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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
25.何ホール
しおりを挟む鞄はこれでいいか。
サンドバッグみたいな形で上がキュッと
締まるタイプ。
まあフェイクだしそんなに大きくなくて
良いし普通に使い易そうなのでこれにする。色は茶色で目立たない感じでそこも気に入った。
そして靴はどうしようか。
様々な形があるが気になったのはブーツ。
なぁサーシャ!
ブーツはどれが良いんだ?聞いてみた。
んーと冒険者には膝近くまであるタイプが
人気あるよ。怪我とか防止になるしね。
でも動きやすさとか重視で短めの人もいるし
好みに分かれるけどそんな感じかなぁ。
なるほど。じゃあこれにするわ!
ノアが手にとったのは穴が8個づつ左右に
空いている8ホールブーツでそこに紐を
通して縛るタイプを選んだ。
多いタイプだと16ホール、
1番少ないので3ホールなので中間くらい。
因みに1番人気は6ホールタイプらしい。
そしてサムに少し調整してもらう。
トンカチの様な物で叩きながらノアの足に
合う様にしてくれる。
オメェまだデカくなりそうだからキツくなったら中に敷いてある中敷を一枚抜けば少しは長く使えるだろう。
その後は買い替えだな!と笑いながら
作業していく。そして、よし!完成だ!
履いてみろ!
ノアは言われるままにブーツを履こうと
するとサムが靴下を一枚くれた。
ふん。サービスだ。その代わりまた買いに
こいよ!と言って渡してくれた。
ああ、買い替えはこの店にまた来ないとな。
笑いながら受け取り靴下を履きブーツに
足を入れる。ピッタリや。ありがとう!
靴に困ってる人おったらしっかり宣伝しとくな!とサムに言い代金を払い、
店を後にする。
鞄は大銀貨8枚で靴は小金貨1枚大銀貨5枚。
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