17 / 22
第4章 動き出す魔の王
第17話 魔族襲来
しおりを挟むジリリリリリリリリリ!!
目覚まし時計がなる。
「んぁぁ、もう朝か。」
ふあぁぁぁぁぁぁ
と、欠伸をする。
朝は寝起きだとダルいし、頭も回らないから嫌いだ。
部屋を出てテーブルへ行くと、
「おはよ零人。寝癖すごいよ。」
と、エルミアに言われた。
「え?あぁ。後で直しとく。」
「いいよ、直してあげるから。」
エルミアが小さい手で、頭を撫でて寝癖を直してくれる
「ありがとう。」
「いいよこれくらい」
「朝からイチャついてますね~」
アスモデウスが煽り口調で言ってくる。
「黙れ!この隠キャ!」
俺は挑発にのり、激しい口調で言う。
「こんな軽い挑発に乗っちゃうなんて、零人ちゃんはお子ちゃまなんでちゅね~」
「てんめぇ、調子に乗りやがって」
「コラ!お兄ちゃん達喧嘩しちゃいけないよ!」
ナギに怒られる。
「お前運が良かったなナギが居なかったら2回は死んでたと思うぞ。」
「酷くない?いや、ね?確かに煽ったよ?そこは認めるけどこれがエルミアさんだったらどうしてましたか?」
「エルミアは可愛いなぁ。で、済んでたぞ。」
「ほら!この露骨なエルミアさん贔屓!おかしいでしょう!?不平等です!」
「まぁ、これが魅力の差だよ。」
「納得いかないですー!!!」
そんな、何げない雑談をしていると、
ドゴォン!!
爆発音がした。
「何だ?」
「魔族だ!お客さんも早く逃げて!」
宿屋のおっさんが忠告してくれるが、
「心配には及ばない。そうだ、3秒で片付けよう。」
「はぁ!?何言ってるんだ?早く逃げてくれ!」
「まぁ、見とけって。」
ヒュン!
と、上空にテレポートする。
「さて、魔族の皆さん!お初にお目にかかります。桐崎零人と申します。本日はこの街を襲撃した皆様を皆殺しにするために伺いました。じゃ、死ね。」
「煉獄魔法 1式 獄奏」
魔族が、一瞬にして焼き滅ぼされた。
獄奏は、ターゲットに向かって灼熱を送る魔法。
そして、世界最強の魔法形態の一つあいつら下位魔族が受けられるはずも無い。
「き、救世主様だー!!」
誰かが叫んだ。
「た、助かった!ありがとうございます!」
はぁ、助けようとしたわけじゃないが、感謝されるのは心地が良いな。
「ア、アンタ本当に魔族を倒すなんて....。」
「な?言ったろおっちゃん。」
「喜ぶのはまだ早いんじゃないかな、ニンゲン。」
「あ?テメェ誰だ?」
「うーむ、まぁ、いっか。君も名乗ってくれたしね。僕は魔王軍四天王が1人、ジョーカー。」
「四天王、なんか強そうだな。」
「いやぁ、驚いたよまさか、人族に煉獄魔法を使える奴がいるなんて。僕だって魔王様が使ってるとこしか見た事がない魔法だ。」
「ほう、魔法の正体を見破るなんてな。」
「君、あれだけの大魔法を打ってピンピンしてるなんて、頭がおかしいとしかいいようがないよ」
「ま、お前はその頭のおかしい奴に殺されんだよ」
「殺される?この僕が?笑わせるなよニンゲン。僕はまだこれっぽっちも力を出しちゃいないぞ。」
「俺もだ。」
「バカいえ、煉獄魔法を使って全力じゃないなんて有り得ないだろ。」
「お前ら雑魚の基準で物事を考えるな」
「貴様ァァァァ!!パペットナイト!あいつを殺せ!」
「散れ。」
俺は腕を薙ぎ払ってパペットナイトとやらを消した。
「あ、ありえない....。なんだよ!それ!くぅぅぅぅ!キラークイーン!あいつを殺せ!」
「遊んでんのか?」
また、俺は腕を薙ぎ払って消した。
「ぐぬぬ....。くそ!こうなったら、いけ!キングオブチェス!」
「煉獄魔法 二式 魔獄奏」
ボォォォォォォォォ!
キングオブチェスとやらをオーバーキルしてやった。
「そこまでにしてもらおうか。」
見知らぬ誰かが強敵の気配を漂わせ、近づいて来た。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
56
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる