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最愛
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僕たちが初めて寝た夜、彼女は静かに泣いた。波音のように啜る息が、僕の胸に何度も打ち寄せた。泣き慣れているのか、僕を叩いたり蹴ったりはしなかった。
涙は、僕と抱き合った時間分続いた。
最後に深く息を吐くと、彼女は何でもなかったかのように微笑んだ。
「男の人は女の涙に弱いっていうけれど、それって本当なの?」
僕は、女の種類にもよると答えた。
「種類って何?」
例えば、いつも泣く女。例えば、すぐに泣ける女。その二つは嫌いだと、僕は言った。彼女は笑って、私は滅多に泣かないから良かったと言った。
「私が最後に泣いたのは、もう五年も前よ。最愛の人と別れた時に、たくさん泣いたわ。その時と、初体験の時以外、泣いた記憶なんてなかった。小さい頃から泣かない子で有名だったのよ。だから、記憶に残る範囲で泣いたのは、今のを含めて三回だけ」
僕は笑って、宝石より貴重な涙なんだねと言った。
彼女は首を傾げた。
「『最愛の人と別れた時』の涙は気にならない?」
僕は、ならないよと言った。
「どうして?」
どうしてと言われても、今彼女と向き合っているのは僕であって、初体験の相手でもないし、昔愛した人でもない。その人間は、今の彼女の涙は見れなかった。僕がそう言うと、彼女は僕の胸にキスをした。
「変わった人ね。でも、『君は私の最愛の人によく似ているの』と言ったらどうする?」
たとえそうだとしても、その人によく似ているのは僕だけだ、その人の代替になれるのも僕だけだ、そしてその人はもう君を抱くことはできないと、僕は言った。彼女はしばらく茫然としていた。
そして、悲しそうに微笑んだ。
「君は、似ているというよりはそのものよ」
それは良かったと、僕は言った。彼女は納得しがたいといった顔をした。
人には別れが付き物だ。そして、再び人を愛する時、昔愛した人と全く別の人を想う事は難しいのではないだろうか。面影というよりは、愛する事自体が極めて困難な感情だからだ。全く別の人と恋人にはなれるが、愛人にはなれない。
僕は人を愛した事がなかった。
それでも、たぶん僕は彼女と別れて次の女を愛することがあるとしたら、その女に彼女を見出すだろう。真実に人を愛するということは、一生に一度あるかないかの奇跡だ。
彼女は今、その困難な感情に出会って戸惑っているのかもしれない。それで、泣いたのだろう。
僕は、彼女の長い黒髪を撫でた。鴨川の流れよりも、サラサラと綺麗に鳴った。そして、細い背中に手を回し、優しく抱いた。
彼女は僕の首に腕を絡めて、耳元で囁いた。
「貴方が私を抱くと、背骨が折れそうになるわ」
僕はまた笑って、そんなに強くは抱いていないよと言った。
「私が悲しいと、貴方は悲しい?」
そうだね、とても悲しいだろうと僕は言った。
「私のどこが好き?」
難しい問題だ。しばらく真剣に考えてみたが、ろくな答が浮かばなかった。不思議と、彼女に対しては好きな個所というものが浮かばないのだ。しかし、彼女がじっと見ているから、正直焦っていた。それでも嘘をつくわけにもいかないし、口説き文句を言えるほど人生に厚みはない。
僕は心底困り果てて、笑うしかなかった。
「わからない」
怒るだろうと思っていたが、彼女は僕にキスをしてくれた。
「強いて言うなら?」
彼女はすぐに訊き返してきた。だから、僕も即答した。
「君が好きだ」
彼女はもう一度、僕にキスをした。
「私が愛した人も、そう言って私を負かしたのよ」
負かした?
僕が訊き返すと、彼女は微笑んだ。
「私が敗北を喫したのは、今の答を入れてたった三回だけ。一人でクールに生きていく事に、敬介さんに、そして君に」
敬介さん。それが彼女の愛した人だった。
翌日、僕たちはブランチを作りながら、互いの事を話し合った。何が好きで何が嫌いなのか、子供の頃の話や十代の頃の話。そして、彼女は僕の冷蔵庫に対して、食材がなさ過ぎると文句を言った。
彼女は料理がとても上手かった。小さく角切りにした油揚げをオーブンでカリカリに焼くと、レタスとトマトのサラダに混ぜた。ドレッシングも、市販の物を使わずに美味しいものを作った。フワフワのオムレツの中には、僕が酒のつまみに買っておいたチーズが入っていた。僕は皿を出すことと、トーストを焼くことしかできなかった。
テーブルに運んで食べ始めても、僕たちは堰を切ったように話していた。高校時代の話になると、彼女は笑って、女の子達は女子高で恥じらいの忘却法を丹念に勉強するのよと言った。僕も笑って、それから大学で怠惰を覚えるわけだねと言った。
彼女は拗ねたように口をつぐんだが、すぐに元の美しい顔に戻った。
「敬介さんとは高校で知り合ったの」
君は女子高だろうと言い返したが、すぐにある事に思い当たった。
「そう。学校の先生だったの」
ラッキーな教師だと僕は言った。彼女は微笑んで頷いた。
「それはもう、わがままな人でね。ちょっとでも待ち合わせの時間に遅れると、三十分は不機嫌なの。付き合いでコンパに行くじゃない?そうするともう、拗ねて手がつけられなかったわ」
僕は天井を見て、たぶん僕もわがままかもしれないと言った。彼女は、平気よと言って笑った。なるほど、僕はその人に感謝せねばなるまい。
「敬介さんの話、聞きたくなければ飛ばすわよ?」
僕は首を横に振って、いいや、話したほうがいいよと言った。
「話したほうがいい?」
彼女は不思議そうに僕を見た。僕は少し困って、顎に手を当てた。
君が辛いだろうと思ったと、僕は言った。いつまでも心に留めておけば、君はその人のためにしか泣けないし笑えないだろうと。そうすれば、待っているのは孤独だと。
彼女は不意に黙り込んだ。
窓の外を見ると、太陽はもうすぐ頂点に達しようとしている。僕を負かした太陽が、彼女の髪を照らした。
それから、僕たちは無言で食事をした。だから、すぐに料理はなくなり、後には汚れた皿だけが残った。彼女は手早く皿を重ねると、キッチンに行って洗い始めた。僕が手伝おうかと言うと、彼女は代わりにコーヒーを入れてちょうだいと言った。
僕はクリスタルマウンテンのコーヒー豆を選んだ。実を言えば、少しばかりコーヒーにはうるさい。インスタントなんて飲みたくないし、大量に作り置きするのも嫌いだ。一つのカップに、一つのフィルターを使って入れる。だから、コーヒーだけでかなりの出費だ。しかし、朝食を削ってもコーヒーは止められない。
彼女が食器を洗って戻ってくると、ちょうどコーヒーが入り終わった。
良い香りねと、彼女は微笑んだ。
「コーヒーが好きなの?」
僕は控えめに、大抵の人が好きなように好きだと言った。
「そう。あの人は、かなり好きだったわ。煙草を吸わない分、余計に飲んだの。どこの豆がいいとか、焙煎とか挽き方から、入れ方まで。だから、最後まで私にコーヒーを入れさせてくれなかったのよ」
僕は笑うしかなかった。そして、たぶん僕も君には入れさせないと思うと、先に宣言しておいた。すると、彼女は頬を膨らませて、嘘つきと言った。
「どうして私が好きになる人は、コーヒーを入れさせてくれないのかしら?」
それはたぶん、君の喜ぶ顔が見れる最良の手段だからだと、僕は言った。彼女は、私はそんなに単純なのかしらと苦笑した。
とんでもない。このコーヒーは僕が心を込めて作った、今世紀最初で最後の飲み物だ。次に入れる時には、温度も気温も豆の香りも微妙に違い、二度と同じものは出来ないだろう。その最初で最後の一口を君に捧げているんだと、僕は真剣に訴えた。
長い間僕を見つめた後、彼女は微笑んで、美味しそうにコーヒーを飲んだ。
「敬介さんの事を、話しても良いかしら?」
僕は黙って頷いた。
そうして、彼女は自分の言葉を確認するようにゆっくりと話し始めた。
涙は、僕と抱き合った時間分続いた。
最後に深く息を吐くと、彼女は何でもなかったかのように微笑んだ。
「男の人は女の涙に弱いっていうけれど、それって本当なの?」
僕は、女の種類にもよると答えた。
「種類って何?」
例えば、いつも泣く女。例えば、すぐに泣ける女。その二つは嫌いだと、僕は言った。彼女は笑って、私は滅多に泣かないから良かったと言った。
「私が最後に泣いたのは、もう五年も前よ。最愛の人と別れた時に、たくさん泣いたわ。その時と、初体験の時以外、泣いた記憶なんてなかった。小さい頃から泣かない子で有名だったのよ。だから、記憶に残る範囲で泣いたのは、今のを含めて三回だけ」
僕は笑って、宝石より貴重な涙なんだねと言った。
彼女は首を傾げた。
「『最愛の人と別れた時』の涙は気にならない?」
僕は、ならないよと言った。
「どうして?」
どうしてと言われても、今彼女と向き合っているのは僕であって、初体験の相手でもないし、昔愛した人でもない。その人間は、今の彼女の涙は見れなかった。僕がそう言うと、彼女は僕の胸にキスをした。
「変わった人ね。でも、『君は私の最愛の人によく似ているの』と言ったらどうする?」
たとえそうだとしても、その人によく似ているのは僕だけだ、その人の代替になれるのも僕だけだ、そしてその人はもう君を抱くことはできないと、僕は言った。彼女はしばらく茫然としていた。
そして、悲しそうに微笑んだ。
「君は、似ているというよりはそのものよ」
それは良かったと、僕は言った。彼女は納得しがたいといった顔をした。
人には別れが付き物だ。そして、再び人を愛する時、昔愛した人と全く別の人を想う事は難しいのではないだろうか。面影というよりは、愛する事自体が極めて困難な感情だからだ。全く別の人と恋人にはなれるが、愛人にはなれない。
僕は人を愛した事がなかった。
それでも、たぶん僕は彼女と別れて次の女を愛することがあるとしたら、その女に彼女を見出すだろう。真実に人を愛するということは、一生に一度あるかないかの奇跡だ。
彼女は今、その困難な感情に出会って戸惑っているのかもしれない。それで、泣いたのだろう。
僕は、彼女の長い黒髪を撫でた。鴨川の流れよりも、サラサラと綺麗に鳴った。そして、細い背中に手を回し、優しく抱いた。
彼女は僕の首に腕を絡めて、耳元で囁いた。
「貴方が私を抱くと、背骨が折れそうになるわ」
僕はまた笑って、そんなに強くは抱いていないよと言った。
「私が悲しいと、貴方は悲しい?」
そうだね、とても悲しいだろうと僕は言った。
「私のどこが好き?」
難しい問題だ。しばらく真剣に考えてみたが、ろくな答が浮かばなかった。不思議と、彼女に対しては好きな個所というものが浮かばないのだ。しかし、彼女がじっと見ているから、正直焦っていた。それでも嘘をつくわけにもいかないし、口説き文句を言えるほど人生に厚みはない。
僕は心底困り果てて、笑うしかなかった。
「わからない」
怒るだろうと思っていたが、彼女は僕にキスをしてくれた。
「強いて言うなら?」
彼女はすぐに訊き返してきた。だから、僕も即答した。
「君が好きだ」
彼女はもう一度、僕にキスをした。
「私が愛した人も、そう言って私を負かしたのよ」
負かした?
僕が訊き返すと、彼女は微笑んだ。
「私が敗北を喫したのは、今の答を入れてたった三回だけ。一人でクールに生きていく事に、敬介さんに、そして君に」
敬介さん。それが彼女の愛した人だった。
翌日、僕たちはブランチを作りながら、互いの事を話し合った。何が好きで何が嫌いなのか、子供の頃の話や十代の頃の話。そして、彼女は僕の冷蔵庫に対して、食材がなさ過ぎると文句を言った。
彼女は料理がとても上手かった。小さく角切りにした油揚げをオーブンでカリカリに焼くと、レタスとトマトのサラダに混ぜた。ドレッシングも、市販の物を使わずに美味しいものを作った。フワフワのオムレツの中には、僕が酒のつまみに買っておいたチーズが入っていた。僕は皿を出すことと、トーストを焼くことしかできなかった。
テーブルに運んで食べ始めても、僕たちは堰を切ったように話していた。高校時代の話になると、彼女は笑って、女の子達は女子高で恥じらいの忘却法を丹念に勉強するのよと言った。僕も笑って、それから大学で怠惰を覚えるわけだねと言った。
彼女は拗ねたように口をつぐんだが、すぐに元の美しい顔に戻った。
「敬介さんとは高校で知り合ったの」
君は女子高だろうと言い返したが、すぐにある事に思い当たった。
「そう。学校の先生だったの」
ラッキーな教師だと僕は言った。彼女は微笑んで頷いた。
「それはもう、わがままな人でね。ちょっとでも待ち合わせの時間に遅れると、三十分は不機嫌なの。付き合いでコンパに行くじゃない?そうするともう、拗ねて手がつけられなかったわ」
僕は天井を見て、たぶん僕もわがままかもしれないと言った。彼女は、平気よと言って笑った。なるほど、僕はその人に感謝せねばなるまい。
「敬介さんの話、聞きたくなければ飛ばすわよ?」
僕は首を横に振って、いいや、話したほうがいいよと言った。
「話したほうがいい?」
彼女は不思議そうに僕を見た。僕は少し困って、顎に手を当てた。
君が辛いだろうと思ったと、僕は言った。いつまでも心に留めておけば、君はその人のためにしか泣けないし笑えないだろうと。そうすれば、待っているのは孤独だと。
彼女は不意に黙り込んだ。
窓の外を見ると、太陽はもうすぐ頂点に達しようとしている。僕を負かした太陽が、彼女の髪を照らした。
それから、僕たちは無言で食事をした。だから、すぐに料理はなくなり、後には汚れた皿だけが残った。彼女は手早く皿を重ねると、キッチンに行って洗い始めた。僕が手伝おうかと言うと、彼女は代わりにコーヒーを入れてちょうだいと言った。
僕はクリスタルマウンテンのコーヒー豆を選んだ。実を言えば、少しばかりコーヒーにはうるさい。インスタントなんて飲みたくないし、大量に作り置きするのも嫌いだ。一つのカップに、一つのフィルターを使って入れる。だから、コーヒーだけでかなりの出費だ。しかし、朝食を削ってもコーヒーは止められない。
彼女が食器を洗って戻ってくると、ちょうどコーヒーが入り終わった。
良い香りねと、彼女は微笑んだ。
「コーヒーが好きなの?」
僕は控えめに、大抵の人が好きなように好きだと言った。
「そう。あの人は、かなり好きだったわ。煙草を吸わない分、余計に飲んだの。どこの豆がいいとか、焙煎とか挽き方から、入れ方まで。だから、最後まで私にコーヒーを入れさせてくれなかったのよ」
僕は笑うしかなかった。そして、たぶん僕も君には入れさせないと思うと、先に宣言しておいた。すると、彼女は頬を膨らませて、嘘つきと言った。
「どうして私が好きになる人は、コーヒーを入れさせてくれないのかしら?」
それはたぶん、君の喜ぶ顔が見れる最良の手段だからだと、僕は言った。彼女は、私はそんなに単純なのかしらと苦笑した。
とんでもない。このコーヒーは僕が心を込めて作った、今世紀最初で最後の飲み物だ。次に入れる時には、温度も気温も豆の香りも微妙に違い、二度と同じものは出来ないだろう。その最初で最後の一口を君に捧げているんだと、僕は真剣に訴えた。
長い間僕を見つめた後、彼女は微笑んで、美味しそうにコーヒーを飲んだ。
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