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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』

15.冒険者の朝は早いらしい

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ちゅんちゅんちゅん
みたいな朝では無かった。
他の部屋からドタドタと結構な音で
動いてる音が聞こえてくる。
しかも結構な数、、、んーー起きるか!
と体を起こし水魔法で水を作り顔を洗う。
そして風の魔法で水をさっと弾く。
これの力加減も最初は難しかったが
もう慣れたもの、でもタオルは
買わないとな、せっかく町にきたんだし。
良し!朝飯でも食いにいきますか。
ノアは部屋出て下へ降りていく。



おばちゃーん朝飯ちょーだい!

ああ、おはようさん。
あんたはゆっくりなんだね?
朝飯は銀貨5枚だよ!

んー?ゆっくりか?と聞いてみると
冒険者は朝一で依頼をとりにいくからさ
と言われた。
あっ!だから朝早くからあんなに
騒がしかったのかと気付いた!
銀貨を5枚渡して、
ああ!今日はゆっくり買い物とかしようと
思ってるねん!と答えておいた。

そして朝飯がきた。
パン二個とハム?ベーコン?
みたいなやつに軽いスープに
水が一杯。おーこれは
朝からしっかりとしてるな!

食べ終わりおばちゃんにご馳走さまをして
席を立ち部屋へ戻った。

良し。もう朝1番でも無いしギルドも
そんなに混んで無いやろと部屋を出て
鍵をおばちゃんに返した。

またおいでと言われ
はいよーと答えておいた。
気持ち的には今連泊したいと
言いたいところだが
残念ながら残金700円。
これでは足りないのでギルドに素材を
売りに行かないといけない。

宿を出て、冒険者ギルドはすぐ近くなので
すぐ着いた。でもやはり人がかなり多い。

おー!ケツに尻尾生えてる!
うわ、あそこにおるの顔厳ついのに
猫耳生えてる。やばい、笑ってまう。

ノアはまだ冒険者ギルドの前でまだギルドに入れず、この世界に入って初めての獣人族との出会いに悶絶してピクピクしていた。

ふー。良し切り替えてギルドで買い取りを
頼もうか、とギルドへ入り買い取りの
窓口は結構空いてるのでそこへ並ぶ。

その時、後ろに他の冒険者パーティーが
並びそして、声を掛けてきた。

おい!お前初めて見るな!新人か?
朝から依頼も行かないで、
その貧乏人みたいな格好、
もうお金なくてご飯も食べれませーん。
何か売って金にしようってかー?
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