪我で動けない人も居るかも知れないからだ。そして何より建物と村を囲う防護柵の補強だ。この分だと手当ての方は早々に片付きそうだから、終わったらオレもそっちに加わろう。なんてったって修繕はオレの得意分野だからね。
そして長い1日が終わろうとしていた。怪我人の手当て、その後村の見回り兼建物の修繕に合流。やっぱりオレが修繕した方が圧倒的に早く終わったので、もっぱら家屋の修繕はオレの仕事になった。家以外の急ぎじゃない建物については後回しにって事になった。そして日も暮れて各々自宅に帰る事になった。村中見回ったから一旦は危険は無いとの判断だった。まぁ確かに夜までひっそり隠れて深夜に寝込みを襲うなんてずる賢い事までは考えないだろう。
1日の疲れを癒すのはもちろんうまいご飯。トーラさんのお母さんが腕によりをかけて豪勢な晩ご飯が食卓に並べられた。
「うっひょおー!うまそーッスね!おばさん!」
「そうよぉ~、なんてったってみんなかんばったからね!美味しい物ご馳走しなくちゃ!」
「これはうまそう!もう食べましょ!」
オレもついついゼニに釣られて盛り上がっちゃいました。だってうまそうなんだもん。
食べ始めると皆すごい勢いで食べた。何となくまだ気が張り詰めていたんだろうな。やっと今落ち着いたって感じがした。そしてやっぱりめちゃくちゃ疲れた。
「ところで父さん、これからどうしよう?」
皆一気に食べ終わり、静かな時間は食後のお茶をすすりながら訪れた。
「どうするか……。とは言えズルズルと先延ばしにする事では無いだろう。コドクグモの巣の場所はおおよそ目星がついている訳だし、何より今は怪我や毒で動けない人は居ないからな。むしろ間延びしてこの士気が下がってしまう方が問題だろう」
確かに。皆疲れてはいるだろうが怪我で治るまで動けないって人は居ない。そうこうしてる内にまたコドクグモが襲ってこないとも言いきれないし、そうなったらまた振り出しだ。なら動くのは早い方がいいに決まってる。
「じゃあ明日から皆と準備を始める事にするよ。村中の武器を集めて、討伐に行く人と村を守る人を決めなきゃ。さすがに大人全員で討伐に向かう訳には行かないでしょ?」
そうか、最悪返り討ちにあった時の事も考えなきゃならないのか。てことはある程度数は限られて来るのか。
「そうだな、その辺も含めて改めて明日、だな。さすがに今日はもう遅い。疲れが溜まっていては勝てるものも勝てなくなるからな。今日は早めに休むとしよう」
「そうだね、まずは今日は休んだ方がいいね。さすがに……疲れたよ……」
トーラさんが、はあぁ~っと大きなため息をつく。
「よし、じゃあもう休むといい。トウゴくんもゼニくんも疲れただろう?今日はもう休みなさい」
「じゃあお言葉に甘えてそうします。何かもう眠い気がしますしね」
ゼニは元気いっぱいな顔してたけど、そんなもんお前だけだからな?て事で食器を片付け各々寝室へ。オレもベッドに飛び込んだ所までは記憶がある。その後は気を失う様に眠りに落ちた。
「おぉ!トウゴ君!無事だったか!」
トーラさんだ。トーラさんも所々怪我をしている様だ。後でヒールしてあげよう。
「何とか無事でしたよ。他のみなさんも。今すぐヒールが必要な人がいればすぐに治療しますよ?」
「あ、いや、そこまでの怪我人は居ないよ。ちょっと落ち着いてからでいい。それよりも、とりあえずコドクグモは撃退出来た、って事でいいのかな……?」
「えぇ、オレ達もここへ来るまでにコドクグモは見ませんでした。他から戻ってきた人はどうでしたか?」
「みんな逃げるのに必死だった様だから……。でも戦った男性達の話だと、コドクグモが暴れている様な音はしなくなったって言ってたから……たぶん大丈夫だと思うな」
「じゃあ一旦は落ち着けそうですね」
そりゃあ良かった……ちょっと休憩。
「村長!」
お、今一緒に戻ってきた村人さんだ。
「オレ達はモト爺さんにもらった武器でコドクグモをやっつけた!自分達が助かっただけじゃない。他の襲われている人も助ける事が出来た」
辺りは静まり返り、村人さんの話を聞き入っている。
「戦わなきゃ!オレ達はこの村を守る!オレは決めたぜ!そして勝てない相手じゃない!」
「そうだ!どうにもならねぇ相手じゃ無かったぞ!やれるさ!やれる!王都の助けをただ待つよりも武器を取ろう!」
「おお!来るか分からない他人を当てにしてどうする!オレ達でやるんだ!」
その数人の叫びは周りを巻き込み、次第にうねりとなって広場に広がった。
「分かった。皆がそう言うなら決まりだろう。戦おう、我々の大切な物を守るのだ」
その村長の言葉で大きな雄叫びが村中に響いた。
「決まったみてぇだなぁ。んで、お前は本当にこの人達に付き合うのか?」
ゼニの問いはよく考えたらもっともだろう。ここ数日お世話になったとしても、命をかける程じゃない。ましてやオレはゼニの様に強いわけでも無いからな。
「んまぁ……そうなるかなぁ?」
「お前そんなんで命かけんのかよ」
ゼニが笑う。そりゃそうだ、普通そこまでしないかもな。
「でも何でだよ?お前弱っちぃだろ?危ねぇぞ?」
「いやまぁそうなんだけど……。なんて言うかな、とりあえずオレのスキルが必要だって事もあるみたいだし。と言うよりオレはお前と違ってどこかへ行く予定も目的も無いからな。成り行きって言っちゃえばそれまでだけど」
「成り行きねぇ。聞こえがいいから運命って事にしとけよ」
バシン!とゼニが背中を叩く。相変わらず痛えなおい。
「運命ねぇ……。まぁ転生してここに来たのも、このスキルもらったのも、スクロール拾ったのも偶然っちゃ偶然だけど、そのどれが違ってもこうはなってないからなぁ」
じゃあ運命って事で。
「トウゴくん、ゼニくん、聞いての通りだ。改めて聞くけど、君達はどうする?君達はこの村のために命をかける必要なんて無いんだ。オレから無理強いする事なんて出来ないから……」
「行きますよ、オレもゼニも。今ちょうどその話をしていた所です。お役に立てるか分かりませんが、よろしくお願いします」
「ほ、本当かい!?役に立つも何も願ったり叶ったりだよ!本当にいいのかい!?」
「もちろんだぜ!トーラさんよ!」
ゼニが得意げに声を張り上げる。
「おーおー、さすがじゃのお。さすがワシの見込んだ若者じゃわい!」
いつから聞いていたか分からないが、モト爺さんが高らかに笑う。
「頼むぞい!若者!ワシは村で子供達の面倒を見とるが、ワシの作った武器を皆で持って行け!討伐に向かうまでの時間、出来る限り新しい武器を作るとしよう!」
いてて!モト爺さんもバシバシするのかよ!この世界では流行ってんのか?
「んまぁーオレが手伝うって言ってんだ!どーんと任せてくれよぉ!どーんと!んなははははは!」
ゼニは分かりやすく調子乗ってるなぁ。
「よし!とりあえずまずは怪我人の手当と壊れた建物の修繕だね!またいつコドクグモが襲ってくるか分からないし、戦う準備をしよう!」
「てことで、まずは怪我してる人はオレの所まで来てください。怪我も毒の治療もいっぺんにやっちゃいますから」
て言うか建物の修繕もオレひとりで何とかなっちゃうんだけどね。
そんなこんなで広場は野戦病院みたいになった。とは言っても思ったよりも重症の人は居なくて助かった。オレが怪我人の手当てをしている間に他の人達は村中の見回りに行った。もしかしたらまだコドクグモが潜んでいるかも知れないし、怪我で動けない人も居るかも知れないからだ。そして何より建物と村を囲う防護柵の補強だ。この分だと手当ての方は早々に片付きそうだから、終わったらオレもそっちに加わろう。なんてったって修繕はオレの得意分野だからね。
そして長い1日が終わろうとしていた。怪我人の手当て、その後村の見回り兼建物の修繕に合流。やっぱりオレが修繕した方が圧倒的に早く終わったので、もっぱら家屋の修繕はオレの仕事になった。家以外の急ぎじゃない建物については後回しにって事になった。そして日も暮れて各々自宅に帰る事になった。村中見回ったから一旦は危険は無いとの判断だった。まぁ確かに夜までひっそり隠れて深夜に寝込みを襲うなんてずる賢い事までは考えないだろう。
1日の疲れを癒すのはもちろんうまいご飯。トーラさんのお母さんが腕によりをかけて豪勢な晩ご飯が食卓に並べられた。
「うっひょおー!うまそーッスね!おばさん!」
「そうよぉ~、なんてったってみんなかんばったからね!美味しい物ご馳走しなくちゃ!」
「これはうまそう!もう食べましょ!」
オレもついついゼニに釣られて盛り上がっちゃいました。だってうまそうなんだもん。
食べ始めると皆すごい勢いで食べた。何となくまだ気が張り詰めていたんだろうな。やっと今落ち着いたって感じがした。そしてやっぱりめちゃくちゃ疲れた。
「ところで父さん、これからどうしよう?」
皆一気に食べ終わり、静かな時間は食後のお茶をすすりながら訪れた。
「どうするか……。とは言えズルズルと先延ばしにする事では無いだろう。コドクグモの巣の場所はおおよそ目星がついている訳だし、何より今は怪我や毒で動けない人は居ないからな。むしろ間延びしてこの士気が下がってしまう方が問題だろう」
確かに。皆疲れてはいるだろうが怪我で治るまで動けないって人は居ない。そうこうしてる内にまたコドクグモが襲ってこないとも言いきれないし、そうなったらまた振り出しだ。なら動くのは早い方がいいに決まってる。
「じゃあ明日から皆と準備を始める事にするよ。村中の武器を集めて、討伐に行く人と村を守る人を決めなきゃ。さすがに大人全員で討伐に向かう訳には行かないでしょ?」
そうか、最悪返り討ちにあった時の事も考えなきゃならないのか。てことはある程度数は限られて来るのか。
「そうだな、その辺も含めて改めて明日、だな。さすがに今日はもう遅い。疲れが溜まっていては勝てるものも勝てなくなるからな。今日は早めに休むとしよう」
「そうだね、まずは今日は休んだ方がいいね。さすがに……疲れたよ……」
トーラさんが、はあぁ~っと大きなため息をつく。
「よし、じゃあもう休むといい。トウゴくんもゼニくんも疲れただろう?今日はもう休みなさい」
「じゃあお言葉に甘えてそうします。何かもう眠い気がしますしね」
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