瑠壱は智を呼ぶ

☆前作「朱に交われば紅くなる」読者の方へ☆
 本作は、自著「朱に交われば紅くなる」シリーズの設定を引き継ぎ、細部を見直し、リライトする半分新作となっております。
 一部キャラクター名や、設定が変更となっておりますが、予めご了承ください。
 詳細は「はじめに」の「「朱に交われば紅くなる」シリーズの読者様へ」をご覧ください。

□あらすじ□
 今思い返せば、一目惚れだったのかもしれない。
 夏休み。赤点を取り、補習に来ていた瑠壱(るい)は、空き教室で歌の練習をする一人の女子生徒を目撃する。
 山科沙智(やましな・さち)
 同じクラスだ、ということ以外、何一つ知らない、言葉を交わしたこともない相手。そんな彼女について、瑠壱にはひとつだけ、確信していることがあった。
 彼女は“あの”人気声優・月見里朱灯(やまなし・あかり)なのだと。
 
 今思い返せば、初恋だったのかもしれない。
 小学生の頃。瑠壱は幼馴染とひとつの約束をした。それは「将来二人で漫画家になること」。その担当はどちらがどちらでもいい。なんだったら二人で話を考えて、二人で絵を描いてもいい。そんな夢を語り合った。
 佐藤智花(さとう・ともか)
 中学校進学を機に疎遠となっていた彼女は、いつのまにかちょっと有名な絵師となっていた。

 高校三年生。このまま交わることなく卒業し、淡い思い出として胸の奥底にしまわれていくものだとばかり思っていた。
 しかし、事は動き出した。
 沙智は、「友達が欲しい」という話を学生相談室に持ち込み、あれよあれよという間に瑠壱と友達になった。
 智花は、瑠壱が沙智という「女友達」を得たことを快く思わず、ちょっかいをかけるようになった。
 
 決して交わるはずの無かった三人が交わったことで、瑠壱を取り巻く人間関係は大きく変化をしていく。そんな彼の元に生徒会長・冷泉千秋(れいせん・ちあき)が現れて……?

 拗らせ系ラブコメディー、開幕!

□更新情報□
・基本的に毎日0時に更新予定です。

□関連作品□
・朱に交われば紅くなるのコレクション(URL: https://kakuyomu.jp/users/soufu3414/collections/16816452219403472078)
 本作の原型である「朱に交われば紅くなる」シリーズを纏めたコレクションです。

(最終更新日:2021/06/08)
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