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褐色の恋人
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その日、王都フィオリアの城下町では、突如現れた富豪親子が市場通りの商品を買い漁っていた。
「やだぁ、かーわーいーいー!」
薄紅色のフリフリのレースがあしらわれたドレスに身を包んだうら若き令嬢は、露天商が売るチョコレート菓子に目を輝かせる。ウサギやリスのような小動物の形をした愛くるしいお菓子が、乙女心をくすぐったようだ。
「お父様ぁ、私アレ食べたーい」
「おお、確かに美味そうだ。店主、台の上にある物を全て包んでくれ」
鼻にかかった甘え声でねだられ、雪だるまのような恰幅の良い父親は、値段も確認せずに露天商へ声をかける。そんな二人の姿に、すぐ後ろに立つ護衛の男はひっそりと溜め息を吐いた。
朝から万事この調子だ。明らかな肥満体型の主の方はわかるが、同じ年齢の少女達に比べても細身な娘の食欲旺盛さには驚かされる。先ほど庶民の食堂で豪快な肉料理からデザートまで散々飲み食いしたと言うのに、まだ口寂しいらしい主親子に、毒味役も務める彼は辟易していた。
「まいどー!」
甘い物が得意ではない男の気も知らずに、露天商は親子の大量購入にホクホク顔だった。
「包んでる間に、そこのヤツ摘まんでてくださいな」
店主が指差した先には、割れたチョコレートの欠けらが盛られた皿があった。売り物にならない半端物を試食品として提供しているらしい。なかなか上手い商売だ。
「ありがとう!」
「お待ちください、お嬢様……まず私が」
咄嗟に小皿に伸ばそうとした令嬢の手を制し、男が手を伸ばす。胸焼けを押さえて小さな欠けらを口に放り込むと、程なく彼が目を剝いた。
「フォーっ……どうしたの? まさか毒がっ……!」
「ちょっ、物騒なコト言わないでくれ!」
辺りは一瞬騒然としたが……
「……美味い」
その後、男の口から零れ落ちた思ってもみなかった言葉に、時が止まる。
「もおっ、ビックリしたでしょ!」
「申し訳ありません、お嬢様。甘い物……特にチョコレートが苦手だったもので、驚いてしまいました」
ホッとした様子で抗議の声を上げた令嬢に、毒味役兼護衛は深々と頭を下げる。
「うーむ、確かにこれは美味いな。見掛けの愛らしさも然ることながら、味も極上だな、店主」
何事もなかったと知るや否や、さっさとチョコレートの欠けらを自らの口に運んだ富豪の父親も、感嘆の声を上げた。
「店主、騒がせて申し訳なかったな」
「いやいや。ちょいとビックリしちまいましたが、ウチの商品とおんなじ肌の色をした男前に褒めてもらえてありがたいですよ」
男が露天商に謝罪の言葉を告げると、店主は大量購入を受けたとき以上に嬉しそうに言った。チョコレート嫌いな彼に味を褒められたのが、殊の外嬉しかったようだ。
「これは、うちの味を気に入って頂いたお礼です」
そして、そう言って男の肌によく似た褐色の丸いチョコレートを可愛らしい巾着袋に入れて、差し出す。
「いや、職務中に金品を受け取る訳には……」
「相変わらず馬鹿真面目な男だな、お前は。よい、余が……いや、私が許可するから受け取れ。店主の好意を無にしては失礼だぞ、フォー」
律儀に断ろうとした彼を、雇い主である富豪がそう言って窘める。
「ねえ、どうせなら奥さんにもお土産で買って行ってあげたら? 確かそろそろ誕生日だったでしょう?」
「そいつはいい! こっちのこれなんか、恋人や連れ合いへの贈り物にピッタリの品ですぜ」
父親を後押しするような令嬢の言葉に、店主も張り切って宝石のようにカットされたマーブルカラーのチョコレートを包み始める。
「いや、そういう訳にはっ……」
「わあ、綺麗! そっちも一通りちょうだい」
「ほっほっほ、幾らでも買ってやろう。今日のこの日のために、虎の子を持ってきたからな」
フォーと言うらしい男は渋っていたが、主親子は完全に買い物モードに戻ってしまい、それ以上口を挟むことが出来なかった。
* * *
「お帰りなさいませ、フォーサイス様」
久々の外勤任務から戻った夫を、ブルーデンスは笑顔で出迎える。今日は半年に一度あるという国王直々にお忍びの市場査察をする日で、彼はそれに付き添っていたのだ。いつもはシェブローが果たす役割だったが、彼はアムリット王妃から緊急の用を言い付けられたために、急遽フォーサイスが駆り出されたのである。
「問題はありませんでしたか?」
「ああ、気疲れはしたが……陛下も殿下も実に手馴れていらっしゃる」
ブルーデンスの問いかけに、フォーサイスは首肯して脱いだ上着を手渡してくる。綺麗に皺を伸ばしてハンガーにかけると、クローゼットに仕舞い込んだ。
ソファに腰掛けて一息つく彼の隣に座った彼女は、その横顔を見て笑みを深くし、ハンカチーフを押し当てた。
「……何だ?」
「まだ少しだけドーランが残っていました」
こめかみの辺りを拭った白いハンカチーフは、茶色く染まっていた。それを見たフォーサイスの顔が、忌々しげに顰められる。
「今日一日でほとほと思い知ったが、殿下やシェブローはよくもこんなものを顔に塗って窒息しないものだな」
そして、ほとほと疲れ切った様子で吐き出した。お忍びの視察に同行するにあたり、広く顔の知れた彼は変装することになった。ヴィノーラであるフォーサイスは手っ取り早く魔法で容姿を変えることが出来ないため、変装の名手であるサザール直々に化粧を施されていたのだ。
褐色のドーランを、服で隠れない肌に塗り込んでいた彼は、まるで別人だった。肌の色一つ変わるだけで、随分と印象が変わるものだと、ブルーデンスも驚いたものだった。
「お疲れ様でした……サザール殿下のドレス姿も、実に愛らしくていらっしゃいましたね」
出掛けに屋敷に寄っていた彼の姿を思い出し、彼女はクスクスと笑う。
「だが、今日ほど陛下と殿下の血の繋がりを顕著に感じたことはない……あの華奢なお身体で恐ろしいほどの食欲だった。あの食事を続けていれば、遠からず女装など出来なくなるだろう。見ているだけで胸焼けがした」
「殿下はまだ成長期ではありませんか、心配ございませんわ」
「まあ、それはそうだが……もっとも身近な者が少食過ぎるからな、ブルーデンス。お前はもう少し食事量を増やした方がいい。少しは肉付きも良くなったが、まだまだ痩せ過ぎだ」
「またそんなことばかり」
食は細い自分をいつも気に掛けるフォーサイスに、ブルーデンスは苦笑した。
「真面目に言っているんだ。これは土産だ……お前の口に合えばいいが」
「えっ……?」
しかし、懐から取り出した可愛らしい巾着袋を握らされ、彼女は目をパチクリさせる。公務で出掛けた先で、何かを買ってくることなど今まで一度もなかったのだ。
「何なのですか?」
「チョコレートだ。お二人が食べたいとおっしゃって、先に毒味をしたんだが……これは甘過ぎず美味かった」
甘い物が苦手な彼の予想外な台詞に、ブルーデンスはさらに驚いてしまう。
「開けてみろ」
そう促されて、巾着袋の紐を解くと、中から五角形にカットされた宝石のようなマーブルカラーのチョコレートが現れる。同時に、上品な甘さが鼻をついた。
「いただきます」
まっすぐに注がれる視線に誘われるように、一粒を摘み上げると、そのまま口に運んだ。歯を立てると、ほんの少しほろ苦さとともに、仄かにブランデーの風味が舌先を転がる。
「……美味しいです」
うっとりと呟くと、顎を持ち上げられ、そのまま啄むような接吻を受けた。驚いて半ば開いた唇の隙間から、蛇のように自分のものではない舌が入り込み、口腔を撫で上げられる。
「……んっ……」
思わず上がった己の声に、瞬く間に心拍数が跳ね上がった。
「褐色の恋人」
程なくして唇を離すと、フォーサイスの艶めいて濡れた声音が耳朶を衝き、ブルーデンスは肩を竦める。駆け出した動悸がどうしても収まらない。
それでも怪訝そうに彼を見遣ると、魅惑的な笑みが見返してきた。
「このチョコレートの名だそうだ。恋人と一緒に溶かし合うのが正しい食べ方だそうだ……確かに、一人で食べるよりも格段に美味いな」
そう言って彼女の手からもう一粒拾い上げると、フォーサイスは今度己の口に入れる。夫が何を誘っているかに気付いた初心な妻は、これ以上ないくらいに顔を赤く染めた。
「やだぁ、かーわーいーいー!」
薄紅色のフリフリのレースがあしらわれたドレスに身を包んだうら若き令嬢は、露天商が売るチョコレート菓子に目を輝かせる。ウサギやリスのような小動物の形をした愛くるしいお菓子が、乙女心をくすぐったようだ。
「お父様ぁ、私アレ食べたーい」
「おお、確かに美味そうだ。店主、台の上にある物を全て包んでくれ」
鼻にかかった甘え声でねだられ、雪だるまのような恰幅の良い父親は、値段も確認せずに露天商へ声をかける。そんな二人の姿に、すぐ後ろに立つ護衛の男はひっそりと溜め息を吐いた。
朝から万事この調子だ。明らかな肥満体型の主の方はわかるが、同じ年齢の少女達に比べても細身な娘の食欲旺盛さには驚かされる。先ほど庶民の食堂で豪快な肉料理からデザートまで散々飲み食いしたと言うのに、まだ口寂しいらしい主親子に、毒味役も務める彼は辟易していた。
「まいどー!」
甘い物が得意ではない男の気も知らずに、露天商は親子の大量購入にホクホク顔だった。
「包んでる間に、そこのヤツ摘まんでてくださいな」
店主が指差した先には、割れたチョコレートの欠けらが盛られた皿があった。売り物にならない半端物を試食品として提供しているらしい。なかなか上手い商売だ。
「ありがとう!」
「お待ちください、お嬢様……まず私が」
咄嗟に小皿に伸ばそうとした令嬢の手を制し、男が手を伸ばす。胸焼けを押さえて小さな欠けらを口に放り込むと、程なく彼が目を剝いた。
「フォーっ……どうしたの? まさか毒がっ……!」
「ちょっ、物騒なコト言わないでくれ!」
辺りは一瞬騒然としたが……
「……美味い」
その後、男の口から零れ落ちた思ってもみなかった言葉に、時が止まる。
「もおっ、ビックリしたでしょ!」
「申し訳ありません、お嬢様。甘い物……特にチョコレートが苦手だったもので、驚いてしまいました」
ホッとした様子で抗議の声を上げた令嬢に、毒味役兼護衛は深々と頭を下げる。
「うーむ、確かにこれは美味いな。見掛けの愛らしさも然ることながら、味も極上だな、店主」
何事もなかったと知るや否や、さっさとチョコレートの欠けらを自らの口に運んだ富豪の父親も、感嘆の声を上げた。
「店主、騒がせて申し訳なかったな」
「いやいや。ちょいとビックリしちまいましたが、ウチの商品とおんなじ肌の色をした男前に褒めてもらえてありがたいですよ」
男が露天商に謝罪の言葉を告げると、店主は大量購入を受けたとき以上に嬉しそうに言った。チョコレート嫌いな彼に味を褒められたのが、殊の外嬉しかったようだ。
「これは、うちの味を気に入って頂いたお礼です」
そして、そう言って男の肌によく似た褐色の丸いチョコレートを可愛らしい巾着袋に入れて、差し出す。
「いや、職務中に金品を受け取る訳には……」
「相変わらず馬鹿真面目な男だな、お前は。よい、余が……いや、私が許可するから受け取れ。店主の好意を無にしては失礼だぞ、フォー」
律儀に断ろうとした彼を、雇い主である富豪がそう言って窘める。
「ねえ、どうせなら奥さんにもお土産で買って行ってあげたら? 確かそろそろ誕生日だったでしょう?」
「そいつはいい! こっちのこれなんか、恋人や連れ合いへの贈り物にピッタリの品ですぜ」
父親を後押しするような令嬢の言葉に、店主も張り切って宝石のようにカットされたマーブルカラーのチョコレートを包み始める。
「いや、そういう訳にはっ……」
「わあ、綺麗! そっちも一通りちょうだい」
「ほっほっほ、幾らでも買ってやろう。今日のこの日のために、虎の子を持ってきたからな」
フォーと言うらしい男は渋っていたが、主親子は完全に買い物モードに戻ってしまい、それ以上口を挟むことが出来なかった。
* * *
「お帰りなさいませ、フォーサイス様」
久々の外勤任務から戻った夫を、ブルーデンスは笑顔で出迎える。今日は半年に一度あるという国王直々にお忍びの市場査察をする日で、彼はそれに付き添っていたのだ。いつもはシェブローが果たす役割だったが、彼はアムリット王妃から緊急の用を言い付けられたために、急遽フォーサイスが駆り出されたのである。
「問題はありませんでしたか?」
「ああ、気疲れはしたが……陛下も殿下も実に手馴れていらっしゃる」
ブルーデンスの問いかけに、フォーサイスは首肯して脱いだ上着を手渡してくる。綺麗に皺を伸ばしてハンガーにかけると、クローゼットに仕舞い込んだ。
ソファに腰掛けて一息つく彼の隣に座った彼女は、その横顔を見て笑みを深くし、ハンカチーフを押し当てた。
「……何だ?」
「まだ少しだけドーランが残っていました」
こめかみの辺りを拭った白いハンカチーフは、茶色く染まっていた。それを見たフォーサイスの顔が、忌々しげに顰められる。
「今日一日でほとほと思い知ったが、殿下やシェブローはよくもこんなものを顔に塗って窒息しないものだな」
そして、ほとほと疲れ切った様子で吐き出した。お忍びの視察に同行するにあたり、広く顔の知れた彼は変装することになった。ヴィノーラであるフォーサイスは手っ取り早く魔法で容姿を変えることが出来ないため、変装の名手であるサザール直々に化粧を施されていたのだ。
褐色のドーランを、服で隠れない肌に塗り込んでいた彼は、まるで別人だった。肌の色一つ変わるだけで、随分と印象が変わるものだと、ブルーデンスも驚いたものだった。
「お疲れ様でした……サザール殿下のドレス姿も、実に愛らしくていらっしゃいましたね」
出掛けに屋敷に寄っていた彼の姿を思い出し、彼女はクスクスと笑う。
「だが、今日ほど陛下と殿下の血の繋がりを顕著に感じたことはない……あの華奢なお身体で恐ろしいほどの食欲だった。あの食事を続けていれば、遠からず女装など出来なくなるだろう。見ているだけで胸焼けがした」
「殿下はまだ成長期ではありませんか、心配ございませんわ」
「まあ、それはそうだが……もっとも身近な者が少食過ぎるからな、ブルーデンス。お前はもう少し食事量を増やした方がいい。少しは肉付きも良くなったが、まだまだ痩せ過ぎだ」
「またそんなことばかり」
食は細い自分をいつも気に掛けるフォーサイスに、ブルーデンスは苦笑した。
「真面目に言っているんだ。これは土産だ……お前の口に合えばいいが」
「えっ……?」
しかし、懐から取り出した可愛らしい巾着袋を握らされ、彼女は目をパチクリさせる。公務で出掛けた先で、何かを買ってくることなど今まで一度もなかったのだ。
「何なのですか?」
「チョコレートだ。お二人が食べたいとおっしゃって、先に毒味をしたんだが……これは甘過ぎず美味かった」
甘い物が苦手な彼の予想外な台詞に、ブルーデンスはさらに驚いてしまう。
「開けてみろ」
そう促されて、巾着袋の紐を解くと、中から五角形にカットされた宝石のようなマーブルカラーのチョコレートが現れる。同時に、上品な甘さが鼻をついた。
「いただきます」
まっすぐに注がれる視線に誘われるように、一粒を摘み上げると、そのまま口に運んだ。歯を立てると、ほんの少しほろ苦さとともに、仄かにブランデーの風味が舌先を転がる。
「……美味しいです」
うっとりと呟くと、顎を持ち上げられ、そのまま啄むような接吻を受けた。驚いて半ば開いた唇の隙間から、蛇のように自分のものではない舌が入り込み、口腔を撫で上げられる。
「……んっ……」
思わず上がった己の声に、瞬く間に心拍数が跳ね上がった。
「褐色の恋人」
程なくして唇を離すと、フォーサイスの艶めいて濡れた声音が耳朶を衝き、ブルーデンスは肩を竦める。駆け出した動悸がどうしても収まらない。
それでも怪訝そうに彼を見遣ると、魅惑的な笑みが見返してきた。
「このチョコレートの名だそうだ。恋人と一緒に溶かし合うのが正しい食べ方だそうだ……確かに、一人で食べるよりも格段に美味いな」
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