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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
194.価値感の違い
しおりを挟むノアは気にすんなと言ってリビングに行くとノーズがご馳走だ!と言ってから一瞬で移動していつの間にか椅子に座って食べる準備万端だったのでノアも椅子に座り朝食を食べ始めた。
ノーズは初めて食べる料理、そして味に感動して朝から幸せすぎると言うので夜も楽しみにしててやとノアが言うと今日の仕事頑張れると言いながら全てを完食した。
ノアも全部完食し今日は何しよっかなーと言ってから考えているとノーズから海で釣りとかも良いし適当に町を回るのも悪くないけどおすすめは市場で海鮮が色々売っていて食べられる通りがあるからそこはどう?と聞かれたので今日は1日食べ歩きをする事になった。
それにまた新しい物を見つけて来て教えて欲しいと言われたので宝探しの様な感じで市場に行く事になってしまった。
ノーズが家を出でギルドで働きに行くタイミングで一緒に家を出で別れる事にした。
セブに乗って市場の方へと向かいまずは食べ物を探しその後は日用品や使える物を見つけられたらと思いながら進んでいく。
嘘やろ!
ノアが叫んだのはとても立派なクロマグロが大銀貨3枚の値段が付いていたのだ。
ノアはクロマグロに鑑定を掛けると
黒マグ
脂の乗った食べ頃の黒マグ
現在この世界では外れ扱いで切れば真っ赤、焼けばパサパサで人気が無い。
前の世界のクロマグロ
おっちゃんこの魚は?と店主に聞いてみる。
いらっしゃい!
こいつか?と黒マグを指差して説明してくれる。
黒マグって言ってバラバラにして畑に肥料として入れて使う魚料理だと説明してくれて食べれないのか聞くと食べれない訳じゃないけど身は血の様な色に焼いてもパサパサになっちまうしおすすめはしねぇよとしっかり教えてくれた上で肥料としては人気である事を教えてくれた。
安いしすぐに魚が土に帰るのでこの地域では定番の肥料の原料だと聞いてノアは勿体ないと思い大量に買い占める事にした。
おっちゃん、この魚貰うわ!それとなおっちゃんの知り合いとか全員に声掛けて黒マグ手に入るだけ欲しいと言ってみる。
それじゃあギルドに行ったほうが良いぞと教えてくれて自分の儲けよりノアの事を思って教えてくれたおっちゃんをノアはとても気に入った。
そっか、おっちゃんありがと!
じゃあギルドで頼んでみるわと言ってからおっちゃん良い事教えてくれたから店の物いっぱい買ったるわと言って店に並んでる物を説明を聞いてから全て買いすっからかんにしてやった。
合計金額は金貨2枚で端数はまけてもらったのだがそれでもおっちゃんからしたらまさかの収入で過去1の売り上げ額だそうだった。
海老、蟹、貝など美味しそうな物が沢山無限収納にストックできたのでノアは大満足であった。
その後は他の店でも色々買っていき偶に焼いてもらって食べたりしながら市場を通り抜けていく。
貝などを装飾した物が売っていたのでお土産に良いかと買ったりしたが1つ外れた道で気になる露天を発見した。
魔道具と呼ばれる物を魔石を加工して自作しているお爺ちゃんで趣味で作っているらしくノアは興味が出た。
爺ちゃんこれ魔道具やんな?
自分で作ってるんや、どう言ったもの?と聞いいき色々な効果を持った物があるがどれも遊びの延長と言うか実際に子供の遊び道具として作った物らしかった。
中でも風の魔石を取り付けたボードが人気らしく海で使う様に改良した物があったが魔物が出るので危ないのでと禁止になりダメだった話や風を板に当てる様にして自動のうちわの様な物を作っていたりノアは中々やるやんと思いながら話を聞いていく。
特に気になったのはボードに魔石を取り付けて遊びたいと言うと危ないからと言われ冒険者やから魔物とかは大丈夫やと言って話を進めさせ改良点を洗い出し魔石は風属性で風の送り方を工夫してスクリュー状にノアが加工して見せてこれに付けたらどう?と見せる。
爺さんはこれならスピードがもっと出るし安定性も増すはず、ボードの材料も軽いやつに変えて更に丈夫な素材と言えば、と話が止まらなくなって来た。
ノアは無限収納から天然樹を取り出して木なら水に浮くから離れても沈まないし軽い、しかもこれは天然樹やからめちゃくちゃ丈夫やし軽いし何より魔力の浸透が段違いで良い。
その事を爺さんに伝えるとすぐに作り出す事になりノアが魔法で形を変えて削り取っていき爺さんから形の指示、魔石の取り付ける位置などを相談しながら決めていく。
そして魔石はオーガキングのSランク魔石を取り出してこれで行けば半永久的に持つはずだと言って出すとおもちゃにSランク魔石を使う奴なんて聞いたことも無いと笑っていたがとても楽しそうであった。
しかもノアが使うので魔石に魔力をいつでもチャージ出来るし天然樹性なのでかなり頑丈なのでほぼ無限に使えるエンジンみたいなものが出来た。
形は持つ所も欲しいとノアが言ったので板にハンドルがついてキックボードみたいな形になって完成した。
乗る所は横に50cm位で左右対象で水に浸かる方は真ん中が少し膨らんでいる形にしたので慣れていないと止まっている時にすぐに転けてしまいそうだが爺さん曰く慣れれば行けるしこの形の方が水の抵抗が上手く逃がせると平べったくする計画は変更されこの形となった。
その分左右に方向転換がしやすい筈だと出来に大満足していた。
時間は2時間ほどで完成し早速走らせに行こうと爺さんが言うのでノアはそれに乗り海に向かってセブに2人乗りで走り出した。
しっかり捕まっとけよと言ってセブに身体強化の魔法を掛けて町を爆走して出て海に着いた。
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